両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 京都府 淀の釣り天狗池 釣行記 10月21日(日)晴

 昨日の清風池では寒くて縮こまっていましたが、今日の天狗池は日差しも良く暑いくらいで、パラソル大活躍となってのですが、そのパラソルが邪魔で釣り難く困ってしまいました。横着しないで少々の手間が掛かっても要領よく釣りを立て直すべきと思った1日でしたが、やはり横着していると釣れないもので・・・朝の1投目から釣れてしまい2投目には今日一番の42㎝の大助が釣れる好スタートを切ってしまい、それがあとあとの釣りの組み立てを壊してしまう原因になってしまったのでした。

42㎝ 朝8時30分 大助賞100円の金券ゲット

42㎝証拠写真(笑)


 こんなのが2頭目に来たものですから気を良くしてその後の釣りを開始したのですが、
池主催の日曜大助1枚長寸大会は9時からと決まっているので、長寸大会に参加出来ずに悔しい思いをしたのですが、そんな悔しさなど今日の1日が過ぎると吹っ飛んでしまいました。



 今日のトップは、淀の松本さんで44.3㎝の大助


 彼はヘラブナ釣りの経験はまだ浅く、今でも道具を買い揃えている最中の人。そんな彼が毎週毎週大助を釣り上げるのだから恐れ入る。
 確かにまだヘラブナを数多く釣り上げる事は出来ていないようだが、どうして大助を毎週釣り上げるのか教えを請いたいと思うほど釣り上げている。だが残念ながらプライドが・・・ではなくて(笑)多分ご自身でも理屈はわかっていないのではないだろうか。


 私自身大助は時の運と思っている。数釣っていればその内に大助が何枚か釣れるだろうとの思いを持っているのだが、実際はやはり短気は損気でじっくりと当たりを待つべきなのはわかっている。
 近くに大助がいる前提だが、釣っているポイントは荒らさず大助が食ってくれる環境を整える必要がある。つまり小当たりを合わさず、また頻繁な誘いも禁物で、スレなんてとんでもなく、しっかりとした食い当たりが出るまで待ちの釣りをすべきなのです。
 だがいかんせん短気な私。そんな悠長な釣りは出来かねます(笑)ってことで、当たりが1分も出なければ誘いを掛けては打ち返しすことを繰り返す。振り込んで浮きに触りがなければイライラと、どうして当たらないねん!!と誘っては打ち返すことになり、小助ばかりがガンガンと釣れてくることになるのです(笑)
 ガンガンは言い過ぎで(笑)。先週は40枚ほど釣れていたが今日は20枚程度に沈んでしまった。


 当たりが遠くて試しに黒線の半分ほどの小当たりを合わせてみると、上唇センターで釣れてきた。そんな小さな当たりを出すってことは、もう冬並みの当たりも混ざりだしていることになります。朝はしっかりとした当たりが出ていたのに、暑くなった午後からは水温も上がり食いも良くなると思ったのですが、反対に小当たりになっていた印象がありました。事実ヘラの寄りも悪く上ずるような事も無く、足下に寄って来る与太ベラも見かけない、まさに冬の池を見ているようでした。この原因はいったい何だったんでしょうね。


 なんて釣れない事を悩んでいた私を他所に釣る人は釣るもので、44.3㎝の松本さん以下2位の菱田さん3位の安藤さんが同寸の44㎝、4位が43㎝台の竹藤さんと商品は出ない5位が42.7が上がっていた以下の7位でしたが村田女が41.9㎝を釣れていたのですから恐れ入る。
 ということで、私の42㎝が時間内だとしても商品ゲットとは行かなかったのであります。

 滋賀県 清風池の釣行記 10月20日(土)曇り一時雨


 2度目の訪問となった今回。強風と小雨の中頑張ってきました(笑)。
 本来なら日曜日に釣行したいと思っていますが、残念ながら清風池は駐車場がとても小さいのです。前回祝日だったのですが駐車スペースがなく無理矢理止めさせていただきました。
 日曜日は釣行者が多いために朝早く行かなければ駐車場に困ると池主とお話ししていました。何と!隠し駐車場があるそうです(笑)。といって釣りクラブなどが大挙して訪問されるとやはり止めるところはなくなりそうですが、駐車スペースが見つからない場合はひと言声がけすると教えていただけそうです。


 さて、前回は初めての釣り場でもあるので、慣れた釣り方である両うどんで釣り出しました。初っぱなから38㎝から釣れ始め40㎝を超える大助が3枚目に釣れて来るような状態だったのですが、釣れる間隔が間延びする印象があり、ヘラブナの数そのものが少ないと感じたのと釣れ出すまでに時間を有したので、今回は団子で先ずは寄せて途中うどんに切り替える作戦で1日の釣りを組み立てました。


 結論から申しますと、水連や水草などがあるポイントは別として、池全体としてはポイトとして絞りにくいと思いますので、いかにして自分の釣り座をポイントとして作り揚げることが出来るか、それによって釣果の差が歴然とした差となって出る池と思いました。
 今回それも確かめるべく底釣り限定の釣り場でもありますので、工夫する範囲は少ないのですが、いろいろな餌や仕掛けを変えてどれが適しているか確かめる1日でした。
 私なりに1つの答えを導き出せたのですが、次回も同じ結果になるかどうか確認する必要があります。ただ釣り方を変えることで明らかにヘラブナの寄りに差があり、食い当たりに繋がるかどうかの違いも確認できました。
 その差は歴然としていて、ある餌と仕掛けを使うことで入れバクが続き、清風池の馬力のあるヘラを相手にしていますと、一匹一匹の強い引きに腕の力が持たなくなり、合わせ直後の強い引きを止めることが出来ず、竿を伸されてハリスを飛ばしてしまいました。左手を添えるだけでも突進は止まるのですが、初めのひと伸しには手が添えられず泣きを見る結果となりましたが、その後も釣れ続く事ができましたので、一概にヘラブナが少ない池でもないと思いました。


 餌と仕掛けは再度の確認が必要ですが、1つの答えはスコープを要するほどの長尺に軍配があることです。
 当たりは小さい事もありますが、概ねしっかりした当たりが出ますので、スコープ無しでも視認性はありますが、逆光や波立ちなど見づらいときには有効で、反対に言うなればそんな対策も必要ない短竿では入れパクは難しいのではないかと思いました。
 その原因の1つが桟橋は別として池の外周はなだらかな傾斜になっています。その落ち込み際の底が荒いことでしょうか。その先の平坦な場所を狙うことで安定した釣りが組み立てられそうです。
 ただ気をつけることとして、釣り座が高いので斜め下を釣っている状態になります。そのために長竿の硬い竿だと立てるのが大変で、長い1日を通して釣り続けるとするならば、軽くて少し柔らかめの閃光やヘラFが使いやすいと感じました。


 前回は15枚で今回は30枚でしたが、最大39.2㎝が最高で残念ながら40㎝を超える大助は1枚も出ませんでした。前回は15匹中3匹が大助でしたので期待したのですが、寄せすぎるとどうしてもサイズが落ちてしまうのかもしれませんね。
 45㎝の尺半以上が釣れると1日釣り券がいただけますので気合いを入れていたのですが駄目でしたねぇ

30は40㎝のメモリです

 ヘラブナ釣りに使うハリスの考査 糸その5ー3

 ヘラブナ用のハリスについても考えてみようと思います。それぞれ好きな色、しなやかさなどのソフト感、糸の太さとしての号数、そして好きなメーカーがあると思いますが、結論的には自信を持って釣り込める糸が正解となるのですが、その思いから少し距離を取ってもう一度ハリスについて考えてみるのはどうでしょう。


 ヘラブナの警戒感に影響するのが、ハリスそのものでありヘラからの視認性が大いに問題となるのがハリスでしょう。
(あくまでも人間側の思いです、ヘラブナは気にもしてないかも知れません)
 また食いに影響を与えるのもハリスの性質ではないでしょうか。勿論大前提に針の存在がありますが、それはまた後ほどということで考察から削除するとして、今どうしてそのハリスを使っているのか、との問いに対して多くの方は、何となく決まってしまっている。が答えではないでしょうか。


 それまでに色々なハリスを使ってこられたことでしょう。色々な意見も参考にしながら使われてきたことでしょう。その結果として今の製品に落ち着いてしまったとするなら、日進月歩化学製品は進歩し続けています。昔の名前で出ていますではないですが、相変わらず同じメーカーの同じ種類を選んでいるのも芸がないとはならないでしょうか。


 ハリスを選ぶ基準として絶対的な条件は切れないこと。これ以外ないはずですが当たり前すぎて気にもしないのが本当でしょう。


 しかし選んでいる条件として重視しているのは価格ではないでしょうか。
 トーナメンターと称される人達、それもトップトーナメンターはメーカーから贈られてきますので、最高級を使われていると思いますが、日曜釣り師としては懐具合を考えると、いや元来の貧乏性の私にとっては価格はとても重要な要素です。
 例として50m500円程度から(私は圧倒的にこれです)50m4,000円を超えるものもあります。
 確かに500円のハリスは切れます。間違いなく弱いと思いますが、ハリスを後生大事に使い続けている人も少ないでしょう。頻繁に付け替えるとするならば、高価な糸をいつまでも使い続けるより強いかも知れません。
 尺1万円の竹竿を使っていたとしても50m4,000円は高く感じて使えないのです(T.T)


 ナイロンハリスの弱点は、なんといっても傷があると簡単に切れることです。知らず知らずに傷が付いていることもありますが、これくらい大丈夫とほんの少し傷があるのを知りながら使い続けてラインブレークを起こすことも多々あるのではないでしょうか。
 日曜日にのんびりと日向ぼっこをしているような釣りスタイルならいいのですが、どうしても他人と張り合ってしまうのも釣り人の性ですし、より多くより大きなサイズを釣りたいのも釣り人の願いでしょう。
 その為には、ある程度釣り続けると交換する方が良いと思っています。


 1つには、ハリスに傷が付いている可能性(切れる)
 1つには、ハリスがよれている可能性(光の乱反射で糸が見える)
 1つには、ハリスが伸びてしまっている可能性(強度不足)
 1つには、針先が鈍くなっている可能性(バラシの原因)
 1つには、カラツン対策


 安いハリスは太さが安定していない可能性が高い(確証はありません)と思っています。その為に上記のハリスよれやハリスの伸びが起きやすいと思っています。
 それを踏まえてもなお安いハリスを使うとするなら、使い方を変える事も1つの選択肢となります。
 ヘラブナ釣りは2本針がルールです。長スに掛けて釣ることが本来の釣り方だとすると、短スにも食いつくことはありますが、短スで釣れることは圧倒的に少ないのが現実ですから、短スに安い方のハリスを使う事で、経済的な釣り方が出来るのではないかと思います。
 私は、盛期中は長ス短スとも安いハリスを使っていますが、厳寒期は極力細いハリスを使いたいので、懐が許す程度の高価なハリスを使っています。
 それは安いハリス用の糸は、表示号数より太い傾向にあるからです。その結果として安いハリスなのに同じ号数を使っていても切れ難いと感じる事があります。
 つまり品質の悪さを太さで補っていると思いますので、繊細な厳寒期ではなくて、少々の太さなどお構いなく喰ってくる盛期に安いハリスが使える事になります。


 ついでに素材についてですが、当然ナイロンハリスを選ぶべきと思っていますが、乗っ込み時期の超大型を狙う場合は、フロロカーボンでも良いのではないかと思います。
 ナイロンハリスは圧倒的にしなやかで吸い込みも良いと思いますので針掛かりが良いことになりますが、大型のヘラブナが集まってハリスの太さなど気にせず、ヘラブナの動きに餌が舞い上がらないためには、ハリスの張りが必要ではないかと思います。
 それと重要なことは、乗っ込み期は葦際など障害物があることでハリスに傷が付きやすいことです。傷に強いのはやはりフロロカーボンの方だと思います。
 ヘラブナのハリスの長さは、長くても80㎝程度でしょうか。乗っ込み時期の浅場であれば30㎝程度でしょう。ハリスの長さで補うしなやかさは期待し難く、障害物が少ない釣り場では、針近くのハリスのしなやかさを求める限り、ナイロンハリスに軍配が上がると考えています。


 次にハリスの色についても考えてみましょう。ハリスは透明や!と声が聞こえてきそうですが、ヘラブナの視力がどの程度あって何色が見えるのかですが、使い分けてみると違った答えが出てきたりします。
 これはあくまでも底釣りを限定としていますので宙釣りはわかりませんが、


水の屈折率は1.33です、一番近いのがフロロカーボンで1.42でナイロンは1.58フロロカーボンより視認性が高い事になります


 となるとフロロカーボンの方が安心して食いつくのかとの結論になりそうですが、そうはならないのが面白いところで、試しに黒色のハリスを使ってみて下さい。いつも通りかいつも以上に釣れたりします。これはどうしたことでしょう。
 ヘラブナからの視認性は関係ないのかとなるのですが、そうでもないので簡単には結論が出ませんが、1つの答えが実験によって導き出されています


 魚の視力は、おおむね0.2程度です。人間で表現するところの近視ではなくて、網膜の荒さが起因しています。つまり解像度が悪いのです。昔の白黒のブラウン管と思えば良いでしょうか、現代テレビのように4Kや8Kのような解像度は全くないのではっきりとは見えないのです。
 ですが、光は感じることが出来るので、キラリと光るとヘラブナにハリスを認識されてしまいます。つまりよれていたりすると全く釣れないのです。
 そして実験によって透明ナイロン糸が水中に垂直に立っていると光らないのですが、斜めに入っていると光って見える事もわかっています。
 そして色が付いていると垂直でも斜めでも光らないのでヘラブナには見えないのですが、実験では、黒色、赤色、濃い緑、濃い青、灰褐色については糸を横に張ると見えるようです。つまり浮きまでの道糸は見えないがハリス近くの道糸は見えることになります。
 水に屈折率の近いフロロカーボンは、水中で見えなくなるのではなくて、斜めにするとナイロンより見えやすいのもわかっています


  竿先からオモリまで、オモリからハリスまでを如何に直線にしておくかが重要になります。宙釣りなら自動的に垂直になるので良いのですが、底釣りの場合は餌がアンカー状態に沈んでいることがあります。当然斜めになっていると想像出来ますので光って見えているはずです。となると余り斜めにしない方が良いはずなんのですが、カラツンが多いときは浮きを上げハリスの斜めを多く(ズラシ巾を多くする)取るように演出して食い当たりを獲ようとするのですから訳がわからなくなります。



 最後に色々な実験の結果とても面白いことがわかっています。


 魚に見えない方が良く釣れる!は人間の思い込みでしかないことです。


 ここまでグダグダと書き続けてきて思い込みで終わりかい!となるのですが(笑)
 釣れる釣れないはヘラ釣り師のような遊びの釣りではなく、職業漁師としては死活問題ですので確実な実験が行われているのです。但しマグロの延縄などで実験されている結果ですからヘラブナにも当てはまるかどうかは保証の限りではありませんが、色によって釣果の差は出なかったのです(笑)
 但し一本釣り漁師は、道糸は色糸である場合があるのですが、ハリスは間違いなく透明なナイロン糸が使われているのです

 ヘラブナ釣りにおける 浮きのお話

 ヘラブナ釣りほど多くの浮きを用意している釣りは無いのではないでしょうか。浮き箱に大小揃えているのは当たり前で、宙釣り用底釣り用と釣り方に合った浮きも大小揃えてとなるといったい何本用意すれば良いのかわからないほど増えていきます。
 ですが案外好きな浮きのタイプは決まっていて、結局同じ浮きをいつも使っているようですね。
 この浮きは大助浮きや!と一種の験担ぎ(げんかつぎ)のように大事に使い続けている人も知っています。
 ヘラ浮きほど繊細に作られている浮きも少なく、小さなタナゴやモロコ釣りにハヤ釣りと小さな浮きでも繊細さではヘラ浮きには及ばない。まぁ渓流釣りだとその昔は目印に羽根を刺していたのでとても繊細ではありましたが、今では撥水性のある毛糸状の目印ですから傷むことはありませんね。


 ヘラ浮きは、トップ、胴、足の3構造で出来ています。その昔オールピーコックと称するトップから足まで羽根で出来ているものがありましたが、個人的にはトップ以外オールピーコックが好きで今でも大事に使っています。
 基本、トップの素材は、PCムク・グラスムクなどの中の詰まった無垢素材、パイプ・細パイプなどの中空素材。胴は、羽根、茅、バルサ、ポリカーボネート素材。足は、竹、カーボン、グラス素材でしょうか。
 この中でも構造によってもっと細かく分類されますが、基本的には全て3構造になっています。


 宙釣りとして使われているのが、トップと足が長く胴は短く丸い構造が多いようです。重心が胴の張りに近くヤジロベエの構造に近いので立ちが早いことを求めた結果でしょう。
 底釣りは、トップはそれ程長くなく足は短めで胴が長く張りが少ない、全体にスリムな構造になっています。立ちは間違いなく遅いですね。
 深宙釣りではこのミックス構造と言えるでしょうか。
 では本当にこの差がその釣り方に合っているのでしょうか。仮に宙釣りで底釣りタイプの浮きを使うと当たりが出にくいのか。宙釣り用の浮きを底釣りに使うと当たりが出にくいのか。
 当然ここにも物理の法則を無視しては語れません。


 物質の浮力が高いほど沈める力量は増える


 これは誰しも認めるところでしょう。浮き輪に捕まっていると人は沈まないのは経験済みですよね。浮き輪程度の空気の量ですら人を浮かせる力があるのですから、ヘラ浮きを沈める力量は相当なものと考えることが出来ます。
 では、浮力だけで語れるのかとなるのですが、そこには水の抵抗が加わるのでその事も考慮する必要があります。


 水に対して水平方向が広いほど抵抗力がある


 これも間違いのない事実ですから、細い浮きより張りのある浮きの方が抵抗力が高いのです。
 上記2つを組み合わせると次の答えとなります


 ピンポン浮きのような構造の浮きは、中空で浮力があり横に広がっているために抵抗があり沈める力量が増大するので当たりがわかりにくい


 ではヘラ浮きにはどんなものが良いのかですが、単純に当たりを出す、当たりを見やすくする、小さな当たりに対しても視認性を高めるためには、当然細く長い浮きが適している事になります。
 その昔、オモリなんて殆ど乗らない極細の浮きが使われていました。道糸も0.2や0.3程度の極細でとても繊細な釣りだった記憶があります。
 これはヘラブナのサイズもそれ程大きくなかったからでもあるのですが、ヘラブナそのものの性質は昔も今も変わっていませんので、人々が寄って集って釣り難い釣りを作り上げていた結果でもあったのです。


 実際の釣りを考えますと、浮力がどんなにあっても板オモリを巻いて浮力を相殺させますので、浮力が高くても当たりが出難い事にはならないのですが、もう一つ物理の法則で忘れてならないのが、物質の質量です


 質量が高いほど動力質量が増える


 言い回しは難しいですが単純に考えますと、ピンポン球とゴルフボールの差です
 ピンポン球は中空なので質量が低く、ゴルフボールは中が詰まっていますので球体としての大きさが余り変わらないのに質量が高い事になります。結果としてピンポン球は簡単に吹き飛ばせますがゴルフボールは動きません。この時の力を動力質量と表現します。
 これは陸上でのことであり水上では別の法則がありますので、ピンポン球とゴルフボールの違いは、別の結果となってしまいますのでひとまず横に置いて・・・
 これをヘラ浮きに当て嵌めると、浮きに使われている素材や構造によって動力質量が変わることになります。
 


 浮きの浮力をいくら相殺してもその浮きの質量が高いほど当たりの出方が小さくなってしまうのですが、浮きそのものも素材だけでなく


 巻いている板オモリの重力も動力質量に影響を与えている


 これも忘れてはならないのです。


 ややこしくなってきましたねぇ。(笑)
 道糸、ハリス、浮きと繊細な構造を追求してきて、ここに来て大きな障害となるオモリの問題が出てきました。
 餌を食ったヘラブナの動きがハリスに伝わり浮きに伝わるためには、途中のオモリを存在はとても重要になります。
 ドボンの構造を見てみましょう。中通し構造になっているため、途中とても重いオモリがあってもヘラの当たりはダイレクトに浮きに伝えます。
 その為に弱い当たりでも伝えると思うのは間違いで、浮きはその重いオモリを背負っても沈まないほどの浮力を有しているため、オモリでバランスが取れているのはあくまでもオモリが固定されている状態であればであって、中通しでの場合は浮きの浮力はそのまま針に伝わり、しっかりした浮力をも沈ませるような強い当たりでなければ浮きへの変化が伝わらないのです。
 では、板オモリを巻いてある仕掛けの場合はどうか。
 1つの答えは、浮力とオモリのバランスが取れているので、水面からでているトップを浮かせるだけの浮力が残っているに過ぎないことになります。
 となると答えは簡単で、パイプトップよりムクトップの方が浮力が小さいことになります。
 ではムクトップを使うべきかとなるのですが、そうは行かないのがヘラブナ釣りの面白いところで、それ以前に実はまだ物理の法則の解決が出来ていません。
 どんなに浮力を殺した仕掛けであったとしても、それに見合うオモリを着けている限り、そのオモリを水中に引き込むだけの力量がヘラブナに備わっていなければ当たりとして表れないのです。
 そこで1つの答えが導き出されます。




 オモリがより多く背負う浮力のある浮きは感度が悪いのです


 オモリでバランスが取れているから無視して良いとは、先の説明で崩壊していますので、間違いなく繊細な浮きほど明確な当たりとなって表れます
 ですが、そんな繊細な浮きを使うと釣りが成り立たないのです。団子なら沈下速度が遅く途中でもまれて餌が持たなくなりますし、うどん餌ならジャミがうどんの端を引っ張りカラツン地獄に陥ってしまいます。
 じゃあどうすれば良いのかですが、残念ながら答えを持ち合わせていません。所詮人の考える事ですから、水中のヘラブナのことはわかりません。
 繊細な当たりで釣れることもあれば消し込み当たりで釣れることもあるのですから、当たりの出方つまり食い方にも違いがあることになりますので、どれが良いかなんて言えないのですが、最低限止水を限定に言うならば「細長い浮き」が当たりを取りやすい事だけは断言出来ます。
 宙釣りであってもヘラに弄ばれない程度の密度であれば、底釣り用で良いことになります。反対に寄りすぎる場合は、張りのある浮きの方が当たりを見極めやすいのも間違いない事です。
 何故なら!


 重心が低いほど安定する


 これも物理の法則そのものですよね。重心が下にあり細長い浮きほど横ブレが起きにくく、小さな当たりでも浮きが下に動く運動力として表れるのです。


 同じ釣り方をしていても浮きを変えると当たりの出方が変わってしまいます。
 カラツン対策として浮き下を調整したりハリスの長さを変更したり針そのものを交換する人が多いと思いますが、カラツン対策として浮きを変えるだけで解決することもあるのです。


 釣り人の迷いが浮きの数として表れていると思うのです。多く持っている人ほどその迷いは深のではないでしょうか。


 でも、その迷いすらヘラブナ釣りの楽しみ方だとすると、釣具店を覗いてこの浮きはどうだろうと吟味するのもヘラブナ釣りそのものですね

 淀の釣り天狗池 紹介その4 予約方法

 淀の釣り天狗池は、大池と小池と2つに別れているのですのでどこに入るか迷うところです。
 実際には使いたい竿の長さや太陽の方向と風の向きで釣り座を決めるのが良いと思いますが、池に着いてからどこに入ろうかと迷うよりも、事前に予約をしておくことをお薦めします。


 小池は7尺から12尺で大池は7尺から15尺です


 実際はもう少し長めを使われている方もいます。一応池の規定として上記になっていますのでそのつもりで入られることをお薦めします。
 また大池は、奥に行くほど細長くなっていますので、波除けパイプが近くなり9尺程度しか出せません。


左が小池 右が大池


 池にはそれぞれ釣り座番号が決められています。


 釣り座に割り当てられている番号で予約します


小池の1~4と大池の59~71の屋根下は予約不可です(先着順)
また1.14.15.28.29.58.59.84は池のヘチとして予約出来ません


 またヘチで釣り上げたヘラブナのサイズは、1㎝マイナスされて記録されます。(40㎝以上の大助限定)
 予約でややこしいのが、実際には入れないのに番号が振られている箇所があることです。
 大池の37、38、39番は、波除けパイプ形状が三角形になっているので、真ん中は無理ですし、長竿では1人しか入れません。(通称三角ポイント)
 72.73.74.75番は、75を欠番として3人が最大です。


 以前は5人以上でなければ予約出来なかったのですが、今は1人でも予約が可能と思います。
 入りたい釣り座があれば是非とも事前予約をして下さい。また釣り大会などで利用される場合は、2ヶ月前から受け付けてくれますので、小池貸し切りとか、大池何番から何番までとか、釣り座の量を確保する場合は早めが良いと思います。


  2019年1月6日と13日は既に大量の予約が入っています
 1月6日は「大池30~43・72ー83」予約済み
 1月13日は「小池全体」予約済み