ヘラブナ釣り 若い感覚を取り入れなければ
日本ではタキシードを着る機会はとても少ないと感じています。日本の結婚式では略礼服なんていう訳のわからない黒服を着ます。それも黒服に白のネクタイなんて恥ずかしくて仕方ないのですが、日本の定番ですからそのスタイルに合わせるようにはしていますが、そんな中で1人タキシードを着ていると目立って仕方ありません。
元々礼服に黒の上下でそれもダブルの上着を着るスタイルはありません。多分ですが喪服をそのまま祝いの場に着るために白いネクタイを締めたのではないかと思うのですが、白のネクタイをすること自体が変なんです。
祝賀会などでドレスコードが書かれている場合があります。ホワイトタイと書かれていると燕尾服を着ます。ブラックタイと書かれている場合はモーニングです。モーニングそのものも燕尾服の略式ですが、もう一段階略したのがタキシードになります。ただ本来着る時間帯が決まっていて、夜会は燕尾服を着るのが正式で、昼間に着るのがモーニングです。結婚式などで父親が七五三のように着るのがモーニングです。
タキシードは何時着るかですが、実は夜会に着るのが正式なマナーで夜会でブラックタイと書かれている場合はタキシードになります。
実際のところタキシードやモーニングを着る機会は少なく、日本の場合に観劇でもスーツすら着てないオヤジ達のいかに多いことか。そんな場にタキシードを着ていく場合は当然釣り合うために女性はドレス着用になりますので目立って仕方ありません。
日本の略礼服を少しは正式なスタイルに変更するためには、上着はそのままで良いのですがズボンを白黒ストライプにするとディレクタースーツとなり格式のあるスタイルとなります。勿論その時に締めるネクタイはシルバーです。決して白ネクタイなんてしては駄目です。このスタイルはホテルの支配人クラスがよく着ているますので見かけることがあると思います。
というように日本独自に分化してしまったスタイルがあるのですが、ヘラブナ釣りも日本独自に分化した釣り姿でしょう。釣り道具も独自に作られたものばかりで、竹竿は芸術品の域にまで達しています。他には玉の柄や竿受けすら技巧された飾りが付いています。そして浮きに至ってはあの繊細さは他の釣りでは類を見ないものです。諸外国には当然ありませんが、台湾や韓国には日本文化が伝わっていますので、同じようにヘラブナ釣りのスタイルが確立しています。
今回ヘラブナ釣りと全く関係のない礼服を取り上げたのは、実はヘラブナ釣りにも新しい風を吹き込む必要があるのではないかと思ったからです。といってなにをどのように変えるべきかは解っていないのですが、実際私自身頑なに底釣りを続けています。それは居合抜きのような合わせ方や、鋭い目線で浮きを見つめているスタイいるなど、古武術の様相を呈しています。
私的にはそれが良いのだと思ってはいるのですが、若者達にそれが伝わるとは思えないのです。この当然のように続けているスタイルに変化が起きなければ、やがて廃れていく釣りスタイルとなるのではないでしょうか。
釣具メーカーの取り扱いもヘラ竿は縮小され続けています。釣具店でも店の一番奥で申し訳なさそうに置かれています。経済的論理としては売れないのですから隅に追いやられて当たり前です。他にもヘラブナ釣りの衰退を嘆いている方がいますが、ヘラブナ釣り業界を支えるような気持ちはなそうに見えます。ベテラン釣り師の中で新製品の竿を手にする方はとても少なく、何十年も前の竿を使い続けている方もよく見かけます。
そんな中で80歳を超えてもなお新しい竿を振られているのを見かけますと、何というか安心というか意欲があるというか、まだまだ枯れてないと思えるのですが、残りの人生を考えすぎなのかどうか知りませんが、新製品を手にする意欲すら廃れといるとすると、今後ヘラブナ釣り業界は消えていく運命なんでしょう。
こんなことを言っている私ですが、実際どこに手を付けて何を変革すべきか解りませんが、何もしないでいると近い将来先ずは釣具店からヘラブナ釣りコーナーが消えてしまうでしょう。
タキシードは略礼服といいながらも正装です。ハリウッドのスター達はその正装のタキシードの上着を着てデニムのジーパンを合わせる事で、時代に合ったスタイルへとなっています。最近スーツを着る機会も減ってしまいましたが、ある時期はスーツにジーパンスタイルを続けていたこともありますが、ヘラブナ釣りに新しい風はどこから吹くのでしょう。
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