両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り シマノ 紅月 インプレッション

 今回はシマノ紅月12尺についてインプレッションです。


 今回ある特定の釣り場を想定して硬めの竿が欲しいと思って釣り具店を覗いたのですが、この時期色々なところで物資の不足が発生していて、仕事にならないなんて話を良く耳にするのですが、実は釣り竿の世界もご多分に漏れず竿がなかなか手に入らない状態に陥っています。


 取り敢えず何があるのかと釣具店の陳列棚を見ていますと、今回ご紹介するシマノの紅月が多数並んでいたのです。実はダイワのヘラXが欲しかったのですが欲しい尺数が品切れで、今すぐ手に入るのはこの紅月だけだったのもあるのですが、元々コマーシャルメッセージには力強いやり取りを可能にする硬式先調子となっていましたので、硬式なら使って見ようと手に入れました。


 そしてもう一つの重要な要素であるコストパフォーマンスが取っても良いんです。実はCMにも「ハイコストパフォーマンスを誇る、鮮烈なるパワーロッド「紅月」!」となっていたのです。
 12尺で27,200円(税別)で元々手に入れたかったヘラXは38,900円ですから、この段階で既に1万円のアドバンテージが着いていますから、庶民の私としてはとっても魅力的な響がするじゃないですか(笑)。


 実際今回手に入れた価格は元々が3割引きで特別期間ということもあり、そこから10%引きだったのです。ということは27,200円のところを本体価格17,136円+税1,713円=18,849円で手に入れることが出来たのです。来月の12月になるとバーゲンが開催されて40%引きになる可能性もあったのです。その場合はもう1,000円ほど安く手に入ったのですが、今の品薄状況では手に入れられるかどうか不安でしたので、現物を手にして即決で買ってしまいました(笑)。



 最近のシマノの竿ケースは紙製でしたがこの紅月は従来通りプラケースに入っていました。

 竿の特徴としては次のように書かれていましたが、実際のところあまり気にしてない部分ではあります。ただスパイラルXだけは最低条件でしょうか。


 そして今回の肝心な部分である硬式の部分ですが、硬さランクは6ですからシマノのほぼ全製品がこの6程度の硬度となっているんです。ただ胴調子・本調子・先調子との仕上げ方で竿の印象が全く違っています。

 この紅月より先調子は神威だけです。


 先ず餌打ち振り込みについては及第点を着けて良いと思います。まぁ12尺ですから特別扱いにくいサイズでもありませんが、当日はとても風が強い時間帯もあったのですが、全く苦にすることなく振り込みが出来ていました。


 今回この紅月を選んだ最大の理由が釣り上げる段階で、釣り人側が主導権を得られるかどうかだったのです。ある釣り場を想定して選んでいるのですが、その釣り場が釣り人との間隔が狭くて、横走りされると困るのである程度強引に釣り上げたいのと、変に走り回られてポイントを荒らさないためでした。


 今回使って見て実際の所は尺数が12尺ということもあったためでしょうか、それ程の先調子感はなかったんです。いや竿そのものは先調子だと解りますが、魚を掛けてからのやり取りに於いてはしっかりと胴が曲がる竿だったのです。


 昔の極端な先調子とは明らかに違っています。

 
 取り囲み段階での竿の曲がり方です。


 ダイワのヘラXは11尺を持っていますので近い尺数として比べますと、大助サイズを掛けた印象では同じように竿全体が曲がるのですが、ある一定のところまで曲がった時に明らかにヘラXの方がグッとヘラブナの動きが止められる印象がありますが、紅月の方は竿全体曲がってからもヘラブナの突っ込みでもう一段曲がろうとします。


 そういう意味ではヘラブナの動きに対して主導権が取りやすいのはヘラXに軍配が上がります。ただその強い粘り腰でしっかりとブレーキを掛けますので、釣り上げる面白みに欠ける感は否めないです。


 反対に紅月の場合はもう少しブレーキが掛かって欲しいところで、まだもう一段引き込まれる印象があったので、釣り人側に主導権がどの程度取れるかは再度確かめる必要があるとは思いますが、少し腰の弱さを感じてしまったのは間違いありません。
 ただシマノの先調子の特徴である尺数がある程度長くなると一気に腰の強さが目立つ竿になり、非力な私では手に負えなくなってしまうのではないかと想像しています。


 事実紅月より先調子の神威の17尺では竿が伸されて全く手に負えませんでした。腕力があれば竿を立てられて沖の方で顔を出させることが出来るのです。その証拠として小型では浮せることは可能でしたが、大型サイズになると全くダメでした。反対に同じ神威でも14尺ではこれでも先調子?と思うほど良く曲がるのです。その印象はこの紅月も同じです。


 紅月のひとつ本調子寄りの嵐月の16.5尺の場合はギリギリやっと私にでも使えるのですが、1日釣り続けるのにはやはり腕力が必要で私には半日が限度と感じています。


 竿の重量的にも紅月と神威そして嵐月の3つのアイテムは似通っています。となるとこの紅月のコストパフォーマンスはとんでもなく良いことが解ります。
 
 同じ12尺で比べますと、嵐月は69,400円、神威は73,000円、そして紅月は27,200円ですから大バーゲン価格なのは間違いないでしょう。


 そうそう実はシマノの風切の12尺は紅月と全く同じ27,200円なんです。重量が紅月は76gで風切が71gですから5gしか変わらないのですが、とんでもなく調子が違っています。


 あくまでも個人的感想ですが風切と紅月では間違いなく紅月をお勧めします。紅月を手にされた方が失敗はないと思います。