両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り カラツン⑤-③ 誘いと水流

 今回は誘いと水流がカラツンを解消してくれるというお話です。


 カラツンの原因はヘラブナとの接点である餌と針が最重要ですが、その餌に到達するためにはヘラブナが食う意思を示してくれる必要があります。


 何となくの印象もあるのですが、盛期ほどカラツンが少なくなる傾向にあると思うのです。盛期はまさにヘラブナの食い気が旺盛でもあるので、ゆっくりしていると他のヘラブナに食われてしまいますので、先を争って食うようになっているはずです。


 そこでどうするとヘラブナは食い気を増すのかどうかです。単純には食い気を誘う餌が重要となります。食いたいと思わせる餌が用意できたかどうかですが、集まり過ぎによる弊害も出るのも間違いなく、カラツンだけでなくスレが多発して、食い当たりの見定めが困難になってしまいます。


 ベテランさんになるとそこは的確に見定められると思うのですが、私的にはなかなか難しいと感じていますので、ややこしい当たり方ではなくて如何に判別しやすい当たりを出すかに腐心します。


 誰が見ても食い当たりだと思うような当たり方を出せれば釣果も上がるはずです。しかしその誰が見ても食い当たりだとする当たりで、何故かカラツンになってしまうのですからストレスが溜まります。


 そこで対策としては2つ取り上げましたが、もう一つは積極的に餌を食いたいという衝動を起こさせる方法です。
 それが誘いです。ただ有効であるはずの誘いか全く効かない日もあるのです。特に水温が低い時期は簡単に誘いに乗ってきません。しかし何もしないでじっとしているよりは、積極的に攻めた方が当たりが多く出るのも間違いなく、当たらないからと浮きを見続けていても当たりは出ません。


 ただ反対意見もあります。餌は同じところに留まっている方が食いやすいとの意見です。何となく解らなくはないのですが、1つの例を示すことで誘いは有効だと解っていただけるはずです。


 それは餌を打ち込んで暫く当たりが出ないとして、単純に再度餌を打ち直すと即当たりが出たりするのです。特にうどん餌の場合はまぶし粉をつけますが、しばらくするとそのまぶし粉は剥がれてしまいます。その状態で待ち続けるのですが、当たりが出ない場合はそーっと回収して、まぶし粉を着けないまま再度打ち込みます。するとホンの数秒でツンと当たりが出るのです。


 集魚効果を狙ったまぶし粉が着いてない状態で打ち込み直すだけで当たりが出る事実。これこそ誘いの有効性を示していると思うのです。再度打ち込むことでうどんの落下が見えているはずです。それに刺激されて着底したうとんを食ったはずですから、動く餌に興味を示したことを意味しています。


 そのためヘラブナの食性に関係なく、動物的感覚で動く物に興味を示すと考えられますので、誘いは有効であるととの結論になりますが、その誘い方については特に決まりはなく、餌を積極的に動かすだけでなく、小さくテンションを変えるだけでも当たりに繋がりますが、この場合は道糸やハリスに掛かる水圧の変化を感じ取っているのかも知れません。


 また積極的に餌を動かすのも方法です。ゆっくりと30㎝程度引く誘いを掛けると、引いてる途中、浮きが戻る途中、浮きが元に戻った瞬間にカチッとした当たりを返してくれます。


 宙釣りでは縦誘いを掛けるのが良いのですが、底釣りでは餌を底から離すのは禁止ですから、引き誘いか竿を前に突き出す誘いのどちらかになります。


 また水流による誘いも有効だと思っています。この場合も流されない方が良いとする考え方もありますが、私的には水流で流されるのは全く苦にならないのです。特に風によって浮きが引っ張られて流れるのは、まさに横に向いた誘いになるので大いに歓迎しているのです。但し手前に流れる日だけは閉口します。手前に流れると釣りになりませんので、如何に餌を止めるかに腐心することになりますからね。


 ただ横に流れる場合は見ていて解るのですが、浮きが風によって斜めに傾いて少しずつ移動していきますが、ある瞬間にその浮きがツンと入るのです。それも何度も経験していることですが、横風が誘いとなって食い当たりに繋がりますので、横風は歓迎しているのです。


 積極的に餌を動かすことでアタリを増やすのですが、誘いの後の綺麗なツン当たりでもカラツンになるのですから、ヘラブナ釣りは奥くが深いのであります。


 今回の方法は食欲を刺激して食い気を増し、結果としてカラツンを防ぐってことです。


 次はより積極的に良い当たりを出してカラツンを防ぐ方法です。