両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 腕自慢の大会は空虚かも

 私のような日曜釣り師は、特に50年選手方が多数いるヘラブナ釣り界の中で、まだまだ初心者の域が出る事が出来ないのですが、何となく解ったようなことを書いてはいるものの、実は全く理解出来てないでいます。


 超ベテランであろうが初心者であろうが、竿メーカーの作った竿を使い、浮き師の浮きを使い、大手メーカーの仕掛け糸を使って、最後にはメーカーが研究した餌を使って釣り上げているのですから、私の入り込む領域というか判断出来る予知は最後の最後・好みの浮きを使い・仕掛け糸の号数を選び・針の形状やサイズそして各種ある餌を選ぶことであり、餌の水加減については指先の感覚だけと、所詮この程度の範囲でしかないのです。


 どんなに考えて選び出した仕掛けを持ち込んだとしても、何のことはない最も影響を受けるのが釣り堀の水温や雨風であり、放流されているヘラブナのコンディションに左右されるのですから、私個人が入り込み余地は殆どないといっても過言ではないはずです。


 つまり私の釣り方や工夫は、全てメーカーが研究を重ねて世に送り出された製品を、どのようにして使っているかに過ぎないのです。個人としての工夫はホンの少ししかないことになります。


 それでいて良く釣れたや釣れなかったと嘆いているのですから困ったもので、良く釣れたとしてもメーカーの恩恵を上手く受け取り実行したに過ぎず、良く釣れるかどうかはメーカーが苦心して作り上げた製品の性質を違えることなく、上手く実行できたに過ぎない事になります。


 そんな工夫の余地の少なさのなかでも、実は一番釣果に直結する部分は、間違いなく餌の仕上げ方にあると私は思っています。


 餌メーカーが研究を重ねて世に送り出した餌は、実際は何を使っても良く釣れるように出来ています。ただ餌の使い方を間違うと全く当たりが出なかったり、乏しい釣果に終わってしまいます。使用する時期と釣り場に合った餌の選び方や水加減を間違わなければ、釣果は約束されているはずです。


 腕が良いか悪いとか、大会での上位に入るかどうかも、実はメーカーの恩恵を受けているに過ぎず、その餌などを上手く使いこなした結果、上位に入り込む事が出来た事になります。


 餌メーカーの主催した大会は別として、竿メーカーなどが主催した大会で、餌メーカーから販売されている餌ではなくて、自分で作り出した餌で上位に入ったのならまだしも、餌メーカーの餌を使って上位に入ったとしても、それは餌メーカーが偉いのであって釣り人の腕はただ餌の選び方と水加減程度ではないでしょうか。


 仮に餌選びと水加減が良いから優勝出来たのだとすると、餌メーカーの研究者が大会に参加すると優勝出来る可能性は大きいと考えるのですが如何でしょう。
 実際優勝者は餌の選び方と水加減が上手かったに過ぎず、それが腕の差だとすると、あなたの餌の作り方は上手かったですね、ってコメントするとその本人はどのように思うのでしょう。実際餌作りを失敗すると釣れないのですから・・・。


 な~んて考えると、大会の上位入賞なんてとても空疎で虚しいものに見えてきます。


 勿論そんなことをいうと腕自慢の方からは、怒られてしまいますから決して言いませんが、餌の選び方やブレンド方法や水加減も釣技のひとつですし、どの程度の圧を掛けて針に付けるかも腕です。それを上手くポイントに打ち込みヘラブナに視認させて食わせるのも腕です。竿操作や浮きのバランスの取り方も当然腕です。最終的には総合バランスが取れたかどうかですから、それこそ腕の良さの結果でしたないのは間違いのない事実です。


 勿論当たりの見定めはとても重要な部分で、YouTubeなどの映像を見ていましても、当たりとは判別できない浮きの動きで釣り上げられているのですから、私などは等烏亭及びも付かない事を自覚してしまいます。


 そうなると竿メーカーが主催している大会で優勝したとして、そのメーカーの竿を使ったから良く釣れたとは言い切れず、また餌メーカーの主催する大会でもその餌が良かったととも言い切れず、針メーカー仕掛け糸メーカーもその製品の性能だけでは決して優勝出来ないのですから、優劣は総合バランスが取れているかどうかであり、その部分こそが腕の良し悪しにるはずですら、各メーカー主催する大会にどんな意味があるのでしょうね。


 有名トーナメンターにはコマーシャルのためにも自社の製品を使って欲しいものです。あの釣り人が使って優勝したのだから使って見たいと思わせるためでしょう。ただスポーツ用品に良くあることですが、市販品と競技者では製品名だけ一緒で全く別ものの場合が多々あります。指先だ持ち上げることが出来る超軽量の自転車、履いていることを忘れさせる羽根のように軽いシューズ、テニスウエアーも撥水・速乾・UVカット等の高機能な競技服もあります。
 釣具はどうなんでしょうね。その点は全く知りませんが・・・。


 メーカーの製品を認めて貰うために、腕自慢がその腕の良さを知らしめるためにも大会は必要でしょう。腕自慢の自己満足をくすぐるようにもトーナメンターとの称号も必要なのでしょう。人との比較の中から優秀さを誇示したいのは仕方のないことです。実際こんな批判めいた事を欠いている私も少しは腕が良いぞ!と誇示したいのですからいい加減な話です(笑)。


 まっ私のような日曜釣り師にはどんな優秀な道具類だとしても、全ては宝の持ち腐れになってしまいますので、程々のところで妥協すれば良い事になります。実際にはとても低価格なものを使っていますので、妥協の産物で出来上がってはいるのですけどね(笑)。


 私たちの天釣会での大会はサイズ競争ですから、釣技の善し悪しも関係なく100枚釣っても良いサイズがなければ駄目ですし、規定枚数の3枚だけ釣れて上位に入れることもあります。そういう意味では単に運が良いという程度だと思うのですが、不思議と良いサイズを釣り上げる方は決まっています。そこにはどんな工夫が詰まっているのか、その本人にお伺いしても解らないとのことですから、やはり単なる偶然と解釈した方が良いのでしょうね。


 ただ私が自慢できる点があるとすると、うどんは手作りですが、そのために各種あるデンプンの研究から、掛ける熱についても最適温度などを調べ上げ、まぶし粉も養殖用のペレットなども多数研究し、それを季節が変わる毎に使い分けています。
 というか池に用意されているまぶし粉を使うのは、例えよく釣れたとしても何となくプライドとまでは言いませんが、釣れて当たり前のようなまぶし粉は使いたくないんです。増して毎日飼料として与えている餌を使うと、痛みを覚えたヘラブナが飼料を食わなくなるのではと危惧します。その意味からも池で使用しているペレットは使わない方が良いと思っているのです。


 今回はなんだか批判めいた愚痴に終始してしまったようです。次はもう少し気楽で愉快に・・・とは行かないかなぁ・・・う~ん。


 気楽に行きましょうか!!