両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 厳寒期の対策

 アッという間に1月が終わりもう2月となってしまいました。歳と共に月日の流れるのはとても早くなっていますが、充実した日々を過ごすにはどうすれば良いのでしょう。
 やはり快適なヘラブナ釣りをすることに尽きるような気がするのですが、厳寒期でもヘラブナ釣りに行くための理由を探しているだけかも知れないですね。


 さてそんな厳寒期になると当然変温動物のヘラブナは餌を採ろうとしません。餌を食わないのですから釣れないのは当たり前となります。過去にもボーズとなってスゴスゴと帰宅したことが何度かありますが、そうならないためにも何をすべきか探る事になります。


 私のように両うどんの底釣りをしていますと、集魚効果が薄いので簡単に寄せることが出来ません。といってまぶし粉をタップリ着ければ良いかとなるのですが、やはりそれも逆効果の場合が多々あります。


 そこで両うどんではなくて団子餌が使える池に行く事になるのですが、残念ながら団子餌で集魚効果を発揮しようとしても上手く行きません。反対に寄ったけれど針の付いた餌は食ってくれなくて、余計にフラストレーションが溜まってしまうなんて事になってしまいます。


 やはり両うどんの底釣りの方が良いとなるのですが、厳寒期は待ちの釣りが定番です。そのためには餌に変化が起きないうどんが最適となります。団子餌で待ちの釣りをする場合簡単に開かない餌になります。またグルテンでも開きの遅いグルテン量の多い餌なるのですが、不思議とうどん餌より当たりが少ないのです。これはいったいどうした事か全く理由がわかりません。


 しかし現実にうどんの方が当たりが出るのですから、今度はそのうどんを使ってもっと当たりが出るにはどうすべきかと考える事になります。


 その前にただ漠然とうどん餌を着けて、当たりが出るまで待てるような忍耐強い人は良いのですが、私のような忍耐なんて言葉は全く知らない人間にとっては、当たりが出ない時間ほど苦痛なことはありません。


 仮にまぶし粉が剥がれて素うどんの状態になっていたとしても、そのまま待ち続けるのではなくて、まぶし粉を着けないで再度そのまま振り込み直す方法を取ると、案外早い当たりとして返してくれる事があります。多分餌の落下を見てうどん餌を追いかけて食ったのではと思うのですが、ただ漠然と待っているよりは打ち返す方が良いと思っています。


 ここで再度反対の意見として、その打ち返すタイミングが難しいのです。もう少し待っていれば当たったかも知れないのに、みすみす当たりを拒否したような餌の打ち返しですから、余計に釣果を減らしている可能性もあるのです。なかなか打ち返しのタイミングは難しいのです。


 当たりが出ないときの対処として、ひとつの方法が浮きの選択です。底釣りの浮きは比較的細身でムクトップや細パイプトップが定番です。しかし厳寒期になると単純に底釣り用の浮きではなくて、もっと繊細な浮力の弱い浮きを使うことで、とても弱い吸い込み力でも浮きに当たりが出るようにする必要があります。
 盛期であれば帰りの良い浮き、つまり浮力のある浮きが適していると思いますが、吸い込み力が弱い還元機では、その弱い吸い込み力でも当たりとして出るような繊細な浮きを使うようにします。


 次にハリス長です。過去には冬期ほどハリスは短くするのが両うどんの底釣りでは定番でした。その理屈はまぶし粉で寄せたヘラブナが少しでも上ずらせないためのものです。その結果底の餌を食うという考え方です。事実底より20~30㎝上方に居ると感じることがあります。ホンの少し上ずっているヘラブナを底に向けさせれるのは至難の業で、簡単には底に向いてくれなくて困ってしまいます。その対策のための短ハリスってことでしょう。


 この場合は下針のハリスを30㎝程度まで詰めてしまいます。夏場には36㎝でしたから6㎝短くした状態になります。


 ただ反対の考え方があります。ハリスを長くして沈下速度を遅くして、ヘラブナに対するアピール度を増す方法です。その結果餌に対する興味を待たせて底にまで誘導するようにします。最近の釣り堀は放流密度も高く食い気のあるヘラブナも多くいるはずとして、その少しでも食い気のあるヘラブナに対してアピールするのが良いとの考え方です。


 果たしてどちらが正解かは簡単にはいえませんが、同じ厳寒期でもとても良い天気の日には、少しでも水温が上がるのかどうかは知りませんが活発に動く事があります。そんな日はハリスは長めが良いのではと思いますが、浮かせると手に負えませんので簡単には試しにくい方法ですね。


 そして両うどんのまぶし粉の漬け方ですが、真夏であればタップリと着けていても良いのですが、冬期は少なめが基本となります。それではただでさえ食いが乏しいのに、効果が出ないではないかと指摘されそうですが、タップリ溶けてもうどんから剥がれてくれなければ効果が出ません。
 冬期は餌を突くジャミも動きませんので、いつまでもまぶし粉が着いたままになってしまいます。勿論餌打ち回数を多くすることで付着力を弱めることが出来るのですが、待ちの釣りをしてしまうと、うどんにまぶしたペレットが簡単に剥がれなくなってしまっているのです。


 理由はわかりませんがうどんからまぶし粉が剥がれてからヘラブナは食ってきます。盛期などではまぶし粉が着いたままでも食ってきますが、圧倒的にまぶし粉が剥がれてから食いますので、冬期は余計に気をつけなければ、当たりが全く出ないなんてことになります。


 極端な言い方をすると、まぶし粉がタップリ着いた状態のうどんより、全く何も着いてない素うどんの方が当たりが出るのです。待ちの釣りをする場合は、素うどんの方が良いと私は思っていますが・・・。さてどうでしょうね。


 厳寒期でもやはり10枚程度は釣り上げたいと思いますが、他にはどんな工夫が必要なんでしょう。来週は月例会ですから実験してみる事と致しましょう。