両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 針サイズのお話

 餌の種類によって針の形状やサイズに軸の径など、気を遣う部分は多数あると思うのですが、針について気を回すことによって何がどのように違ってくるのでしょう。


 良くいわれている事としては、針単体の重量の違いによる餌の沈下速度の違いです。針の自重が軽いほどゆっくりと沈み重いほど早く沈むという点です。多分その通りなんでしょうが、その差はいったいどの程度の差になるのでしょう。


 水中での沈下速度の計算は次の公式によって導き出すことが出来ます。
鉄の比重は8です。水の比重を基準にしていますので、水は1ですから。8-1=7
(物体の密度-水の密度)×(物体の体積)×(重力加速度)


 なんかややこしい計算になりますので、具体的な計算はお任せするとして、この計算によって導き出される程、針単体の重さによってどれほどの違いがあるのでしょう。私的には針単体の重さよりも、結んでいるハリスに掛かる水の抵抗の方が強いと思っています。ハリスの抵抗は体積に比例しますので、同じ号数であっても30㎝と60㎝では体積が倍になりますので、急ブレーキが掛かった状態で沈下していきます。ということは針の号数を0号変化させるより、ハリスを長くまたは短くした方が理想の作土に近づくのではないかと考えます。


 次に針の形状による餌の保持についてです。団子餌であろうがうどん餌であろうが、針の形状によって保持力の差がどの程度出るのかです。これも針の体積に依存するのですが、同じ号数で軸が太ければ体積が増えますが、サイズを大きくしただけでも体積が増えます。ということは針サイズを変更するだけでも同じ結果が得られるのではないかと考えます。


 針は改良ヤラズような菱形に近い形状と関東スレのような角形の形状に大きく大別できますが、実際に使用しますとどちらが餌保ちが良いとは感じられていません。実際は差があるのでしょうが、その差は使用する餌の粘度に依存している方が大きく、簡単にバラケる餌か粘りが強い餌かによって結果は随分と違ってきます。
 仮に餌の保持が難しい針の形状だったとしても、その針にあった粘りの強い餌を作ることが出来れば、餌保ちの良いとされる針に交換する必要もないことになります。勿論理想とする餌が作れているのに、針の形状によって簡単に落ちてしまうようでは困りますが、ぶっちゃけてその差は殆ど感じていません。まぁ私が鈍感なだけかも知れませんね。トーナメンターの皆さんはその差を感じて使い分けられているのでしょうが、日曜釣り師でそこまでの違いを実感する必要はなく、好きな形状の針を使ってその針に適した餌作りをすれば良いだけと思います。


 偶に重い針を使う事で餌が落ち着いて、食い当たりが出るとか針掛かりが良くなったなんて話を聞きますが、ホントかな?と懐疑的な思いで聞いています。針の差でそれ程の差が出るのでしょうか。ヘラブナのあおりはとても強いものです。そのあおりに対してもビクともしない針なんて存在しません。それよりハリス長や浮き下の調整で済むはなしではないかと思うのです。


 仮に底釣りで餌を底に落ち着かせたいから重い針を使うとしても、浮き下をズラセば針は落ち着いてくれます。宙の場合は餌を重くすれば簡単に落ち着いてくれます。餌についても配合を変える必要はなく、単に押し練りをするだけで餌は重くなります。うどんなら少し大きくカットするだけで針の差以上に重くなります。


 針のサイズや形状を考える上で何が重要かですが、全く個人的な感想でしかありませんが、好きに形の針を選べば良いだけです。市販されている針は全て上手く針掛かりする形状で作られています。もし針掛かりしにくい針だとすると、メーカーとしても信用に関わりますので、とっくに販売中止になっているでしょう。


 私の趣味を押しつける意図は全くありませんが、私は関東スレ一辺倒で針の号数を変えるだけで対応しています。この針のサイズについても勝手な思い込みで、小さい針が良いのだろう、いやいや出来るだけ大きいサイズが良いのだろうとの判断に過ぎません。


 世の中には小針ほど針掛かりが良いと思われている風潮があります。確かにヘラブナに吸い込みやすいとは思うのですが、すっぽ抜けも多くなりますので、池が許す限りの大きい針が掛かりが良いと思っているのです。実態は知りませんけどね(笑)。