両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 浮きの視認性

 浮きの視認性は間違いなくトップの動きが的確に認識できるかどうかです。


 トップの素材は単純にムクとパイプに分けられますが、陽を背中に受ける位置の場合は、少々細いトップでも視認性は高まりますが、向かいから陽が差すと一気に見えにくくなってしまいます。


 トップの中には光の透過性の良いものと、透過しないタイプのものとありますので、特に南向きの釣り座に入った場合は、透過性の良いものを選ぶべきですが、専用のトップは透過性で有り尚且つ塗装に隙間を作り、より透過をよくする工夫がされているタイプあります。


 そのような素材による視認性や、直径の差による視認性の違いは誰でもわかる事ですが、最も視認性に影響を与えいるのが、トップに塗られている塗装そのものです。


 根本的に池の水で汚れていると、それだけでとて見えにくい浮きになっていますが、実は塗装の色とその色分けによっても、視認性には大きな影響を与えています。


 1つは池の水面の色に対して浮きの選択です。水面の色は水の色そのものにも影響しますが、多くは空の色を反射していますので、青空に白い雲がかかっているのか、それとも曇り空や雨などによって、水面の色が決まってきます。


 この水面の色に紛れない色としては、自然に少ない色が良いとされています。それが赤・黄・青・橙・桃そして白です。
 水面の色は、白・青・ねずみ・緑ですから、これらの色に紛れない色が視認性を高めます。
 緑でも水の緑より鮮やかであれば視認性は確保出来ます。


 各色を使ってトップは色分けされているのですが、視認性に大きく影響を与えているのが、実は黒色です。各色の間に黒線が引かれていることで、浮きの動きが認識できるように工夫されています。


 黒色を使う事でそれぞれの色違いが認識できますので、動きとして捉える事が出来るのですが、隣り合った色も他の色の方が良く、赤色の隣は黄色や白色で、黄色や白色の隣は青色とすることで、色の違いによる視認性が高まります。勿論この間は黒線で仕切られています。


 黒線で間仕切っていたとしても、例えば黄色の隣に同じ黄色、赤色の隣に赤色では、動きとしての視認性が一気に失われますので、出来るだけ違う色で塗り分けられているのが適しています。


 実は私自身黄色と黒色だけで塗り分けられた浮きを使ったのですが、浮きの動きが上手く捉えられないのです。短竿で浮きまでの距離が近い場合はまだしも、15尺以上になると必死になって目をこらしている必要があり、目がとても疲れてしまった記憶があります。


 次にトップを2等分や3等分する事で、餌落ちメモリやなじみ巾が決めやすくなっていますが、多くは赤色で仕切られているはずです。その赤色の位置はそれこそ好みですが、餌落ちメモリやなじみ巾が決めにくい浮きはとても使いにくくて、視認性が悪い浮きとなってしまいますので注意が必要です。


 各色を黒線で間仕切ることで視認性が高まるのは、看板などの文字を黒線で囲うことで強調文字として見える効果と同じ事ですから、各色を仕切る黒線は太い方が良いのではないかと考えます。


 私の場合は底釣りですから、元々各節の間隔が狭く塗り分けられています。その狭い節ですから、例えば赤色・黒線・黄色・黒線・青色・黒線・白色・黒線・赤色と色分けされているのが一般的で、黒線の幅は狭く塗られていますが、各色で色分けされていたとしても、赤色と黒線も同じ節巾に塗られていると、とても視認性が高まるように感じています。


 それも単純な視認性ではなくて、浮きの役目である当たりを示す動きを捉えやすいと考えています。黒線の太いタイプも探せば案外ありますので、運良く見つけられたら一度使って見られるのも良いと思います。
 実際歳と共のに浮きの動きが捉えにくくなっています。小さな変化も見逃さないためには、浮きの塗装と色分けはとても重要な部分だと思います。その視認性によって釣果に違いが現れると言っても過言ではありません。

 ヘラブナ釣り ヘラブナは釣れない魚だった!!

 先ず始めにこの動画を見て下さい。YouTube動画ですが拝借しました。

へら鮒釣りにて...食い逃げ&向こうアワセの水の中


 マッシュ系の餌ですが丸めた餌がバラケ落ちています。そのバラケているマッシュは良く食べていますが、こんなにも多数のヘラブナが、餌の周りに寄っていても、針に着いた餌を食べようとはしません。


 希に口に入れることもありますが、一瞬で吐き出していますので、カラツンになるのは間違いなしでしょう。


 ではどうして吐き出すのかですが、やはり固まってる餌であること、ハリスに繋がっているための違和感、そして針の硬さを感じる違和感でしょうか。


 この様子を見る限り団子餌でヘラブナは釣れない!と結論付けることが出来ます。


 多数集まっている様子が確認出来ていても、なかなか食い当たりが出ないのは、まさにこの映像の状態に陥っているためでしょう。この映像でも約5分間ありますが、最後になってやっと食ってきましたが、それも偶然でしかないように感じます。


 どうすれば食わすことが出来るかです。1つは素早くバラケることでしょう。塊感を出さないで食わせる・・・とはいっても、やはり針に餌が残っていなければ釣れません。そこで如何に違和感をなくすかですが、実はヘラブナが間違って餌を吸い込んだとしても、吸い込んだ瞬間にバラケると吐き出さないのです。


 そこで1つの解決が見いだせます。粘りのない餌を作ること、いってみればヘラブナが食うまで固まり状態で、食えば直ぐに分散する団子餌にする事です。


 具体的な方法としては、1度指定通りの水加減で作ります。この場合は練っても大丈夫です。片側に寄せて全体に吸水するまで待ちます。それを1度大きなおにぎり状に丸めます。それこそチカラを入れて丸めます。


 丸まった餌を再度解していきます。全体にバラケさせると、顆粒状態の餌が出来上がっているはずです。その顆粒状態が今回のポイントです。


 顆粒状の餌を軽く丸めます。ここで強く丸めると失敗しますので、針に付ける事が出来る程度にフワッと丸め、ハリスの部分だけギュッと強く押しつけます。


 この状態の餌は、狙った棚まで形が保持できますが、軽く丸めているだけですから、素早く開く餌になります。イメージとしては30秒程度で針から外れます。


 この餌は顆粒状になっていますので、バラケて大きく漂うことはなく、顆粒状態でポロポロとこぼれ落ちるイメージで開きます。そしてヘラブナが食った瞬間、パッと開く餌ですから吐き出さなくなりますので、カラツンが一気に減らすことが出来ます。


 信じる信じないは・・・・(笑)。釣れる時は何をしても釣れますから、釣れない時にやってみて下さい。この状態の餌を使っても釣れない場合は、釣れない日と諦めて・・・サッサと帰ることです。知らんけど!!(笑)


 但しあくまでもフワッと付けている程度ですから、9尺程度までの短竿使用に限ります。それ以上の尺数になると、ポトッと落ちてしまうか棚まで保ちません。但しその棚も浅棚は想定していません。少なくとも2m以上を想定しての餌の作り方です。


 もう一つはバラケる餌を作って、それを反対にバラケを遅くする粘りを待たす餌をブレンドします。バラケバインダーフラシュが良い働きをしますが、相反する性質ですがこれがまた面白いのです。但し粘りを待たせる餌を多量に入れると、バラケ性が落ちてしまいます。あくまでも狙った棚まで持たせるための粘り餌です。狙った棚に入るとサッサとバラケて欲しいのです。


 粘りすぎている場合は、もじりをいれて調整してみてください。ただ仕入れすぎると上ずってしまいますので、少量ずつ入れて調整する方が良いです。


 この両者とも当たりを出すまでの短時間勝負ですから、厳寒期には向いていません。そろそろ水温が上がり出す時期になりますので、来月に入って乗っ込みの始まる頃から試して頂きたいと思います。

 岩田池 釣行記 2月16日(日)

 岩田池訪問記・・・釣行記でありたい!!



 岩田池ではお弁当が頼めますので、カップ麺から解放されていますが、カップ麺もまた美味しいと感じています。不思議と同じお弁当だと飽きてしまいますが、カップ麺は飽きずに食べられるのが不思議です。まさに企業努力そのものですねる
 でも同じカップ麺でも、歳でしょうかどん兵衛の天ぷら蕎麦がとっても美味しい、勿論関西で発売されているどん兵衛に限りますけどね。


 さて今日も天釣会のメンバー9名+1名で小大会を開催しました。皆さん思い思いのポイントに陣取られていたのですが、私は使用尺数の違いなどを確認したくて、3月の月例会のポイントに入る事としました。


 今日も9時頃に池に到着して、いそいそと釣り準備をしてから、水温を測ってみたのですが、なんと14度もあるではないですか!!。これは困った事になったと直感。それは低水温が続いていた冬期に、急に水温が上がると簡単に上ずってしまうため、寄りすぎによるスレ当たりが頻発してしまうことです。


 先ずは様子を見るためにHERA Rの16尺を繋ぎます。すると数投目には触りが出ます。そろそろ当たりが出るかと待ちますが、浮きは動けど良い当たりを返してきません。その中から強い当たりを合わせても、カラツンとそれが何時までも続いてしまいます。
 我慢に我慢は前日の天狗池と同じですが、待てど暮らせど良い当たりが出ません。それでも簡単に諦めないぞとそのまま16尺で釣り続けます。なんとか数枚は釣り上げられるのですが、納得出来る当たりが出ず、また釣れてくるヘラブナのサイズも小型主体で、サイズ的にも不満が残ります。


 見ていると皆さんも苦労されている様子で、当たりがあってもの乗らない様子で、朝に入っていたポイントから1人また1人と移動し出します。その1人がこの竹藤さんで、今日は2度ポイント移動して、なんと移動先で39.8㎝、続いて41.9㎝を釣り上げて今日の2位。
 ここは移動1度目のポイント


 そうそう黄色服の藤田さんも2度移動しているのですが、ここは1度目の移動先で39.7㎝を釣り上げたのですから、移動出来るときはすべきだったのかもしれませんね。


 同じように移動してたのが松本さんで、移動した先はいつもの大助ポイント。なんと1投目に39.3㎝、そして42.0㎝と大助を釣り上げて今日の1位。結局移動した人たちが良いサイズが釣れていたようです。釣果は知りません!!


 本来なら大助写真とハイポーズですが、写真班の離席だけでなく、記念写真・・・悔しいです!!


 ってことで写真はなしです!!


 そうそう昨年末に入った新ベラはとても良い形をしているんですが、新ベラが釣れると引きも良くて楽しめますね。
 誰が釣ったかはナイショ・・・黄色の人です(笑)



 私と赤帽が森永さんですが、森永さんも竿の交換は随分とされていましたが、なかなか苦労されていた様子です。ただ私も森永さんも苦労はしましたが、ポイント移動はせずに頑張ったのです。偉いですねぇ(笑)。


 今日はHERA Rの16尺を釣り初め、午後からHERA Xの7尺を出して、ラスト1時間の段階でHERA Sの15尺と、3度の尺数の変更をしたのですが、本当は13尺や11尺も試したかったのですが、今日は当たりがあれど乗らずと、次こそは次こそはと思い続けて、尺数の変更が出来ずじまいだったのです。


 釣果としては最大でも36㎝程度でそれ以上伸びず、19枚の釣果がやっとでした。もう少し工夫する余地があり、色々と駆使することで釣果も上がったのではと思うのです。大会までにもう1度試し釣りが出来ますので、その時に再確認出来ればと思いますが、色々と考えさせられる1日でした。

 淀の釣天狗池 釣行記 2月15日(土)

 今日は釣天狗池です。雲一つないとっても良い天気で暑いくらいでした。


 やはり天狗池はノビノビと出来て良いんです。形態的には昔ながらの箱池ですが、箱池の規模としては大きい方ですから、開放感があり気持ちがいい釣りが出来ます。
 反対に昔ながらの箱池を知っている人にとっては、大きすぎると感じるかも知れません。そのために小池に入る方がいるのでしょう。その昔の箱池の記憶としては、小池がまさにそのイメージそのものです。


 今日も小池組が多く、伏見の松本さんも小池に陣取られていました。ホントにお元気ですね。私も同じように歳を取りたいものです。


 さて昨年末に放流された新ベラも、既にしっかりと馴染んでいるでしょうが、メスが多く放流されたので、今年の春は腹パンの抱卵ベラが釣れる予感がしています。でも釣り堀で小ベラが生まれてしまうと、ジャミ化してしまうために厄介な存在となります。


 今日も水温を測るととても低水温だったのですが、何故か池の水がとても綺麗なんです。正直綺麗過ぎると思うほどで、沈んでいくうどんが分かるほどで、浮きも水中に沈んでいる胴の部分がハッキリと見えます。
 水量もいつもより多く、10㎝以上水位が上がっていたのではと思うほどで、そのためかどうかわかりませんが、ポイントに集まっているのに食い当たりになかなか繋がらず、我慢の釣りを展開することになりました。


 今日は大池に入っている方は少なく、私たちを含めて7人程度で北側には誰もいません。先ずはHERA Rの16尺を出していたのですが、私にしては我慢に我慢をして当たりを待つほどです。それでも待てば応えてくれるのが今日の天狗池でした。


 しかし春を思わせる陽気で、それこそ暑いくらいだったのですが、そばを流れる川では既に河津桜が咲き出していました。本番はこれからにですが、来週はまた寒くなるとのことですから、満開になるには10日ほど先になりそうです。


 そんな春の陽気のために、表層の水温が上がりだしてしまい、ヘラブナが上ずり傾向を示します。天狗池は底釣り専門池ですから、上ずるとなかなか当たりが出ません。寄っているのに食い当たりが出ない、そんなジレンマに悩まされ続けました。


 私が苦労している横で紅が、ピシッとタイミング良く合わせ釣り上げます。小型だと言いながら測ると、それでも27㎝を超えていますので、いつものミニマム賞も取れないサイズです。必死になっている私は全くの形無しです(T_T)。



 今日も9時頃に到着して9時半頃に第一投。なかなか当たりが出ない時間が続きますが、触りが出てからも食い当たりが出ず、それでも我慢我慢と釣り続け14時までで14枚を数えます。ラスト1時間で月影の13尺を繋ぐと、あら不思議1投目から当たりが出ますが乗らず、2投目に今日1のサイズが釣れてきます。その後もポンポンと続けて釣れるも3枚でストップ、後が続かず3時になったので終了しました。


 結局今日は17枚ともう少し釣れたはずと思いながらも、良い当たりも乗らず・・・単なるスレだったのでしょうが、食い当たりに繋げる難しさを痛感した1日でした。


 また大会の日にはいつもポットを用意してもらっていましたが、常時用意されるようになっています。カップ麺やコーヒーに利用出来そうです。


 また池主が体調を壊されていて、雑草も放置気味だったのですが、池主の息子さんが手伝われているのか、雑草も綺麗に刈り取られて気持良い池となっています。


 板も張り替えられていますが、釣り座の番号が書かれていませんので、予約時には便利ですから、それぞれの番号を書いて頂くように要望をしておきました。
 ホワイトボードに釣り座の番号を貼りだしておきましたので、その番号で予約されると予約の札を立てて頂けますので、好きな釣り座を確保出来ます。

 ヘラブナ釣り 人より優秀なヘラブナ

 初心者から脱皮して釣果もそれなりに満足出来るようになり、増して長年ヘラブナ釣りをされているベテランさんになると、あたかも全てを理解した積りになっていることもあると思うのです。


 勿論初心者より多くのことをご存じなのは間違いありません。経験に裏打ちされて理論構成されていると思いますが、その解釈は本当に正解なのでしょうか。


 50年選手がゴロゴロといるヘラブナ釣り界では、私なんて初心者そのもので、まだまだ尻も青くクチバシも黄色い状態ですから、知らないこと理解できないこと全く解らないことが多々あります。何となく解った気になってもそれがいつも通用するかというと、残念ながら撃沈することの方が多いのです。


 大会前日に大会のポイントに入り、大会を想定した試し釣りをした結果、それなりに満足のいく釣果が出ていたにも拘わらず、翌日の大会では当たりすら出せない状況に陥ってしまいました。


 道糸・ハリス・針・浮き・餌と前日と全く同じようにして挑んだにも拘わらず、1日の違いで撃沈ですのですから、いったい何がどのように違っていたのでしょう。


 当たりすら出ない状況ですから、持っている知識を駆使して対策を練るのですが、どうしても結果が出せなくて撃沈してしまいました。まさに解っているつもりでも解ってない結果となったのです。


 そこで改めて思うのですが、釣り人の知識とはどの程度のものなんでしょう。この餌は食うと思ったのに食わない、この仕掛けであれば釣れると思ったのに釣れない。キットヘラブナはこんな状態になっているので食わないのだ等々・・・。
 でもね。ポイントにヘラブナは確実に寄っているのだから、使用している餌に興味を持っているのは間違いないのです。それでも食い当たりが出ないのです。


 そんな状況に陥っていたとしても、なんとかして釣り上げるためには、何をどのようにすれば良いのでしょう。最低限針に着いている餌を食ってくれなければ成立しません。しかしアレコレと試しても食わないのです。


 ハリス長を伸ばすと沈下速度が落ちるので、アピール度を増して食い気が乏しいヘラブナでも食ってくる。・・・・その答えが当たることもあれば当たらないこともあるのです。これはいったいどうした事なんでしょう。
 他に・・・
 団子餌をバラケさせることで食ってくる・・・・これも確実ではありません。
 浮きを浮力の弱いものに変更すると食ってくる・・・・これも確実ではありません。
 竿の尺数を変更するとヘラブナが食ってくる・・・・これも確実ではありません。
 集魚効果の高い餌に交換すると食ってくる・・・・これも確実ではありません。


 人は何となく解った気でいます。通常はその人の身についた釣り方で攻めていますので、釣れないのは池が悪いと思うのでしょうが、自分だけ釣れなくて他の人は釣っているとすると、その日の攻め方として何かが間違っているはずです。


 釣り人は解っている気でいます。勝手な解釈や講釈もしますが、その通り釣れる事は殆どありません。どんなに優秀な釣り人だったとしても、毎釣行時に50枚釣り上げる事は出来ないはずです。
 調子の良い日は100枚超えたとしても、駄目な日は20枚にも届かないでしょう。もし全てを理解できていたとすると、コンスタントな釣果が得られるはずですが、そんな超人を見たことがありません。


 トーナメンターの皆さんも、毎釣行で確実に何枚釣り上げる自信があるでしょう。毎年の大会で1位を取り続ける自信があるでしょうか。


 人の思惑なんてものは、所詮解った気でいるだけでしかないと思うのです。


 実はこの解った気でいるところに面白さも隠れています。こうすれば釣れるはずなのにどうして釣れないのだろうと、考える余地がまだあるのです。
 私のような初心者に毛の生えた程度の知識では、どうして?どうして?がいつまでも続きますので、いつもいつも実験し考え続けているのですが、それがまたヘラブナ釣りの面白さになっていると思うのです。


 そんな実験は釣れている時こそするべきで、釣れない日は何をしても釣れないのです。とても面白い事に釣れている日に、ホンの少し餌を変えたり浮きを変えると当たりが消えるのです。ヘラブナに対する違和感を与えたのか、それとも沈下速度の違いやバラケ分散する匂いが、上手く届かなくなってしまったのか。果たして・・・。
 勿論反対に何を変更しても当たりが続く日もあります。何が違うのでしょうね。


 これって長年連れ添っている夫婦に似ていると思いませんか?互いに解った気になっていても、実は全くわかり合えていないのではないでしょうか。男と女の間には、長くて暗い深淵が横たわっていて、決して奥深くまで知ることは出来ないのです。


 但し!!!知らないのは亭主ばかりで、山の神は全てを理解しているのですから怖いですねぇ。
 亭主なんてホンの浅い所が見えて、全てを悟っている気になっているだけ・・・まさに人とヘラブナの関係そのものではと思うのです。


 人は解って気になっているけれど、ヘラブナには全てを見透かされていると思うのです。そんなところを見ると、ヘラブナの方が人間よりとても優秀だと思っています。それこそ人間は養殖場の中でぬくぬくと育っているだけで、自然界に解き放たれると野垂れ死にしてしまいますが、ヘラブナは野池に放流されても、逞しく生き続ける事が出来るのですから。釣り人は太刀打ちできないのは当たり前ってことでしょうね。


 最低限山の神には逆らわないようににしましょうね。