両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 お知らせ 第85回天釣会 月例釣大会 岩田池 3月2日(日)

 3月2日の大会は岩田池で開催します。


 1月大会も岩田池でしたが、私は私用のため参加出来ていませでした。それが実はとても幸運だったと思えるほど、特定のポイントで大助が良く出ていたのです。それも46㎝を超えるサイズまで出たのですから、欠席して良かったと思ったほどです。


 3月になると水温も上がりだしていますので、ヘラブナの動きも活発化しているはずです。それに伴って特定のポイントだけ良く釣れる・・・なんてことはなくなっているのではと思うのですが、またまたポイント差が出るようであれば、釣り座に関しては再考する必要がありそうです。


 やはりポイント差や釣り座によって、極端な違いが現れるようでは、大会として平等性が担保されていませんので、何か考える必要がありそう・・・なんてことを考えながら、取り敢えずは釣り座の発表を致します。


 ルールについては従来通りです。使用尺数にも制限を設けませんが、波除けパイプを超えた餌打ちは禁止です。マナーを守って気持ちの良い大会になるようにご協力をお願いします。


 勿論斜め打ちやルンペンも禁止です。もし斜め打ちやルンペンで釣れた場合は、検寸対象外となりますので、くれぐれもご注意をお願いします。


 実際のところ両サイド特に右側(東)はパイプが外された関係で、好ポイントになっていて、サイズは偶然の結果としても枚数が良く釣れます。そのため抽選結果が大きく反映されてしまいます。抽選結果は運ですから、狭い池では仕方のない部分ではあります。
 北側は一般の釣り人のために解放しますが、もし24名以上の参加者が出た場合は、北桟橋も使用することになります。


 先ずは抽選結果です。*印の方は未抽選の方達です。また今日現在の段階で、次回大会には静野さんと西垣さんが欠席となります。
 実はこの参加予定者に今回欠席の2人を入れると25名となりますので、今回の割り振り方では、1人だけはみ出すことなってしまいます。再度釣り座については考慮する必要がありそうです。


 いつも未抽選の方を抽選釣座の後半に入れていましたが、今回の岩田池につきましては、この池の傾向を見ていると中桟橋に分があると感じますので、未抽選の方が良い釣座には入れるのもどうかと思いましたので、先に未抽選の方の釣座を決めてから、抽選通の釣り座配分と致しました。


 また24番から詰めて割り当てるようにしますと、紅が13番に入ることになるのですが、紅は私の隣の釣り座になる事に加えて、差し入れて頂いたお菓子などの分配用意など、色々と作業をする必要もあり、出入りのしやすい12番に移動させました。


中桟橋です。


南桟橋です。

 第84回天釣会 月例釣大会 釣天狗池 2月2日(日)

 今月はホームの天狗池で月例会をしました。雨を心配していた今日ですが、私の晴れ男の運の通り、朝には雨が止み、途中陽が差すほどになったのです。晴れ男の運はいつまで続くことでしょう。


 私が月例会に欠席したのは84回中2回だけです。その内の1回が今年1月の月例会だったので、今日の月例会が今年の初参加となります。今日は節分ですから、スタートダッシュを決める事が出来るかどうか。今年を占う大会となりそうです。


 節分とは年を越す前日ですから1年の内5回あります。1月7日の人日(じんじつ)の節句、3月3日(今年は3月2日)の上巳(じょうみ)の節句、5月5日の端午(たんご)の節句、7月7日の七夕(しちせき)の節句、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句とあります。


 5節句の内で節分としての風習が広く残っているのが、上巳の節句だけが残されていて、全国的にも色々と開催されています。
 基本行事としては節分には、厄をはらいをして新年を迎えるのですが、その行事として豆まきなどで、地方による行事が用意されています。そこで厄や悪霊の代表として鬼が出てくるのですが、鬼の姿は、頭に角が生えトラのパンツを履いています。この姿は丑寅の方角が鬼門ですから、牛の角と虎のパンツは、この丑寅の方角を鬼門としたところからの連想です。


 ところで丑寅の方角から連想された鬼ですから、その鬼退治に向かった桃太郎が、家来として選んだのが猿・鳥・犬で、その理由は北東の丑寅に対して南西に位置する申酉戌となるからです。なにも犬やキジそして猿を選ぶ理由が、知恵があるからとかの理由ではなかったのです。そうそう厳密には南西に位置するのは未申酉ですが、未(羊)には角があるので、鬼の角と同じになるので、1つずらして申酉戌となったとの説があります。


 取り敢えず厄を祓い福を呼び込むには、鬼退治ではなくて今日の大会で入賞する必要があります。少なくともラッキー7賞程度は欲しいものですが、厳寒期の大会ですから、ヘラブナの姿を見るだけでも大変な作業となりそうです。


 まぁ釣果が良くなかったとしても、ランチには巻き寿司を購入して、恵方を向いてかぶり付き、厄払いをすることになりそうです。今年の恵方は西南西です。あれ・・・天狗池では便所のある方角ですねぇ。これは・・見なかったことにしましょう(笑)。


 前書きが随分と長くなりましたが、。先ずは集合してもらいます。

 いつものように小野会長の挨拶からです。

 続いて私から補足説明をさせて頂きました。


 南側に入った皆さんです。

 奥から吉村さん・伏見の松本さん

 前川さん・今井さん

 竹藤さん・菱田さん

 福谷さん

 淀の松本さん・大西さん

 長尾さん・茶園さん

 田中さん


 北側に入った皆さん


 西から関さん・静野さん

 廣瀬さん・小野さん

 私と藤田さん・・・間には紅が入ります。



 今日は前日に良かったHERA Sの15尺からスタートしました。なんと2投目には釣れてくるではないですか!!、そしたて2枚目には型の良い33㎝が釣れてきます。


 そしていよいよ大会スタートの時間になりました。するとピタッと当たりが止まってしまいます。それでも我慢して続けていたのですが、まぶし粉の変更をしてみると当たりが出ます。但し型が小さくて・・・それでも1枚目は強制登録ですから登録します。


 その後もサイズが伸びず、また当たりが思ったより間延びしてしまいます。3枚登録しなければ成立しないルールですから、小心者の私は、このまま釣れなければどうしようとの不安が過ぎり、小さいサイズですが2枚目を登録します。すると次に釣れてきたのはなんと36㎝ではないですか!!。もう1枚我慢していると2枚目が36㎝だったのにと残念です。この36㎝を3枚目に登録することで、暫くの間は1位を維持出来ていたのです


 実は今日の午前中で昼前に掛けて上り調子となっていたのですが、ランチはゆっくりと取る主義ですから、恵方巻きをほおばってゆっくりとお茶を飲み、午後から再開するとなんと斜め向かいの強風となり、15尺では上手く振り込むことが出来ません。そこで月影の9尺を出してみました。しかしウンともスンとも浮きが動きません。


 ではと月光の7尺を出してみます。すると面白いもので暫くすると35.5㎝が釣れてきます。もし36㎝を2枚目に登録出来ていれば、ダントツの1位だったのですが、勝負とはそんなもので、自信のなさがドツボに填まることになってしまいました。


 今日は皆さん苦労されていた様子ですが、私の釣果は15尺で9枚、7尺で2枚で合計11枚だったのですが、実は朝の底の水温は7度しかなかったのです。これは大変なことなる予感がしていたのですが、それが最悪の結果となってしまい、なんと20名中4人のみ成立と激渋だったのです。


 多分ですが、前日の夜から朝まで雨が降り続いたのが原因だと思われます。水温低下時こそ威力が発揮するとされる両うどんの底釣りですが、食い気があっても底まで餌を追わないのです。7尺を出したときにヘラブナの動きを見ていると、思った以上に多く集まってきますので食い気はあるのが分かります。しかしある水深から底へと沈もうとしません。それが今日の池の状態だったのではと思います。


 ということで今日の結果です。
 先ずは登録順位賞です。登録順位賞は1枚でも釣り上げると抽選の権利が発生します。
今日は淀の松本さんです。天敵の称号は剥奪となりました。


 ミニマム賞は藤田さんです。ミニマム賞は登録が成立した中から選びます。


 そして第3位は私村田です。


 第2位は川久保さんです。川久保さんも名人の称号剥奪です。


 そして本日の1位は廣瀬さんです。



 今日の成績です。
 第1位 廣瀬  98.5㎝
 第2位 川久保 96.6㎝
 第3位 村田  93.5㎝
 大西賞  廣瀬


 1位  廣瀬  28.8 35.7 34.0  98.5㎝
 2位  川久保 31.5 30.1 35.0  96.6㎝
 3位  村田  28.5 29.0 36.0  93.5㎝
 4位  藤田  27.2 30.5 30.0  87.7㎝
      大西  29.3 31.4
      長尾  28.7 27.8
      田中  25.2 23.7
      竹藤  33.5
      松本淀 30.7
      福谷  31.0
      小野  28.5
      静野  27.0
      前川  26.5
      松本伏 25.5
      菱田
      茶園
      今井
      吉村
      関
      紅

 淀の釣天狗池 釣行記 2月1日(土) 明日は節分

 今日は天狗池です。


 基本的に私は晴れ男と思っているのですが、天候を左右できる能力があるわけでもなく、単なる偶然の重なりでしかないのは解っているのですが、悪天候や台風の接近のために開催を危ぶまれるなんてことがあっても、思ったより雨も少なく台風も逸れていたり、場合によっては駆け足で通り過ぎて、予定していたイベントが滞りなく開催できたなんてことが多々あるのです。


 今週の土日も元々は雨予報でした。取り敢えず今日は曇りとなってましたが、朝から陽が差して暑いくらいとなったのです。ただ午後からはくもりとなり、夜には雨が降り出すとのこと。夜の間に雨が降り続いて、釣り大会開始時刻には雨が止むとの算段でいますが、果たしてどのような坦懐となることでしょう。


 ということで明日は天狗で月例会ですが、元々は慣れ親しんだ天狗池ですから、試し釣りをする必要はないのですが、先週の日曜日には試し釣りをした結果が思わしくなく、納得できる結果を導き出すことが出来なかったので、再度試し釣りをするべくやってきました。
 今回の釣り座にはあまり入っていませんでしたので、まだ要領が掴み切れてないところがあるため、再度試して明日の本番を迎えたいと思います。


 ところで明日は節分です。節分というと2月3日と思うのですが、実は節分を定めているのは国立天文台です。天文台が観測している太陽黄経が315度になる瞬間が属する日を立春としているのです。


 この黄経は少しずつズレていくので、その調整のために4年に1度調整されることになり、今年は2月3日が立春ですからその前日の2月2日が節分となります。
 立春と春分は当然違いますが、春分の日の黄経は0度・360度で、立春が315度となります。黄経の説明は検索して下さい。


 なんてことを思いながら先ずは第1投を14尺からスタートして見ました。14尺を選んだ理由は3週間前の釣行時には良かった尺数です。柳の下を狙ったのですが・・・何れにしても適した尺数を見つけ出したいので、早々と尺数の変更をする事にしました。
 単なる自信のなさってことですけどね(T-T)。


 ところが緊急呼び出しの電話が掛かり、お昼には納竿する事となりましたので、試し釣りを続けることが出来なかったのです。これもまた運命というものでしょうか。


 釣り初めてなんと2投目にはツンと当たりが出るではないですか。今日は調子が良いかもと思ったのですが後が続きません。その後触りは出るものの食い当たりに繋がりません。


 実は朝の水温は7度ととんでもなく低いので、今日はダメかと思っていたのです。ところがジャミの猛攻に遭います。まだ小さなジャミばかりでしたので、浮きはシビシビと小さな当たりが続くばかり、これにはお手上げ状態となったので、1尺伸ばしてHERA S15尺を出してみました。少しのことで何か変化が起きるかと確かめて見ることにしたのです。


 その前に隣に入った紅も数投目には、パシュッと良いタイミングで合わせ、竿は良い曲がりをしているのでこれは良いサイズと・・・。そのヘラブナががこちらです。1枚目に36.5㎝ですから、明日であれば上位入賞が出来たかもです。


 わたしはというと14尺で釣れたのは、30㎝に充たない小型で、その後も30㎝に届きません。そして15尺にするもサイズが伸びず、34~5㎝程度が最長で・・・。結局今日の釣果は、9時スタートして12時にはしっかりとランチを食べ、やおら釣り出した段階で呼び出しと、3.5時間で9枚とこの時期ではまずまずの釣果で、釣り続けていたとすると、20枚に届いたと思わせる調子だったのです。
 この調子が明日も続くと、大会も成功裏に終われるのではと思います。


 そうそう今日も松本の長老がこられ、小池のいつものポイントに陣取られたのですが、38.5㎝を頭に良い調子で釣られていたようです。お元気で何よりですね。


 実は今日の天狗池は4㎝ほど水位が上昇していたのです。不思議に思っていたのですが、帰るときにチラッと見ると、金魚池の水が透明になっていたのです。どうも金魚池に入れる井戸水が止まっていなかった様子です。そのために池全体に水位が上がっていたのではと思われます。またそれだけ水位が上がるのですから、水温も上昇していた可能性があります。その証拠に餌打ちポイントにヘラブナの上ずり現象が見られたのです。


 なかなか渋い展開でありながらも、釣れ出すと良い調子で当たりが続く、そんな展開を示しました。水温が低い小池でも良い調子で竿が曲がっていましたので、大池も攻め方次第で釣果が伸びるのではと思います。私の向かいに入った釣り人とも良い調子で釣られていました。



 そうそう池の奥が手入れされずに放置されていたのですが、今日確認すると綺麗に草も刈られていました。手入れがされていると気持ちが良いもので、不景気な会社や施設を見ると草刈りがされないのです。そんなところに手が回らないというか、人手を用意出来ないのか業者に依頼出来ないのでしょう。草刈りが放置されることで、その施設の未来が想像出来てまいます。
 そういう意味でも手入れがされていると気持ちが良いと感じます。天狗池もこのまま良くなることを願います。

 ヘラブナ釣り 竿の特性は性能表ではわからない

 特に気にもしていなかったのですが、久しぶりに竿の掛け調子一覧や調子体系を見ていて気がついたことがあります。


 新しく発表された調子表だけでは解らなかったのですが、新旧を見比べることで、モデルチェンジされたのか単なる塗装やニギリを変更しただけの、いわゆるマイナーチェンジされたものか。何となく想像してみました。


 ただこの表を見る限りではですが、素人目には変わってない!!と思えてしまうのですが、実際釣り比べてどの程度その違いが理解が出来るのでしょう。


 元々モデルチェンジされた竿は、前の調子から更新して発売されていると思っていました。特に竿の曲がり方や硬さを調整されていた印象があります。例えば本調子だとしても、その曲がりの頂点が竿先寄りから胴に寄るとか、硬さを変えずに釣り味が変わるような、いってみれば釣り人のもう少しこうして欲しいというような、要望が反映された竿作りだろうと思っていました。


 勿論新規設計された商品もあります。ダイワでは枯法師がメーカーとしてのフラッグシップ竿ですから、色々と見直されているものがあります。ただ改善というか新たな設計だとしても、尺数の違いで確認すると、違いがわかりにくいと思えてしまいます。


 反対にシマノのフラッグシップ竿は獅子吼ですが、元々のフラッグシップ竿は独歩ですが、大我から独歩はマイナーチェンジの位置づけだとしても、獅子吼は完全なモデルチェンジがされてて、全く別ものに仕上がっていますので、まさに新製品となる位置づけと捉える事が出来ます。


 ところが・・・先ずは新旧比較されている枯法師15尺の曲がりの図です。この比較を見ますと柔軟性をアップして、胴に乗る調子に設計変更されていることが解ります。
*一番下が新枯法師です


 同じように18尺の比較図を見ると、ほぼ同じ曲がりをしていますので、この図からは先代や先々代との違いが見いだせないのです。但し実際の釣り調子は別かも知れませんので、この比較だけでは読み取れません。

 次に調子体系表を確認してみますと、色分けで見えにくいのですが、左下に表示されている黄土色が枯法師です。

 こちらの表は旧枯法師の調子体系ですが、新枯法師は本調子寄りに設計変更されているのです。しかし上記のような写真で見るとその違いが現れていません。
*ピンク色の月光柔の位置と見比べるとその違いがわかりやすいです。


 実はここでもっとショッキングな事項に目が行きます。それが黄色で表示されているHERA Rです。上の曲がり図にあるRの位置と下の曲がり図のFXの位置が全く同じなんです。
 これにはショックを隠しきれないのですが、私自身HERA FXの17尺を持っていたのです。それは早々と手放してしまいましたが、Rの16尺を再度購入していたのです。


 そこで竿の曲がり比較を確認してみました。同じ軽量系のFとSそして赤色のRと曲がり比較です。RとSの曲がりとほぼ同じように見えます。

 こちらも赤色がFXです。上記との違いは21尺15尺の尺数違いですが、曲がりは他の竿と比較しても、SとFXはほぼ同じではないかと見えてしまいます。
 またSとFXまたはRとはほぼ同じ曲がり曲線図ですが、上記の掛け調子一覧ではSが明らかに硬いことを示しているのです。この違いはどのように理解すれば良いのでしょう。



 実際の使用感としては、RとFを比べると明らかにFは胴が柔らかいと感じます。これは体型表と同じ感覚ですが、SとRの調子比較ではほぼ同じように感じてしまいます。ただRの方が明らかに軽量と感じ事が出来ますので、その分無理に引き寄せてしまうためか、Rの胴が柔らかいとも感じれました。


 FXを使用していたころから随分と時間が経っていますので、残念ながらFXの調子は覚えてないので、Rとの実釣比較が出来ないのですが、案外それ程の違いがないのではと思えます。ただしRの17尺以上は16尺以下と使用されている素材が違いますので、同じ17尺同士で比較すると大きく違っているかも知れません。


 下記がFXの内容です。Rと重量比較をするとほぼ同じといって良いのではと思いますが、大きく違っているのが15尺の継ぎ数です。そのため15尺の使用感は大きく違っているのではと思われます。また穂先の径の違いや手元の太さの違いなど工夫されているカ所は随所にある事が解ります。そのため餌の振り込み調子が違うことも想像できます。ただその違いが釣り人にどの程度感覚の違いを与えるか、なかなか難しいところですね。

 こちらはRの内容ですが、どのように感じられるでしょうか。


 このように掛け調子一覧と曲がり比較の図、そしてスペック表の見比べだけでは、その性能の違いを理解することが出来ません。つまり実際には振り込み調子や掛け調子、そして取り込みの調子を比較して始め理解できる事になります。


 カタログからの竿選びには重要な情報が載せられていますが、最終的には手に取って始めてわかる事ばかりです。過去の経験でもスペックに表れてない調子のため、購入して直ぐに手放した竿もあります。


 高価な竿になればなるほど、購入後の失敗はしたくないので、メーカー各社は試し釣りをする機会をもっと頻繁に開催して戴けると、失敗しない竿選びとなりますし、試し釣りが購入意欲にも繋がるのではと思うのですが、費用の問題もあるのでそれ程多くは開催できないのでしょうが、単にそれぞれの釣り堀に竿送るだけでも、出来る事だと思うのですが・・・そうもいかないのかねぇ。


 有力者の皆さんが声がけして戴けると、高齢者の多いヘラブナ釣り界でも、購買意欲に繋がるのではと・・・無理かなぁ。

 ヘラブナ釣り 食い当たりの妙味

 私の釣り方は基本底釣りであり、多くは両うどんの底釣りをしています。そのため当たりの多くは1節か2節が力強くツンと入る当たり方をします。


 それはそれは目の覚めるような良い当たりが殆どですが、冬期や新ベラの放流時はん????と?が幾つも並ぶような当たり方をします。これはいったいどうしたことなんでしよう。


 底釣りですから餌は底に着底しています。宙釣りであれば餌を四方八方から食うことが出来ますが、餌が底に着底しているため、上方からしか食うことは出来ないはずです。そのためヘラブナはスッと吸い込む食い方をしますので、綺麗なツン当たりを返してきます。


 この食い方については、新ベラであろうが地ベラ化したヘラブナも同じはずです。なのに新ベラと地ベラ化したヘラブナの当たり方が違うのは何故なんでしょうね。誰か詳しい状況説明をしてほしいものです。


 そこでもう一つの疑問です。底釣りでの定番というところの戻してツンという当たり方です。浮きがホンの少し浮き上がってツンと入るのですが、ほぼ間違いなく食い当たりではあるのですが、まれにはカラツンになることもあります。しかし戻してツンは底釣りとしての教科書のような当たりとされています。


 この当たり方を出すためにも、戻りの良い浮きが選ばれる理由とされています。


 しかしここで疑問が出てきます。どうしていったん戻してからツンと入るのでしょう。戻すとは馴染んでいる浮きがホンの少し浮き上がる状態です。そしてそこからツンとした当たりを示すのですが、残念ながら私にはこの状況が理解出来ていません。基本的にヘラブナは上方から逆立ちして餌を食います。その動作の途中で浮きを戻すには、ヘラブナはいったい何をしているのでしょう。


 敢えてイメージすると、ヘラブナがいったん口に咥えます。その時餌のテンションがなくなりますので浮きが戻ります。そのまま餌を吸い込むことでツンと入る。この動作をしているのではないかと想像するのですが、実際のところいったん口に咥えることは少なく、即スッと吸い込みますので、戻してツンの当たりを待っていたらいつまで経っても釣れません。


 またはハリスが弛んでいるため、最初の吸い込み当たりが出ずに、もう一度吸い込み直した場合や、その場から移動しようとした場合の浮きの動き方かもと思うのですが、消し込み当たりの多くはこの動き方をしています。


 ただ団子餌の場合は、餌を口に咥えてからモグモグとしている場合があり、食べやすいサイズやバラケることで吸い込む事があります。この場合は戻してツンとした当たりが出ても不思議ではありませんが、うどん餌の場合は、口の中に入れてからの変化が起きないので、即吐き出すか口の奥へ吸い込むと考えられますので、浮きがいったん浮き上がることはないはずですが、うどん餌でも戻してツン当たりが出る場合があるのです。


 ただこの戻してツン当たりを出すために、戻りの良い浮きが選ばれるのですが、戻りが良いということは浮力が高い事を意味しますので、冬期の小さな当たりのいくつかは消してしまう可能性が高いので、当たりが出ないまたは少ない浮きとなってしまいます。


 ヘラブナの食い方だけを見ていると、必然的に戻してツンなんて当たりは出ないことになります。そのためかどうかわかりませんが、冬期には戻してツン当たりはカラツンになる事も多く、私自身もよく経験しています。


 また冬期の底釣りでは、節の間隔が狭く塗られているトップの浮きを使いますが、その狭い間隔で塗り分けられた節より狭い範囲での当たり、つまり色分けされている黒線程度の当たりや、黒線の半分のような当たりも案外多く出ます。そのためにも浮力の少ない浮きを使うべきと思うのです。


 冬期のような小さな当たりが出る時期でも、2節入るような大きな当たりが出る事もあり、そんな場合は往々にして上針を食っています。この場合は浮き下トントンという浮き位置の場合です、上針が底に丁度着いている状態の設定です。


 浮き下トントンではなくて共ずらしをしていると、上針での食い当たりも小さくなってしまいます。ということは下針に出る当たりはもっと小さくなってしまいますので、私の場合は上針トントンで年中調整しています。


 もし浮き下トントンにすることで、なじみ巾が出すぎることがあります。その場合も竿操作で調整が出来るのですが、基本餌の重さと浮きの浮力バランスが取れてないので、浮きを交換して理想的ななじみ巾が出るようにします。無理にズラシ巾を多くしてなじみ巾の調整をすると、余計に当たりが小さくなってしまいますので注意が必要です。


 このように上針のトントンで調整していると、比較的当たりが大きく出るのですが、ん????と?が続くような当たり方をする場合があり、風や波で揺れていた浮きがピッと一瞬だけ静止をするのです。実はこれも当たりで上唇センターで釣れてきます。冬期の食いの渋いとき程こんな当たり方をしますので、見逃さないようにして合わせてみて下さい。


 そして新ベラが放流された時期は、それこそ浮きが動けば合わせるようにします。綺麗なツン当たりを待っているといつまでも釣れません。小さく刻んでみたり、1節浮きを上げてみたり、横揺れしてみたり、もたれ当たりであったり、それこそ千差万別の当たり方をするのです。これも理解が難しい不思議な現象ですね。


 取り敢えずは底釣りの当たりはこれと決めつけていると、釣果は半減してしまいますので、当たりかな?と思ったものは全て合わせてみて、今日の食い当たりを見定めるようにして下さい。
 ただ合わせを多くするのもなかなか面倒ですから、軽量竿で疲れないようにする事も重要な事ですね。