両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り あなたの変人度は何級?何段?

 ヘラブナを対象魚として日夜悩み続けているのですが、釣り方も種々雑多と表現出来るほど多用な釣り方があります。一番浮き下が浅い釣り方としては、カッツケ釣りがあります。カッツケの定義は決まっていないと思いますが、おおよそ浮き下からオモリまでが30㎝以内ではないでしょうか。極端な場合は浮き下に即ハリスが来るようセッティングもあると思います。


 そのカッツケはどうしてカッツケと表現するのだろうと思っていたのですが、カッツケを漢字にすると良くわかります。漢字で表現すると飼付け釣りです。養殖場の餌やり風景をイメージすれば良いのですが、まさにカツオの一本釣りと同意語ではないでしょうか。


 水面近くで餌がバラケてヘラブナ達が、養殖場で餌が撒かれているような状態に持ち込むようにして、餌があれば食って走り出すような釣り方になります。


 カッツケより少し深場を釣る設定がセミカッツケでしょうか。イメージとしては浮きからオモリまでが30㎝以上1mまででしょう。カッツケよりは少し釣り難くなりますが、飼い付け釣りと違いはないと思います。そのため釣り堀では1m以内の浅棚の釣り方を禁止している場合が多くあります。


 宙釣りが可能な池だとしても、浮き下からオモリまでを1m以上を規定している池が一番多いのではないかと思いますが、カッツケに比べると一気に難しくなってしまいます。ただ難しいほど面白いと私には感じているのですが、それでも他の釣り方よりまだ楽な釣り方に分類されると思います。


 勿論カッツケや浅棚の釣りを、真冬のいわゆる厳寒期にすると、とても難しい釣りに変化します。カッツケ釣りが好きな方は、厳寒期にもして試してほしいものだと思いますが、実際には盛期限定の釣り方と思います。


 1m以上でも2mや3mの中層に餌がある、地底には着底しない限り宙釣りです。その宙釣りでは餌がしっかりとぶら下がった後の、浮きがなじんだ後の当たりを取る規定はないはずで、最低限浮きの胴が沈んでからの当たりは取って良いのでしょう。つまり餌が動いている間の当たりを取って良い事になっていると思います。そういう意味でもまた釣りやすい部類に入るのではないでしょうか。
 特に縦誘いを多用する釣り方は、まさに餌を動かして反射食いさそせる釣り方になります。


 最後は底釣りです。底釣りは水深に拘わらず餌を着底させる釣り方で、この場合もなじみ当たりを取ることはルール違反です。しっかり浮きになじみが出てからの当たりを取るのですから、餌が動いてないことが前提となりますので、私の感覚では一番難しい釣り方になります。


 同じ底釣りでも段底はまた別で、どちらかというと深宙の下針が着底した釣り方で、段底といえども宙の釣り方と同じで、縦誘いを掛けて追い食いさせます。餌を底から離した段階で、バランスの底釣りの定義から外れてしまいます。


 勿論バランスの底釣りでも誘いは掛けます。但しその誘いは針が底から離れないこと条件ですから、引き誘いや送り誘いと餌が動かない誘い方になります。


 単純に浮き下の設定の違いを列記しましたが、仕掛けの違いで別の釣り方になります。浮き下の設定はどれでも良いのですが、両団子や両グルテンのの釣り方では、ハリス段差を最大でも10㎝以内に設定すると思いますが、セット釣りなどでは極端な段差を設ける、いわゆる段差の釣り方になります。
 その段差の釣り方でも食わせ餌の下針が着底していると段底の釣り方で、段差が10㎝程度の少ない段差で、上針も着底しているとバランスの底釣りとなります。


 またセット釣りのように集魚材と食わせ餌と別の餌を使う釣り方もあれば、両団子や両うどんのように同じ餌を両針に着ける釣り方があります。


 どの釣り方が釣りやすいかは時期によるのですが、盛期ではなんと言ってもカッツケ釣りが爆釣出来てしまいます。ヘラブナ釣りで100枚を超える釣り方をどんな表現をするのか知りませんが、魚釣りとして一般表現は束釣り(つかつり)と言いますが、カッツケもそれなりに難しさはあるのですが、他の釣り方より束釣りが極普通に出来てしまいます。


 浮き下の設定に於いて深くなればなるほど釣果を上げるのが難しくなりますが、比例して釣り上げる楽しみが増えます。1mの水深から釣り上げる場合と、5mの水深から釣り上げる場合の抵抗感は、当然水深が深い方が勝りますので、それがそのまま釣り味として良くなります。


 底釣りでも両うどんが一番釣果を得るのが難しくなりますが、何も難しい釣り方を強要しているのではなくて、与えられれた条件の中で如何に釣果を伸ばすことが出来るかの楽しみ方となっているだけです。


 カッツケ釣りをされる方にとっては、なんで釣果が上がらない底釣りなんてするのだろうと疑問に思われるでしょう。カッツケのほうが簡単に釣り上げられるのにと・・・。


 大人の釣りですから難しいルールの中で釣ることに意味を感じています。それこそ養殖場にいるヘラブナに餌を与えているような、餌さえ付いていれば勝手に釣れてくるような釣り方を、私には楽しい釣りとは到底思えないのですが、これも好みの問題ですから否定するつもりはありませんが、スレも多発してしまいますので、ヘラブナを傷めやすい釣り方には違いなく、禁止している釣り堀も多数あります。


 海釣りでも磯から1枚を釣り上げることに意味を感じている釣り人もいますし、防波堤でサビキを使ってアジやイワシを束釣りすることを楽しむ方もいます。それはあくまでも好みの差であってどちらも確立した釣り方には違いないのです。


 考え方として主役は釣り人にあるのでしょうか。私はヘラブナを対象魚にしている限り、主役はヘラブナだと思っているのです。その主役のヘラブナのご機嫌を伺いながら、如何に釣技を駆使して釣り上げるかが面白さを感じます。
 アジ釣りでも多数釣り上げるサビキ釣りもありますが、サビキ釣りは面白くないとして、シラスを餌に1匹ずつ釣り上げる方法もあります。ヘラブナも同じ事ではないでしょうか。


 何れにしても対象魚はヘラブナです。そのヘラブナをどのようにすると釣り上げる事が出来るのかを、先人達が考えて出した答えの一つにカッツケがあるのですが、釣れすぎることを嫌う池は結構あり、そのためそれぞれの池主の考え方で、池特有の規定を設けられています。


 針サイズ・ハリス段差・仕掛けの太さ・浮きサイズ・浮き下規定・尺数の規定・使用可能餌の種類・ルンペン釣りの禁止等々です。


 釣り人の気持ちとしては如何に多数を釣り上げる事が出来るかでしょう。ただ多数釣り上げられると面白いと感じるのは一瞬で、いつもいつも多く釣れることを喜ばしいとは感じなくなります。特に私などは50枚を目標に設定していますが、100枚釣れる池には行きたくもなく、100枚も釣れそうになると既に面白さはなく、釣りを中断してさっさと納竿し帰宅の途につきます。


 人それぞれ考え方には差がありますので、私のような偏った考え方をする人は少ないと思いますが、頑なに両うどんの底釣りや両団子・両グルテンの底釣りをしているのは、難しい釣り方で釣り上げる歓びを感じているからです。


 偏屈?ある人が言っていました、ヘラブナ釣り師は変人ばかりだと、ただその変人度が大きいか小さいかの違いでしかないと。私もそう思ったりしますが、私の変人度はどの程度なんでしょうね。


 変人度1級とか変人度初段かなんて着けると、面白いかも知れないですね。あなたは変人度はどの程度だと思いますか?案外名人級か名誉10段かも知れないですよ。

 ヘラブナ釣り 釣果を伸ばすための30秒

 私の勝手な思い込みというかルールとしているのが、餌を打ち浮きがしっかりとなじんでから、当たりが出るまでの時間を30秒としています。調子の良いときは10秒で当たりが出ますが、不思議と10秒を過ぎたときと20秒が過ぎたときそして30秒が過ぎた辺りで当たりが出ます。ただこの時間で当たりが出ない日は、何かを間違えていると解釈します。


 勿論全てが食い当たりとは限らないのでカラツンになったりしますが、カラツンを恐れずに合わせて餌打ちを繰り返すことで、集魚効果を上げることが出来て釣果に結びつくと考えています。


 勿論冬期などでは30秒で当たりが出る事は少ないのですが、当たりが出ないからと2分3分それこそ10分20分も待つようなことはしません。というか待っていられないせっかちな性格をしているのでしょうが、待っていて良い結果になる事はないと考えています。


 取り敢えず餌打ちを開始してから、そのポイントに居るであろうヘラブナの食い気を誘い、当たりが出るようになるまでは、30秒ルールを適用して餌打ちを繰り返します。イメージとしては5回~10回程度で当たりが出るはずですが、盛期には1投目から当たりが出る事もしばしばです。


 当たりが早く出ればその調子を崩さないために、餌打ちを繰り返して当たりを出し続けるようにするのですが、端から見ていると忙しい釣りになっていることと思うのです。実際のところ30秒に1回の当たりが続く事はありませんから、当たりがなくても餌を切って打ち返します。


 また30秒を過ぎてから10秒単位でどの辺りで当たりが出るのかを確認します。30秒40秒50秒長くても1分で当たりが出ない場合は、間違っていることが確定ですが、取り敢えずは誘いを掛けて変化を確認します。


 この誘いも不思議と有効な日と意味のない日があります。有効なときは誘いを掛けるとツンと即当たりがでて、それも誘いを掛ける度に当たりが出るようになるのですが、あまり有効ではない日には、幾ら誘いを掛けても当たりに繋がらないのです。


 誘いが有効なときはやはり食い気が盛んな時期ですが、厳寒期でも有効な日と全く意味をなさない日もありと、何が違うのか解りませんが明らかな違いが出ます。


 誘いが有効でない日は押し並べて当たりが少ない日ですが、そんな時はこの30秒ルールを無視して1分または2分ルールに変更します。コレもまた不思議なんですが、誘いが有効でない日に少し待ち時間を延ばすと突然ツンと当たりが出るのです。単なる偶然ではあるのでしょうが、待ち時間を延ばす方が良い場合もありますので、何が何でも30秒ルールが有効とは限らないのですが、水温が上がる時期は特に30秒ルールを適用すると釣果が承上がりますので、1度試されることをお薦めします。


 具体的には動かない浮きを見続けているよりも、頭の中で1・2・3と数えて30まで数えて、それまでに触りがあれば30秒を超しても当たりを待ち、静かに動かないままであればサッサと打ち替えるのです。


 また餌の状態についてですが、うどん餌ではあればジャミが活発に動き出す頃には、30秒を超えて1分を過ぎると餌が取られていますので、待ちすぎても当たりは出なくなります。団子餌の場合は遅くとも1分以内に餌がバラケるようにして、当たりを早く出るように工夫します。幾ら待っても落ちしない餌では当たりを望む方が無理ですから、自分の理想とする時間にバラケて落ちる。理想の餌を作るようにすることで釣果に結びつきます。


 30秒で触りも当たりも出ない場合は、何かが間違っているのですから、何かを変化させるのですが一番は餌です。団子餌であれば手直しより新しく作り直します。配合の割合だけでなく、主に使っていた餌を別のものに変えてしまいます。そのため私の場合は1日に3回ほど全く別の餌を作ることも良くありますが、何のことはない最初に作った餌が一番良かったこともあります。


 また簡単には使用している尺数を変更するだけで理想的な当たりを出す事が出来ます。最初に選択した尺数の竿をいつまでも使う必要はなく、回転良く竿の交換をする方が釣果を得やすい場合が多々ありますので、面倒がらずに変更をする方が良いのではと思っています。実際ヘラ釣り師は釣り場まで多数の竿を持参していますので、その出番を増やせば良いだけですからね。


 取り敢えず退屈なヘラブナ釣りにならないように、忙しい釣りをしてみるのも良いのではないでしょうか。

 ヘラブナ釣り 両うどんの使い方

 ヘラブナ釣りでは団子餌が一般的だと思うのですが、まだ使ったことがない方にとっては、当たりが出るのかとても不安になると思います。厳寒期の待ちの釣りに最適な餌だとしても、こんなもの食ってくるのかと心配になるでしょう。


 私は幼少の頃から野池でうどんを使って釣りをしていましたので、フナ類はうどんを食ってくるものだと思っていました。小さくするとオイカワやタナゴなども釣れたものですから、赤虫と並んで万能な餌だと思っていました。


 そのようにうどんは餌として成り立つことを知っていますので、ヘラブナ釣りに於いてもなんら疑問を抱くことなく、両うどんの底釣りから入門することが出来ています。しかし団子餌からうどん餌にするには抵抗感というか不安感が大きいと思いますので、如何にして両うどんをヘラブナ釣りの餌として成立させるかを取り上げたいと思います。


 先ずは何の疑問も持たずにうどんは餌と刺して成立するとの認識を持つことです。場合によってはボーズになるかも知れませんが、それでも暫くは我慢してうどんを餌として使い続けることです。そして1度でも当たりが出る事が解れば、安心して当たりを待つことが出来るようになります。それが先ずは第一歩ですからここまでは我慢してみて下さい。


 次に1度でも当たりが出た場合でも、他の釣り人の方が良く釣っていたとすると、何が違うのかを探り出します。勇気を持って尋ねるのも方法ですが、私の場合は試行錯誤を繰り返して当たりを出すようにしました。


 その方法としてうどん餌が針に必ず着いていることが前提となります。針から外れていては当たりが出ないのは当たり前ですね。針から外れないように尿素でうどんを煮る方法もありますし、粘りの強いワラビうどんを使うのも方法ですが、それ以前に両うどんの底釣りでは必ず浮きになじみが出る事が大前提となります。


 そのためにも床測りを正確にしておきます。その方法はまた取り上げますが、正確な床測りの上で、浮き下は上針トントンにします。つまり上針が床に丁度ついている状態が浮き下トントンです。そして餌をつけて打ち込むのですが、最初は振り切りで餌打ちをします。結果として餌は浮きの立つより前方に着底します。つまり餌がアンカー状態になりますのでその分浮きが沈んでしまいます。餌がなくなればその浮きが床を測った位置まで浮き上がってきます。


 この差を理解しておかなければ、針にうどん餌が着いているのか外れてしまったのかが解らないのです。盛期にはジャミによって突かれて餌が取られてしまいますので、その場合でもこのなじみ巾が解消する事で餌がなくなっていることを認識できるのです。


 このようになじみ巾によってうどん餌が着いているかどうかの確認が出来ますので、当たりが出るまで待てるようになるのです。


 そしてうどんだけを餌にしていると何時まで経っても当たりが出ませんので、うどんに集魚材を附着させます。その集魚材として一般的なのがペレットを粉砕したものです。釣具店に行けば置いてありますが、ヘラブナ専門店に行くとペレットも多数の種類が用意されていて、それこと迷うほど多数あるのですが、その中で色々と試し自分に合ったペレットを選ぶようにします。


 そのペレットも1種類だけ使うのではなくて、集魚効果を狙ったものや足止めしたいなど、自分の求めている機能を有するまぶし粉にしますので、それこと試行錯誤を繰り返してブレンドしていきます。


 また池の水深によってもその性質に違いが出てきますので、どの池でも同じペレットを使うのではなくて、その池にあったペレットを探り出すのも楽しい作業となるはずです。


 次にペレットをうどんに付着させるのですが、先にペレットを入れてそこにうどんを1本入れ、容器を揺すってうどんに附着させます。そのうどんを上から押さえてペレットを寄り強く付着させるのも方法ですが、単にまぶしただけで使用してもそれ程遜色はないとおもいますが、どうしても上ずり傾向になりますので、附着させてから暫く放置すると付着力が増しますので、上ずりは押さえられるようになります。


 次に当たりが出る出ないのポイントは、ペレットの附着量の問題です。どうしても多く附着したくなると思うのですが、百害あって一利無しですから、うどん全体に1重だけ附着させるようにします。表面に附着漏れがあってもいいくらいです。


 実は寄り過ぎてしまうと気配があっても当たりに繋がりにくくなるのです。どういう原理か解りませんが、ペレットはあくまでも集魚効果を狙ったものであって、うどんにペレットが着いていると食わないのです。うどんから綺麗にペレットが剥がれることで食ってきますので、いつまでも附着し続けるのも良くないのです。


 まぁ盛期などではジャミなどが突きますので、附着しているペレットも早く剥がしてしまいますから、それ程気にとめる必要はないのですが、厳寒期などではジャミが動かず、何時まで経ってもペレットが付着したままになりますので、余計に当たりが出ないなんて事になってしまいます。


 この点を注意して両うどんの釣りをしてみては如何でしょうか。多分これだけではスランプに陥ると思いますが、そこからがまた研究を重ねていくのが面白いのです。是非両うどんの底釣りを試していただければと思います。あの小さくツンと入るアタリは虜になること間違いなしですよ。

 ヘラブナ釣り うどん餌と針の関係

 ヘラブナ釣りに利用するうどん餌には、大きく分けて食用うどんと通称ワラビうどんがあります。食用うどんの中には茹でた袋麺や冷凍麺そして乾麺がありますが、ワラビうどんには既製のワラビうどんの素以外に、通称ワラビ粉*実際はワラビではになくて甘藷つまりサツマイモのデンプンです。片栗粉もカタクリてはなくて馬鈴薯澱粉です。そしてコーンスターチらタピオカデンプンがあります。


 今回取り上げるうどんはどちらでも良いのですが、うどんに使う針について取り上げたいと思います。針の形状は関東スレを基本形としていますが、それこそ好きなタイプを使われて良いと思います。使う針によって極端に釣果の差は出ないと考えていますが、私はいつもいっているように関東スレ一辺倒です。使い分けとしては関東スレのサイズを変える程度で、特に重要視していることはありませんが、あえて言うと食わせ針には金針を使うくらいでしょうか。


 金針は特に良いとは実際には感じてはいないのですが、その昔それこそ50年ほど前に通っていた釣具店の親父さんに、金針が良く釣れるとの言葉を信じて使い続けているに過ぎません。


 さて針のサイズについてはうどんの太さに比例するようにします。うどんと針のサイズが合ってないと、カラツンになることが増えるのですが、うどんより針が大きい場合には、ヘラブナが食った瞬間に硬い針が口に触るので、一瞬で吐き出してしまいます。


 反対に違和感を与えないためにうどんサイズに比べて針サイズを小さくすると、余程口の中にうどん餌が入り込まなければ、針がすっぽ抜けてしまいカラツンになってしまいますので、カラツンが多く出た場合には、針サイズとうどん餌のバランスが合ってないと考えるのも1つの判断材料です。


 次にうどんに針を刺す場合ですが、食用うどんは積層されていますので、うどんの層に対して直角に針のを刺すようにします。それが層に対して平行に刺してしまうと、うどんから針がすっぽ抜けてしまいますので、うどんをよく見て針を刺す必要があります。
 ワラビうどんの場合は、層がありませんので針を刺す段階で確認する必要はありませんが、基本的にはカットした断面から刺すようにしています。


 食用うどんでもワラビうどんの場合でも、針先はどの程度刺すのが正解なんでしょう。私は実のところ余り気にしていません。それよりも針先を出すのか出さないのか、もし針先を出す場合はどの程度出すのが良いのかです。


 段差の釣りでは小針を使ってうどんも極小で針の懐に来るように刺します。つまり針全体が見えている状態です。イメージとしては針掛かりしやすいとも思うのですが、実際には違和感がありすぎると思っています。勿論段差の釣りでは誤食の釣り方ですから、違和感は余り気にしなくて良いのかも知れませんが、両うどんの底釣りでは、違和感は即吐き出しに繋がると考えます。この違いについて正確な根拠に基づいての判断ではないのですが、ヘラブナが餌か餌でないかを判断するには、口の中の違和感でしかないはずです。池の表層に落ちている葉を食っても一瞬で吐き出しているのを見かけますが、やはり一度口の中に入れなければ判断出来ないのだとすると、針の違和感は相当なものではないでしょうか。


 そこで如何に違和感を感じさせないかを優先すると、針先は出さない刺し方となります。その場合に注意が必要なのがうどんと針のサイズ差です。このサイズがとても重要でうどんより極端に小さい場合は、当たりが出てもすっぽ抜けが増えていわゆるカラツンになって終います。反対にうどんより針が大きすぎると違和感の原因となってしまいます。


 針とうどんサイズが合っていた場合に、次に問題視するポイントが針先を出すかどうかです。違和感を与えないためには針先は出さない方が良いと思うのですが、チョン掛け程度の刺し方にすると、やはりカラツンの原因になりそうですから、深く差し込むようにするのですが、極一般的には針先が出るか出ない程度まで深く刺す方法で、指先をうどんの腹に当てておき、針先をトンと感じたところで止め差し方です。


 多分この差し方が正式な差し方となると思うのですが、実は私的には余り気にしていないのが実鯛で、イメージとしては針先がうどんの中の3分の2程度で留まるような差し方です。やはり少しでも違和感を感じさせたくないからです。


 今のところそれで問題視したとはないのですが、もしカラツンが多いと感じた場合には、針サイズとうどんサイズの関係と差し方を見直すのも方法ではないでしょうか。

 ヘラブナ釣り ヘラ竿の本数は放蕩の結果

 ヘラブナ釣りをしていますと、ついつい尺数違いを揃えたくなりますが、30㎝の違いがどの程度の違いとなって現れるのでしょう。今のところ池による違いは何となくわかるのですが、8尺と9尺では釣果にそれ程の差はないと感じています。


 釣果も池によっては短竿有利の場合がありますが、釣り人から離れたポイントである沖を釣ることで、釣果が良くなる場合もあります。


 では釣り人は釣果によって尺数を選んでいるのでしょうか。それとも釣り上げる楽しみのために尺数を選んでいるのでしょうか。


 単純に大会などでは釣果が上がる方が良いに決まっていますので、その池で良く釣れる尺数を選ぶ事になるのでしょう。そのため浮き桟橋が有る釣り場では、ヘラブナの避難場所である桟橋の下に多く集まっていることでしょうから、短竿有利には違いないと思うのですが、釣り人が多い場合は、反対に沖の方が安心して食ってくる可能性もありますので、短竿が絶対有利とは言い切れませんが、押し並べて短竿有利となるでしょう。
 野池であれば乗っ込みシーズンは短竿が利用できますが、通常であればやはり沖狙いとなるでしょう。


 基本的に釣り人の嗜好としては、多く釣りたいのかそれとも1枚を楽しく釣り上げたいのかです。


 各メーカーのフラッグシップ竿は、柔軟度がある本調子に仕上げられています。大会のように釣り味より早く釣り上げたい場合は、先調子の竿の方が良いでしょう。また細仕掛けの方が食いが良いとして、本調子でハリス切れ事故を防ぐとの考え方もありますが、本調子の竿がフラッグシップの位置づけされているのは、釣り上げる手応えをより良く楽しめるためでしょう。


 釣り上げる楽しみを長く味わいたい場合は、長竿に分があるのは当然のことと思うのですが、それが負担を感じるほどの長竿では1日を楽しむ事が出来ません。それがどんなに軽量化が図られていたとしても、持ち重りのモーメントが高くなりますので、超軽量竿だとしても使い続けるのは無理な相談です。


 となるとどの竿を持つのが正解でしょうか。もし私が初心者に先ずは1本を選ぶとすると、銘柄は別としても9尺を用意することを薦めるでしょう。次に12尺か13尺、そして15尺まで用意すると随分と楽しめる範囲が広がります。それ以上の長竿となると軽量竿を選ぶ事になりますので、比較的高価な竿となってしまいますし、負担も一気に増えてしまいます。


 それがベテランさんだとするとどうでしょう。自分好みの尺数が案外あるもので、頑なにその尺数を使い続けられています。私なんて釣れないと直ぐに尺数の変更をするのは、我慢が足りないというかなんというか・・・。ベテランさんほど信念を持って使い続けられているのでしょう。


 先日の大会はいつものようにサイズ競争でしたから、大型サイズを釣り上げたいのですが、その釣り場では出来るだけ沖を釣ることでサイズが良くなります。反対に早釣り大会をするときには短竿に切り替えて、数を稼ぎ早釣りの景品をゲットしていました。なんとズッコイというかケチ臭いというか(笑)。低価格の景品であったとしても必死になるのですから、子供以上に子供ポイことになってしまいます。


 しかしやはり15尺16尺を使いますと、8尺や9尺に比べて断然釣り上げる楽しみが増えますから、出来るだけ長めの竿が使える釣り場に行きたいんですよねぇ。といって21尺になると軽量竿でも扱いに負担が出ます。そのため今では17尺を含めてそれ以上は全部手放してしまいました。


 他の釣りで調子違いは使用するオモリの重さや飛ばす距離など、必要不可欠な要素として調子を選びますが、ヘラ竿は自分の嗜好によって決まるのですから、なんと贅沢な釣りだろうと思うのです。
 それこそ多いときは同尺数で調子違いを揃えていました。その日その日の気分で近い分けていたのですが、それが出来る池が身近にあったからでもあります。


 多数のヘラ竿を持っていましたが、1度に使える竿は1本だけです。所有欲に支配されていたのでしょうね。今では随分と処分して身軽になってきましたが、もう少し処分すべきかも知れません・・・でもまだ暫くは・・・。


 強者は竹竿ばかりを多数揃え、軽く1千万を超える費用を掛けたとも・・・私には無理ですが(T-T)。
 その昔竿掛けの枕を純金で作った豪傑がいたそうですが、それこそ趣味を通り越して道楽ですよね。


 徐々に竿の本すぅを減らしてはいるのですが、なかなか処分が出来ない人なのであります。ハイ