両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ダイワ 月光7尺 インプレッション②

 最近7尺を使用する釣り方が増えているのですが、元々はHERA Xの7尺を多用していました。その最大の理由は大助サイズが釣れても、取り込み時に主導権が握れることを狙ったもので、基本大型サイズ主体に使用していました。


 ところが胴に強さがあるのですから、大型サイズには威力を発揮したとしても、小型サイズでは面白みに欠けてしまいます。そこでもう少し柔軟度があるものとして月光の7尺を選んで見ました。


 予備竿ですから低価格に越したことはありません。7尺のヘラ竿としては次のアイテムとなります。
 ダイワでは枯法師・兆・龍聖・玄むく・HERA S・HERA  X・月光 剛・月光 柔・月光・陽舟。
 シマノでは獅子吼・鉾・嵐月・頼刃またたき・皆空・紅月・風切・刀春


 上位機種を予備竿というよりメインロッドの位置づけでしょうから、7尺のような短竿ではその良さが解り難くなり勿体なく、やはり低価格のヘラ竿で良いと思うのです。


 そこで選択肢としては、月光 剛・月光・月光 柔・紅月・風切の中からとなります。残念ながら一番最初に消えたのが風切と月光 柔です。柔軟度があって小型でも楽しめるとは思うのですが、やはりどこかで大助サイズが釣れても良いような、信頼の置ける竿を選びたい気持ちが残っていました。


 次に候補となるのが月光 剛と紅月です。剛を選ぶとXとの違いがそれ程ないのかもと思い、敢えて予備竿の位置には相応しくないとして落選。そして紅月ですが確かに最後の最後まで候補として残った紅月です。


 最終的に残ったのが月光と紅月です。紅月の方が最新アイテムですから、積極的に選んでも良かったのですが、やはり位置づけがパワーロッドとなっていますので落選となりました。


 そこでこのところ良いサイズが釣れる池でも月光を使って、その調子の確認をしていたのですが、先月には55㎝の鯉ベラをこの月光の7尺で釣り上げる事が出来たのです。実際釣り上げた感触としては、特に強い引きに翻弄されることもなく、それなりに耐えて釣り上げる事が出来たのですから、月光もパワーロッドの部類に入るのかも知れません。
*月光が紹介されているページを改めて確認すると、硬式先調子ヘラ竿と書かれていました(笑)。


 この曲がり方はHERA Xより先調子で、Xの方が胴から曲がって耐える調子です。


 先日も大助を釣り上げていましたが、余裕で対応出来ていましたので、野池の乗っ込みヘラに対しては力不足を感じるかも知れませんが、釣り堀である限り十分にメインロッドの位置として使える竿だと改めて感じました。


 ダイワの技術力のなせる技か、開発陣の努力によるものかはわかりませんが、特に短竿類はお薦めの1本と改めて感じているところです。また7尺で2本継ぎのところも気に入っているポイントで、腰の強さを感じることが出来ます。


 第1回目のインプレッションはこちらです。参考までに・・・

 ヘラブナ釣り 消えていく業界

 世の中には外から見放されていく業種があります。学校の前には必ずあった文房具店。今ではすっかり見かけなくなりました。店先でアイロンを掛けていたクリーニング店。今は取次店を見かける程度で、自店舗で洗ってアイロンを掛けている店は見かけなくなりました。薬局も調剤薬局が残る程度で、市販薬を売る薬局は極端に減っています。


 布団店・荒物屋など日用品を扱う小売店は殆ど閉店し、シャッター商店街があちこちに増えています。多くは利便性の良い大型店を利用する事になり、公設市場などもスーパー化することで、なんとか生き残っているのが現状でしょう。


 一時期に流行った唐揚げ専門店、餃子などの無人販売店、そしてラーメン店も閉店を余儀なくされています。人の好みは移ろいやすく、いったん離れると戻ることは殆どないのではないでしょうか。


 そういえばフーディーなる名称で呼ばれる人を知っているでしょうか。ネット上でレストランの情報や批評をする一般素人の人たちのことです。ある雑誌に取り上げられていて驚いたのですが、フーディーと称される人たちのなんと知識量の少ないことか。


 単に店の情報を良く知っていたり、その店舗の店主と仲が良いことを誇ってみたり、そんな情報を見聞きして、そのお店に足を運ぶ人たちが多くいるようですが、自分で価値判断が出来なくなっているのでしょうか。


 割烹料理屋があります。私的にはもう行かなくなったのですが、祇園にも多数の割烹のお店がありました。そんなお店でもお決まりを提供するようになりました。和食でありながらコース料理の提供となり、昔ながらの自由に注文をする割烹が少なくなっていったのです。
 ある店では食事のスタート時間が決まっていて、それまでに皆が揃う必要があり、一斉に食事が提供される仕組みが出来上がっていったのです。少しでも遅れると白い目で見られるのですから、何か間違っていると思います。


 私は一斉スタートの店の考え方には賛同できず、全くといって良いほど行くことはなかったのですが、なんで店の都合に客が合わせる必要があるあるねん!!と反発していたからです。この考え方は今も変わりませんが、店には店の理屈がありますので、一斉スタートを続けられれば良いのです。それを良しとする客が通うだけですからそれでいいのです。


 しかし元々の割烹は自由に注文するのが本来でした。好きな時間に訪問して、好きな料理を注文する。それが出来るのが割烹料理屋の良いところで、コース仕立ての懐石料理を提供する料理屋さんとは差別化されていたのです。


 それを自由注文を受け付ける割烹店が出来ると、フーディー達は新しいスタイルだとか、自由注文は長く続けられないとか、割烹料理屋の本ら生の姿にも拘わらず、元々の割烹を知らない知識の浅さを露呈させているのですから笑ってしまいます。


 しかしそんなフーディー達に左右される多くの人は、あたかもそれが正解と思込んでしまうことで、廃れていく店があるのも事実でしょうし、いい加減な批評をすることで、閉店していく店もあるのですから、発言は心して・・・。あれ?私の発言は・・・まぁいいっか。


 私は企業に援助して貰っていませんので、自由に発言できますが、多くの有名ヘラ釣り師は、何らかの形で援助を受けていますので、自由な発言できないのでしょう。そのため問題がある製品でも使い難いとか、ここがダメだとはいえず、良いところを見つけての批評となっていると思います。


 その批評に踊らされることなく、自由に好みの製品を見つけるには、なかなか大変ではあるのですが、他の釣り人達の意見を聞くのも良い方法でしょう。ただ超ベテランの皆さんの情報は古い場合が多々ありますので、そこのところは吟味する必要もありそうです。


 実際には使ってもて始めてわかる事も多々あります。人がどんなに良い製品だと評価したとしても、自分の釣り方や好みに合わなければ全く良い製品とは言えません。十人十色と表現するように、万人受けするものはない!ってのが本当のところではないでしょうか。


 ってことで・・・(笑)。では我がヘラブナ釣り業界はどうでしょう。高齢化の一途を辿っている日本は、当選ヘラブナ釣りも高齢化が進み、自動的に卒業されていく方も多くいます。それでいて新人が入門しないのも現実で、なんとかすそ野を広げる方法はないかと、常に思ってはいるのですが、仲間が卒業していく姿を見るだけになっています。


 ある釣りクラブは15人ほどいたのに、今釣り場で会うのはたった1人の方だけで、他の皆さんは卒業されてしまいました。またある釣りクラブも今では3人とか、とても少数になっています。やはり釣りクラブとしての形態が、時代とそぐわないのかも知れません。


 釣り業界ではありませんが、業種をまたがって多数の会員がいた団体があります。私が所属していた時代には400名を超えていたのですが、今では120名と4分の1まで減少しています。団体で集うこと自体が時代に合ってないのでしょう。


 我が天釣会は釣りクラブではありません。そのため年会費や入会金も必要ありません。大会を開催するときに、その場に集まった人達だけで大会を行って優劣を決めているだけです。つまり天釣会は大会専門の会ってことですから、無理矢理参加する必要はありませんし、参加しなければ損になるなんてこともないのです。
 とても気楽な大会にするために、ルールもマナー程度の範囲に留めています。その甲斐あって登録されている方全員が参加されると20名を超えますが、池の予約もそれなりの苦労があるのですが、釣り座確保はなかなか大変ではあります。


 最近特に思うのですが、釣具業界もヘラブナ釣りは既に見限っているのではないでしょうか。国内生産しているヘラ竿はホンの少しで、ダイワ製では3アイテム程度、シマノも2アイテム程度と思います。竹竿も既に釣り道具の位置づけではなくて、和歌山県の指定する伝統工芸品となっているのです。伝統工芸と名が付いた段階で、既に日常使いではない事を意味しているように思われます。


 街中にあった釣具店も文房具店やクリーニング店より以前に姿を消していますが、今では大型店舗が生き残りを賭けているようにも感じます。そうなると当然売れる賞品を置きたくなるのが商売ですから、ヘラブナ釣具より淡水海水を問わずルアー用品を置く方が良いはずです。


 ヘラブナ釣り師が減少の一途を辿っていますので、釣り堀が閉店されていくのも当然の結果で、釣り人が訪れなくなれば経営も難しくなっているはずですから。当然の結果ではあります。


 そういえば町の釣具店も少なくなりました。オヤジ1人で店番していたような、そんな釣具店はもうなくなりましたね。昔そんな釣具店では、竹竿も簡単に修理してくれました。針も店主が結んで10本セットで売っていたりと、子供でも顔を出してチョコチョコと購入することも出来ていました。


 今では見かけなくなった川釣りですが、川の近くには決まって釣具店があったのです。川釣り用の餌もそんな店で購入出来てました。近所の狭い範囲でも5店舗の釣具店が姿を消しているのです。なんだかなぁ・・って思うのですが、ノスタルジーに陥ってしまいますが、もう50年も前の話ですから・・・仕方ないですね。


 もう少しすると魚相手に釣りをする人がいたらしい、な~んて事が話題になる時代になるかも知れませんね。

 ヘラブナ釣り 団子餌で底釣りを成立させる

 ヘラブナ釣り用には宙釣り用と底釣り用に大きく分けることが出来ますが、仮に宙釣り用の餌だけを使って底釣りをしようとしても全く使い物になりません。その理由はとても軽い団子餌になって簡単に沈まない餌であること、もう一つは開きやバラケが早くてヘラブナが上ずってしまい、底に集中してヘラブナを集めることが出来ないからです。


 反対に言いますと宙釣りに適している餌は軽くて開きが早くバラケ易い方が良いはずです。勿論宙釣りでも狙う層によって開く速度やバラケ出すタイミングのコントロールは必要になります。


 今回は底釣り用の餌を取り上げるのですが、底釣り用に適している餌とは、宙釣り用の餌が備えている特性が、反対であれば良いことになります。つまり重くて開く速度が遅くバラケない餌が、適したいる事になります。


 ところが単純に開きが遅くバラケない底釣り用の餌で釣り出すとなかなかヘラブナは食ってくれません。それこそ幾ら待っても知らん顔で触りもしません。コレはどうした事なのかですが、開きが遅くバラケないのですから、当然のようにアピール度に欠けています。


 面白い事にヘラブナは塊の餌を食わない傾向が強いことが解っています。うどん餌などは固形物ですから塊でも食っていることになるのですが、うどん餌でもまぶし粉が周りにバラケて漂うことで、まぶし粉を優先してなかなかうどん餌を食う事をしません。それは団子餌でも同じ事でしっかりと芯残りした餌より、周辺を漂っている餌の方がより関心を強く持ち、漂っている餌ばかりを食ってしまいます。


 ただ不思議と何らかのスイッチが入った瞬間に、塊の餌も食うようになるのですが、その理由がまた解明できていませんが、誘いを掛けるのもその1つではないでしょうか。


 ペレットを例に考えるとひとつの答えが見えてきます。養殖用のペレットはとても硬くバラケることも開くこともしませんが、ヘラブナはペレットを撒くことで餌だと認識して寄って来て、先を競うように食いだします。これはペレットの撒かれる音に反応していることと、ペレットから漂う臭いに反応していることが解ります。


 魚には学習能力がありますので、日々撒かれているペレットの着水音を学習していて、水中は空気中より音の伝わりは早く、とても広く伝わりますので、その為に周辺にいるヘラブナはアッいう間に集まってくるのです。


 もう一つはペレットから臭いがするということです。ペレットは硬い餌ですがよく見ると粉も附着しています。ということはその粉が臭い成分として素早く広がり、集魚効果を高めていることが解ります。


 そこで底釣り用の餌を使ったとしても同様の効果を発揮できるようにすれば、当たらないと嘆くことなく、底釣りを成立させることが出来るはずです。


 釣り用の餌として売られている餌で底釣りを成立させるためには、餌が中層や上層にヘラブナを集めると、底釣りが成立しないことが解っていますので、一般的な底釣り用の餌は重く開きが遅くバラケない性質を設けられています。


 残念ながらそのままではとても釣りにくい餌に仕上がってしまいますが、養殖用のペレットがまかれたのと同じ効果を発揮できれば釣果も飛躍的に伸びると考えられます。


 先ずひとつは底釣りだからと、ジーッと当たりが出るまで待つのではなくて、何度も餌を打ち返すことです。ヘラブナは音でも学習しているのですから、釣り人が餌打ちする音も学習していますので、何度も餌を打ち返すだけでも集魚効果を発揮することが出来ます。


 また匂い成分を広く分散させるためと、早くバラケると上ずってしまって底釣りが崩壊してしまいますが、バラケさせることなく匂い成分を広く分散したいのですから、団子餌を余りにも硬く仕上げないことも方法の1つとなります。


 但し水分の多いベタベタする餌よりも枯れた餌といいますが、ベトつかない餌に仕上げて針のチモトだけに圧を掛けた餌付けをします。それだけで底釣り用の餌だとしても随分と早く開く餌に仕上げることが出来ます。


 それでもまだ当たりが遠いと感じた場合は、団子餌を針付けした後に、少し割れ目を入れることで早く開きますので、集魚効果が一気に高まり、当たりも素早く出せるようになります。


 もうひとつの方法としてはバラケ成分を10%程度を底釣り餌に混ぜてしまう方法です。そのバラケ成分も重さのあるものが適しています。軽い成分のバラケ餌を混ぜてしまうと簡単に上ずってしまい、底にある餌に上手く誘導できなくなってしまいますので注意が必要です。


 釣具店に行きますと色々な餌が売られています。それこそ迷いに迷ってしまうかも知れませんが、私もその1人で餌の特徴を理解してブレンドすることで、大きく失敗することはないはずです。


 また餌メーカーのホームページにはその餌の特徴が書かれているページがあります。それを確認するのも良い方法だと思いますが、餌袋にもその餌の特徴が書かれていますので、それを確認することでしょう。


 私の釣り方としてもうひとつ付け加えることとして、底釣り用の団子餌だとしても、何時まで経っても開かずに、針から餌が落ちない餌では全く釣りにならない事です。どの程度の時間で開いて針落ちするかは好みの問題でもあると思いますが、私はどんなに長く待ったとしても、5分以内に針落ちをする餌作りを心がけています。そうすることで底釣りだとしてもとても回転の速い釣りを展開できると感じています。


 最後にヘラブナが集まっているのに食い当たりが出ない事があります。それは底釣りですから釣り続けると底に餌が溜まってしまいます。盛期であればサッサと食ってくれますので、それ程溜まらないと思いますが、水温の低下と共に食欲も落ちてきますので、底には余分な餌まで溜まってしまいます。


 ヘラブナは何故か針に着いている塊の餌よりも、周りに散らばっている餌を食ってしまいます。針の付いた餌を食わせるためには、底を綺麗にする必要がありますが、掃除するわけにもいきませんので、一時的に餌打ちを辞めてしまうことです。


 つまり昔から言われている床休めを意識してする事です。その間にヘラブナに底を掃除させて、底が綺麗になった段階で釣りを再開することで、針の付いた餌を食わせられるようになります。


 集まっているのに食い当たりが出ないと感じた時は、床休めのタイミングだと理解すると、次の対応が早くできると思いますが、尺数の変更をするだけで、一気に改善することが出来ます。

 ヘラブナ釣り 浮きの使い分け

 イメージとしての浮きの使い方と、現実的浮力の関係はどの程度違うのか。または違いがないのかどうか。


 単純に細い胴にムクトップは、浮力が少なくてオモリ負荷も少なくなりますので、小さな食い当たりでも、大きく表現出来るはずです。
 反対に胴に張りがありパイプトップは、浮力が高くてオモリ負荷も大きくなりますので、小さな当たりは消してしまい、しっかりとした吸い込み当たりのみ表現出来るはずです。


 まぁこの程度のことはヘラブナ釣り師であれば、感覚的に理解できているはずですが、実際は浮力の少ない浮きは、勿論小さな吸い込み当たりでも大きく表現しますが、小さな吸い込み当たりもそのまま小さく表現しますので、それを的確に合わせる事で釣果が伸びることになります。


 この部分もある程度経験をしていくことで、釣果が飛躍的に伸びる要因となっていますが、ここにアルキメデスの原理を応用すると、面白い結果が見えてきます。


 アルキメデスの原理は、水面上にある体積に比例するという理論です。そこで考えられるのは、ムクトップほど体積が小さくなりますので、先の浮力の少ない浮き同様、当たりがハッキリ出るはずです。


 ではパイプトップではどうなるでしょう。当たり前に考えると浮力が増えますので、小当たりは消してしまことになりますが、体積に比例するのですから、水面上に出ている長さが関係してきます。


 つまり水面上に10㎝トップが出ているとすると、ムクトップの方が体積が少なくなりますので、浮力が少ない浮きとなりますが、同じムクトップを20㎝水面上に出したとしても、パイプトップとの径の違いにも比例しますが、仮に倍の径だったとしても体積は半分しかありません。


 例
 1.5㎜×1.5㎜×100㎜×3.14=706.5㎣
 0.75㎜×0.75×100㎜×3.14=353.25㎣


 このように実際は釣り人が感じている以上に差があり、この違いによってムクトップが冬期用の浮きとされる要因があります。


 反対の言い方をすると、パイプトップでもしっかりと沈めて、水面上に出ている浮きの量を減らすことで、浮力が減りますので、敏感な浮きと言うことも出来るはずです。


 ただ実際のところはそうは単純ではなくて、確かに重いオモリを背負わせたパイプトップを、しっかりと水中に沈めたとしても、ヘラブナが食って浮きを動かすためには、水中で掛かる抵抗力も考慮に入れる必要があるはずです。


 重いオモリを引き込むのと少ないオモリを引き込むのとでは、重量による抵抗の違いがあるだけで無く、1カ所に多重に巻いた板オモリに掛かる水圧の抵抗もありますので、2カ所に分けてオモリを細く巻いた方が抵抗が減ると考えられます。


 ホンの少しの違いが浮きを動かす力の差となり、当たりを消している可能性を考慮すると、視認性を考慮しながらも浮き選びが重要になると思われます。


 つらつらと書いてきましたが、ここで1つの考え方として、底釣りの場合に考慮すべき点は、底の状態によって浮きを選ぶ必要があるのではないでしょうか。私も経験しているのですが、底のヘドロが舞い上がってから的確な当たりが出た経験はないでしょうか。ここに浮き選びのポイントがあると思うのです。


 食い当たりの浮きの動きは、同時に浮きの引き込みを表しているのですから、浮きのなじみについても考慮する必要があると考えます。浮力の少ない浮きほどなじみが大きく出ますので、底に多くのヘドロが溜まっている場合は、復元力の高いパイプトップの方が、餌がヘドロに沈み難いので適しているのではないかと考えます。


 反対に底の状態が良い池ほど、浮力の少ない浮きを使って、小当たりを的確に合わせると、釣果があるのではと思うのですが如何でしょう。


 これも同じ池に何度か訪問し、その都度浮きを交換しながら実験を繰り返し、それで得た答えが他の池でも通用するかを確かめると、自分なりの答えが導き出せると思います。

 ヘラブナ釣り 尺数の選択

 まだ経験が浅い私としては、どうしても使用尺数に迷いが生じます。入るポイントによっても違いがあるとしても、どうしてもどの尺数が適しているのか迷ってしまいます。


 先ずは浮き桟橋についてです。当然桟橋の下には多数のヘラブナが隠れているはずです。そこからどの程度おびき出せるかはとても難しいのですが、見えているヘラブナの様子を観察していても、浮き桟橋から前方に1mも出てこずに、また浮き桟橋の下に隠れてしまいます。


 その内の勇気のあるヘラブナが、もう少し沖にに移動してくるとは思うのですが、基本的には桟橋の下で臆病に隠れていたヘラブナですから、積極的な食いが立つのかどうか何となく疑心暗鬼になります。


 仮にその釣り場の規定に制限がないとすると、水深によって実際に使用できる尺数は7尺か8尺からでしょう。勿論宙釣り可能な池であれば、また違った選択の方法があると思うのですが、底釣りであれば、最低限両針が着底する必要があるのですから、その尺数が最短の竿となるはずです。


 ここで問題になるのが集まり過ぎの弊害です。冬期など集魚効果が出にくい場合は別ですが、底釣りですから盛期などでは集まりすぎると、途中の受けや激しくなりすぎて、餌が底まで届かないなんて事は、極当たり前当たり前に起きてしまいますので、程々の集魚効果を狙いたくなります。


 実際のところ7尺を8尺に交換するとどうなるのか。1尺の違いでどの程度の違いが現れるのか。7尺から9尺にするとどのような変化が起きるのか。もし違わないのであれば、10尺だと今度は何が変わってくるのでしょう。


 浮き桟橋で10尺・11尺・12尺には何がどのように違うのでしょう。新ベラの放流など特別な事情がない限り、浮き桟橋から中長尺の竿を使う事はないと思うのですが、7尺から15尺までだとすると、どの尺数を選ぶべき何でしょう。


 浮き桟橋ではなくて岸からの場合は、どのような考え方をすべきでしょうか。勿論岸近くもヘラブナの集まるポイントですから、極端な浅くなってない限り短竿有利だと思うのですが、岸からだと何となくですが9尺以上12や13尺を使いたくなります。逆光で見難くなければ15尺も出したくなりますが、果たして何尺を出すのが正解なんでしょう。


 うどん池などでは細かい当たりを取るために、波除けバイブが敷設されていますので、そのパイプ際を狙いたくなります。パイプ際のヘラブナの様子を伺っていると、パイプを挟んで1m程度の巾で左右に行き来しています。案外パイプから離れないんです。この様子は浮き桟橋からヘラブナが出てこないのに似ていますが、左右に移動していても前後に移動する事はとても少なく見えます。


 つまり浮き桟橋や波除けパイプに隠れているヘラブナは、何もないところより多く集まっていることは間違いなく、その近くを釣りたいと思うのが人情でしょう。そういう意味では浮き桟橋や岸近くは短竿で、パイプなど障害物があればその近くに届く尺数となります。


 但しそれがそのまま釣果に結びつくかは別の話ですから、使用尺数に迷いが出てきます。その迷いがそのまま釣り場に持ち込む竿の本数となります。極端なときは7尺から18尺まで1尺刻みで持ち込んでいました。とんでもない本数ですが、その本数だけ迷いがあったのです。


 過去形のように書いていますが、今も大して変わらぬ本数を持ち込んでいますが、7尺から16尺までですが、釣り場によって7尺から13尺まで、7尺から16尺までですが途中を飛ばして5本から6本程度に留めるようにしています。


 釣り出してその釣り場の様子をどうしても知りたくて、10枚釣れる度に尺数変更をして、違う尺数ではどのような食いになるかを確かめるのですが、どの尺数も同じように釣れると、またまた迷いが出てどの尺数を使うべきだろうとなります。


 ただこのところ寄る年波によって、楽に扱える竿を選ぶ事が多くなりました。結果として短竿がメインになりつつあるのですが、ホンの少し前までは少しでも長い竿を使ったい思でした。その方が釣り味が良いのは間違いないからですが、長く楽しむような余裕がなくなってしまったのかも知れないです。


 歳を取れば取るほど好々爺として、短気から気長になっているはずですが、ことヘラブナ釣りに関しては、益々短気になって行くような気がしています。特に当たりが出るまでの時間が、長いと感じるとソワソワと浮き足し出すんですよねぇ。それこそもう帰りたい!!って思うことも増えてしまいました。気力が続けないのでしょうが・・・駄目ですねぇ。