両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 底釣りが見直されている

 2023年度のシマノジャパンカップでは、底釣りが意識された釣り方が多かった。それは昨年の傾向として浅棚より底釣りの釣果が良かったためです。当然試合でも釣果の見込める底釣りが意識されて当たり前でした。


 そこで底釣りを再度取り上げてみたいと思います。私的には良く釣れるから底釣りが良いというよりも、やはりチクッとした底釣り独特の当たり方こそヘラブナの当たり方だと思っているのです。宙での団子釣りではズバッとした大きな当たりが出る事も多く、何となく強い当たりかな?ってところが食い当たりだったりしますが、底釣りで当たりかな?と思うような当たりは少なく、節のある当たり方をするのですが、とても小さな当たりでも食い当たりだとする、まさにヘラブナ特有の当たり方を示します。


 大きな当たりといえば鯉釣りでしょう。トンカチで叩いたようなとの表現が使われますが、実は鯉釣りでも釣り堀であれば、ツンとした小さく節のある当たりを示します。釣り堀での警戒心もあるのでしょうが、野釣りのような大きな当たりは殆ど示しません。


 そうそうヘラブナ釣りでもの釣りでは大きな当たりが出ると思うのですが、その当たりに慣れてしまうと、釣り堀での小さな当たりを取れなくて苦労しますね。


 野池組はヘラブナが確実に居る釣り堀で釣って何が面白いとの意見が出ますが、私のような軟弱な者にとっては、釣れるかどうか解らない野池で1日を過ごすより、工夫次第でなんとか釣果が上げられる釣り堀に行ってしまいます。しかしそんな釣り堀でも、寄り難しく当たりを出すのに工夫が必要な釣りをしたいのです。


 変な話ですが、「釣りやすい場所で釣りにくい釣り方」そんな釣りをしたいと思っています。釣りやすい釣り場で釣りやすい釣り方をするのは大人げない・・・失礼!。縁日のミドリガメ釣りかひよこ釣りのような釣りではなくて、縁日のウナギ釣りのような難しさ。知っている人には理解戴けるでしょうが(笑)。その工夫次第で差が出る釣り方をしたいと思っているのです。


 ただ冒頭に書きましたように、何故か昨年度は底釣りが有利な傾向がありました。想像するに夏期の高温のために水温の上昇が起こり、比較的水温が安定している底近くに食い気のあるヘラブナが集まったからではないかと思うのですが、今年もその傾向が続くかどうかは解りませんが、この際底釣りを経験しておくことで盛期にも差が付く釣りが出来るのではと思ったりします。


 それこそカッツケや浅棚の釣り方しかしていなかった釣り人も、この機会に底釣りに挑戦されるのも良いのではと思うのです。始めは当たりを出すこと自体が難しいのですが、それは慣れることで徐々に当たりが出るようになります。こんなことを書いている私も初期には全く釣れなくて、当たりそのものが出なかったのです。それからのそれこそ色々いと工夫するようになり、今では取り敢えずは釣れるように放っているのですが、それでも年に1度か2とはボーズで終わってしまうこともあります。


 実は良く釣り他記憶よりボーズの体験にこそ工夫のヒントが隠されています。釣れるときは何をしようが釣れるのですから参考にはなりませんが、釣れない日こそありとあらゆる工夫をして、それでも釣れないのですから次は何をすべきかを考えてしまいます。


 結局は最後の最後は餌でしかないのですが、小さな浮きの動きの中に食い当たりがある見定める力もとても重要です。当たりの判断が出来なければ幾ら食っていても釣果に結びつかないのですからとても重要になります。
 ヘラブナ釣りのYouTubeが多数ネット上にありますが、その中でも当たりが判断着かないのもあります。何度もリブレイしてどんな当たりだったかを確認するのですが、結局解らないなんて事もありました。


 その極小の当たりでも判断が出来る浮き選びが必要です。色々な浮きを使って見て釣り方に適しているのかどうかを判断します。実は浮きを交換するだけで当たりが出るなんて事も多々ありますが、その原因が浮力なのか餌の沈下速度なのか、それも考えながら浮きを交換していくことで判断が出来るようになります。


 また一番肝心な床取りですが、床取りゴムの重要性も理解できていくはずです。決して重い床取りゴムは使わないことです。極力軽いものを使って正確な床を測る事を練習すると、今度は底の状態が理解できるようになります。


 底釣りは案外奥が深く、見よう見まねで底釣りらしい事をしていても、当たりが全く出ないなんて事もあります。ヘラブナ釣りの先輩には50年選手がざらにおられます。見かけは強面でも案外優しいのがヘラブナ釣り師です。教えを請うと優しく教えてくれますので、釣り堀で良く釣っている人に聞いてみることです。


 職人の世界ではないのですから見習いは必要なく、手習いで良いのではと思うのですが、釣っている最中は煙たがられるかも知れませんので、ランチの時間か納竿後の時間に声かけをされるのも良いと思います。


 しかし底釣りは難しいといいますが、中層の釣りの方が棚決めや餌の工夫など難しいと思いますが、その点底は水深に拘わらず底ですから、案外簡単なことなのかも知れないですね。


 先ずは団子の底釣りから初めて両うどんの底釣りにも挑戦してみて下さい。キット新しいヘラブナ釣りの世界が見えてくると思います。