両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 香りと記憶とマッシュポテト

 10月10日というとどうしても体育の日と関連付けてしまうのですが、今は体育の日ではなくてスポーツの日と名称が変わっています。オリンピック開催日だったのですからそのままで良いような気がするのですが、10月の第2月曜日がスポーツの日として祝日に指定されてしまいましたので、昨日の9日がその第2月曜日でスポーツの日でした。古い人間にとってはハッピーマンテーの一環だとしても何となくしっくりこないですよね。


 人の記憶はとても素晴らしくて今記憶したことは勿論のこと、数年十数年数十年も前のことを日頃忘れていたとしても一瞬で思いだすことが出来ます。どんなメカニズムだろうと思うのですが、どこかに隠れているのでしょうね。


 記憶の中で一番強烈に残るのが匂いです。嗅覚は思った以上に発達をしているのですが、その匂いの表現を知らないから匂いの嗅ぎ分けは出来ないと思い込んでいます。結果的に人は少しの匂いしか解らないと思い込んでいるのです。


 例えばワインがあります。私にとっては単に渋いとかスッキリしていて飲みやすいとの表現が関の山で、ミネラルを感じるとかスパイシーだとかウッディーなんて表現は全く出来ません。


 しかしその香りの表現の仕方を勉強すると、一気に表現が増えると同時に香りを嗅ぎ分ける能力に花が開くのです。実際には嗅ぎ分ける能力が上がったのではなくて、単にそれぞれの表現を知ったからその香りについて、言葉として表現し伝えることが出来るに過ぎないのです。


 そんな嗅覚は思った以上に重要で、味と感じている80%は実は嗅覚により香りを感じているに過ぎません。風邪をひいて味がわからないといいますが、あれは単に匂いを嗅ぎ分けることが出来なくなっただけのことで、舌では甘い辛いは感じることが出来るのです。


 そこでヘラブナですが人間より遙かに嗅覚は発達していますので、より多くの情報を受け取ることが出来ます。それは匂いとして成分すら嗅ぎ分けてしまいますので、人間的には匂いと感じないものでも嗅ぎ分けることが出来るのです。


 例えばグルタミン酸はうま味として感じることが出来ます。この場合は無臭ですから舌で感じる味覚となりますが、ヘラブナはアミノ酸を嗅覚として感じることが出来ますので、それがそのまま餌に出来るかどうかの判断にも使われています。


 人には味としては感じにくいマッシュでもヘラブナにとっては、マッシュに含まれているアミノ酸を感じ取って餌と捉える事が出来るのです。


 実は乾燥マッシュポテトにはとても多くのアミノ酸が含まれているのです。
ロイシン 420mg・イソロイシン 240mg・メチオニン 91mg・トリプトファン 84mg
リジン / リシン 390mg・バリン 340mg・ヒスチジン 130mg・スレオニン / トレオニン 260mg
フェニルアラニン 280mg・アスパラギン酸 1200mg・アラニン 240mg・アルギニン 310mg
アンモニア 180mg・グリシン 210mg・グルタミン酸 970mg・シスチン 97mg
セリン 260mg・チロシン 230mg・プロリン 280mg


 この内でどのアミノ酸が有効かはある程度解っているのですが、アラニンとグリシンは大阪府環境農林水産総合研究所の研究で証明されています。


 その他のアミノ酸も有効と思われますが、ヘラブナがマッシュを餌にしても食ってくるのは、含まれているアミノ酸を嗅ぎ分けているからと理解できます。反対にいうと餌と志観寺ないものは決して食っては来ないのですが、但し動物の多くは動く物に対する反応があり、それが食べられるものでない場合でも食いつきます。ヘラブナでは誘いを掛けると食ってくるのもその1つの現れかも知れませんが、食べられないものは一瞬にして吐き出してしまいますので、その吐き出す時間を与えないようなルアーでの引き釣りで釣れると解釈できます。


 ヘラブナの記憶は案外長く続きますので、いったん食べられるものだと解るとそれは食べ物として理解が続きますので、誰が使ったとしてもマッシュは餌として利用し続ける事が出来るようになります。


 ところでグルテン餌があります。生麩はまさにグルテンを固めた食品ですが、実はグルテンは人の消化酵素では分解できないのです。余り食べ過ぎない方が良いのではとも思ったりしますが、グルテンアレルギーの患者も欧米では多くおられるようで、グルテンが多く含んだパンが食べられずに米パンを食べるようです。
 となるとヘラブナはグルテンを消化できるのでしょうか。食べたものがお腹に溜まってしまうと・・・どうなるのでしょうね。確認は出来てないのですが・・・。何となく心配になりますが、案外大丈夫なのかも知れません。


 ヘラブナの記憶力はなかなか対したものですが、人は下等動物と思いすぎているのではと感じます。というか反対に人はそれ程高等でもないのかも知れないのです。人の脳はとても不思議で人は間違ったものを簡単に記憶してしまうのです。有名な現象としてデジャブがあります。この光景と全く同じものを過去に見たことがあると感じたことがあると思いますが、実はそのデジャブは単なる脳の誤作動でしかないのです。今見た光景をとっさに過去の記憶としてしまうのです。そのために今と全く同じ事を過去に経験していると感じてしまうのです。


 また人のオーラが見えるとか守護神が見えるとか、私にとっては単なる誤解というか紛い物として感じないのですが、実は脳に傷のある人には実際に見えているそうです。つまり脳の誤反応でしかないのですが、スピリチュアルとして捉えられている人も案外脳に傷があるのかも知れないですね。
 傷と表現しましたが「大脳皮質ニューロンの過剰興奮に引き続いて起こる電気活動抑制状態」とされています。病的なものですから脳神経内科に受診すべきで、MRやCTで診断が出来るとされています。
 オーラが見えている人は閃輝暗点という視覚異常の病気として判断されるのです。