両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 食中毒に注意

 ヘラブナ釣りは年中出来ますので、真夏も釣行される方が多いと思いますが、釣り堀などの食堂設備が完備している施設は別として、多くの方がお弁当を持参されているのではないでしょうか。そこで注意すべき事は食中毒です。


 何となく真夏の食中毒は気を遣っている方が多いと思うのですが、実は気温が下がりだしている時期こそ危ないのです。夏になる前と秋に向かう頃はついつい油断してしまうのですが、真夏にはクーラーボックスに保存していたり、傷みにくい食材を選んでいると思うのですが、少し涼しくなるとついつい油断から食中毒を起こしてしまいます。


 勿論釣り場に持ち込むのですから生ものはないと思うのですが、実はサラダも食中毒の原因になるのです。何となく傷んでいるかどうかの判断を匂いを嗅いで確認していると思うのですが、雑菌が付いている場合は増殖したとしても食品が腐るまで進行することは少ないのです。


 そのサラダもお弁当に入れたくなってしまいますが、サルモネラや大腸菌、ノロウイルスなどが附着している可能性があります。実は台所洗剤は元々食器を洗うために開発されたというよりは、野菜や果物を洗うために作られたものだったのです。今は食器専用のものも出回っていますので、どれでも使って良いとはいいませんが、多くの台所洗剤は野菜に使われていた肥料や農薬などを洗い落とすためのものだったのです。その昔は人糞が撒かれていましたので、大腸菌だけでなく回虫などの汚染源になっていました。それを洗い流す必要があったのですが、流石に最近は減ってはいるのですが、実は家庭の台所で汚染してしまうのです。


 例えば肉類を切った同じまな板を使って野菜や果物を調理したりすると、簡単に汚染してしまうのです。熱を加えた調理をすると万一菌に冒されていたとしても死滅しますのでいいのですが、生野菜を食する場合は附着したままとなり、調理して直ぐに食べる場合はまだしも、釣り場まで持ち込んでいる間に増殖してしまいます。そういう意味では管理が十分に出来ない場合は、生野菜や果物をお弁当に入れない方が良いのです。


 次に食中毒を起こすものとしてご飯が上げられます。ご飯は炊いていますので熱処理が出来ているのですが、お弁当箱は以前使ってから洗って収納していたとしても、熱いご飯をお弁当に詰めた段階で、お弁当箱の中に残っていた菌によってご飯が傷んでしまいます。
 そのためにも大急ぎでご飯を冷やすのも方法ではあるのですが、実際はそう簡単なことではないのです。その昔はお酢を入れて傷むことを防いでいたのですが、実はお酢には腐敗防止は出来たとしても、ご飯に混ぜる程度のお酢では全く役に立たないのです。


 またおにぎりを作って持参したとしても、手に付いた菌によって一気に腐敗が進んでしまいますので、ラップを使っておにぎりを作るか、ゴム手を使っておにぎりを作るようにすると、菌が移りにくいので痛みが遅くなります。


 そうそう梅干しも腐敗防止効果があるのですが、残念ながら日の丸弁当にすると、梅干しの周りだけ菌の増殖が抑えられるのですが、少し離れた部分には全く効果がありません。そういう意味では梅干しを全体に混ぜてしまうと効果的ですが、あまり過信しないことですね。


 もやしを基本生で食べることは少ないのですが、案外危険な食物で水耕栽培されているのはご存じの通りですが、そのまま湿った状態で流通しています。そのため雑菌の繁殖リスクがありますので、妊婦などは特に生食は避けた方が良いのです。そのためにも熱処理をして食べるものと思って戴きたい食材です。


 またスイカやメロンをカットして釣り場に持ち込むのも危険で、十分に保冷している場合はまだしも、いい加減な温度管理で持ち込むと雑菌の繁殖を招いてしまいます。特にメロンは皮が凸凹していますので雑菌が多く付着していると言われています。


 そうそうチーズも良くないのです。高級チーズになればなるほど無殺菌乳を使って作りますので、もし釣り場にまでチーズを持ち込みたい場合は、大手企業の殺菌乳で作った安いチーズが適しています。勿論この場合も乳製品に違いないのですから、常温で放置するなどはもってのほかですから注意が必要です。


 最後にリステリア菌について少し話を進めますが、チーズや生ハム、スモークサーモンなどで食中毒を起こす菌です。お弁当にこれらを入れる事の注意というよりは、実は河川水にもいる細菌なんです。つまり池の水にもいると思って間違いない細菌ですから、池の水で手を洗ったり団子餌を作ったりすると、当然手に附着してしまいますので、汚染している手でお弁当を食べる事が危険になるのです。


 私は池の水を使うのではなく手洗い用の水道水をバケツに汲んで、手を洗ったり団子餌を作ったりするようにしていますが、人は知らす知らずに手を口や目に持っていきます。そのため池の水を直接触ることは良くないのです。


 案外無頓着に池の水で手を洗ったりされている方を多く見かけますが、高齢者の多いヘラブナ釣りですから、高齢者ほど食中毒に罹りやすいことを自覚して、十分に気をつけてこれ以上気の付けようがないと思うほどのことをしていても、案外食中毒に罹ったりしてしまいます。高齢者は命の危険もありますので自覚して対策を取られることを強くお勧めします。


 食中毒防止には、釣り場でインスタントラーメンを作って食べるのは、案外良いことなんですけど・・・携帯コンロを持参して良い釣り場はいいのですが、駄目な釣り場にはポットを持参してカップ麺でも良いですね。
 まぁそこまでしなくても近くにコンビニがあれば利用する事でしょうか。


 日本人はなにかと生食をしたがりますが、食中毒を起こしやすい民族でもあります。厚生労働省から食中毒の速報が出ていますので参考までに。下記はエクセルファイルです。