両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 得意な方向を確認する

 少し退屈な話となりますが暫くお付き合い下さい。
 右衽・左衽、なんと読みますか?、右衽は「うじん」・左衽は「さじん」と読みますが、着物の前の合わせ方から着ているのですが、右衽は右前のことで左衽は左前のことです。


 いわゆる着物の前の合わせ方のことです。正式という言い方が合っているかどうかは解りませんが、基本的には右衽で着るようになっています。
 この着方も実は701年の衣服令(いふくれい)によって決まった着方です。それまで左衽も多く古い仏衣には今でも左衽の着方をするものもあります。


 着物の着方としては右を前にするのですが、衽は一字でおくみと読みますが、衽とはエリのことです。つまり右衽とは右のエリ真上に左のエリが重なった着方です。イメージとしては左のエリが右のエリの前に出るのですから左前といいそうになりますね。


 左前の着方から右前に変わったのは、古代の中国人の着方が左前だったのです。そのためでしょうか左前の着方は野蛮人の着方となり、右前の着方が推奨されることとなったのです。


 野蛮人との表現も日本人の差別意識から生まれた表現で、野蛮人の蛮とは中国の南方の民族の事でいってみれば中国人を指します。蛮行を働くとか蛮声を発するなんて表現にも蛮の字が当てられていますから、日本人の差別意識は相当なものだったかも知れません。


 ただ反対に中国からは魏志倭人伝にあるように日本人を倭人と称していますが、倭人の倭はどんな意味から来ているのか。諸説あるのですが中国人がこの国の名前は何だと聞いたときに、自分のことを「わ」と称したことから当て字の倭が使われたとの説があります。


 私的には蔑んだ意味でいわゆる矮小の倭ではないかと思ったりします。正式には漢字が違いますが同じ意味で小さいことを意味し、小さな国や小さな人との意味で倭人と付けたのではないかと思ったりしています。勝手な解釈ですけどね・・・学会でも諸説分かれていますので正式には解りません。


 さてヘラブナ釣りで振り込む場合ですが、右利きの人は右手に竿を持ち左手に仕掛けを持っているはずです。それが天釣会の紅はどうしたことか右手で竿を持ち左で仕掛けを持っているのですが、右の竿より右に仕掛けを持って振り込みます。イメージできるでしょうか。


 その振り込み方では仕掛けの軌道は竿掛けの右側を通過するのです。左利きの人は左で竿を持ち右手に仕掛けを持つのですから、勿論竿掛けの右側を仕掛けが通過するはずですが、左手で持った仕掛けが右手より右にあるのですから驚きです。


 まぁ仕掛けがどちらの軌道を通過しても良いのですが、何となく気持ち悪いのですがその方が振り込みやすいとのことですから仕方ありません。これは自転車に乗るときに自転車のどちら側に立つかでも違っています。


 実は私も自転車の右柄に立たないと乗れないんです。右利きの人は自転車の左に立って乗りますので自転車のスタンドは左側に点いています。しかし私の場合はスタンドを外してから右側に回り込んで乗り、スタンドを建てるときもまた回り込んで操作することになります。


 人は右利き左利きと別れているのですが、全てが右利きの人もいれば私のように一部だけ左利きの人がいます。面白い事に左右にある目や耳も利き腕と同じように、主として使っている方向があります。


 耳もどちら側で電話を取っているかです。右の耳に当てている場合は右耳が利き耳となるのです。音や話し声は両耳で聞いているはずですが主として聞く方向が決まっているのです。


 利き目がどちらかを調べる場合は、手を伸ばして円い筒を持って遠くの景色を見るのです。その筒を反対側から他の人に見てもらうと解るのですが、両目で見ているはずなのに決まって片側の目で見ているのです。見えている側が利き目となります。


 スコープを覗いている場合も両目で見ているのですが、その場合も主として見ている目が決まっているのです。


 ただ私の場合は少し特殊で右目が利き目なのですが、私の正面に正対して見るのではなくてやや左側にずらせて右目で見るのです。つまり竿の延長戦より浮きをやや左のポイントに入れるようにするのです。


 どうも正面よりやや右にずれてしまった時に合わせが遅れたり、合わせのタイミングを逸してしまう事があるようです。つまり私の場合は竿を右手で持ち、浮きは右目で見ているのですが、見る位置は左をポイントにするのが正解となります。


 このように人にはそれぞれ利き腕のように操作性が得意の方向がありますので、合わせタイミングが合わなかったり、当たりが出ているのに手が出なかったりしたことがある場合には、自分の効き目や効き位置なども一度探ってみるのも面白いと思うのですが如何でしょう。


 歳と共に何となく合わせが送れたり、合わせのタイミングを失っている場合は、こんなところを調整する丈でタイミング良く合わせられるようになります。若者達の反応の良さには適いませんが、少しずつ衰えているのが現状ですから、それを自覚して対応するのも良い方法です。


 繰り返しますが浮きの位置も重要で、右目が効き目だとしても正面が見やすいのか、左右どちらかに少しズレている方が良いのか。一度確認されると良いです。特に短竿ほどその差が出る印象があります。


 あっ!!幾ら利き腕が右だとしても右や左に合わせるのは良くないです。少々やりにくかったとしても真上に上げるようにしましょう。