両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 当たりが消えたその時・・・4

 餌の手直し、尺数の変更、浮きの変更と来ましたので、最後はハリスについてです。


 ハリス長やハリスの号数はどのようにして決めているでしょう。宙釣りや段差の釣りはそれこそとの時その場の状況で決められていると思うのですが、底釣りの場合は案外固定したハリスの号数で、決まった長さで年中通されている方が多いと感じています。私も基本的には決まった長さと号数にしているのですが、それで納得が出来る釣果に恵まれていれば何も変更化する必要は無く、年がら年中同じハリスの号数と長さで良いわけです。


 良く冬期は号数を落とすなんて話をお聞きしますが、その理由としてヘラブナの引きが弱くなるとか、吸い込む力が落ちるからだとかお聞きします。反対に太くする場合は、ヘラブナの引きが強い時期だからとか、当たりが大きいからだとかお聞きしています。
 ある一面はその通りのような気がしますが本当にそうなんでしょうか。どうも人間側の想像力が働き過ぎた結果ではないかと思うのです。


 確かに冬期は黒線程度の当たりが増えます。といって全く一節当たりがなくなったわけでもありません。また反対に盛期でありながら黒線や場合によっては黒線の半分のような当たりが出る場合があります。
 私のつたない経験ですら今のは当たりか?波の影響か?なんて程度の、ハッキリしない当たり方を何度も経験しています。それを当たりではないと無視していると、それこそ今日は当たりが出ない日だとなってしまいます。とても渋い一日だったなぁなんてぼやく程度で、何ら改善が出来ない釣行となってしまいます。


 ヘラブナの当たり方は確かに吸い込み力に依存するのでしょうが、その吸い込み力が上手く表現できる浮きを使っているかどうかも、仕掛け何かでは大きな比重を占めることとなるのですが、今回はその中でもハリスについてです。


 吸い込み力の話になっていますのでそれに合わせて話を進めますと、冬期であろうが盛期であろうが、当たりが渋くなったと感じたときには、間違いなく柔軟度の高いハリスに変更することです。仮に同じ銘柄のハリスしか持ち合わせていない場合は、今使っているハリスより0.1号細仕掛けに変更することで、随分と当たりの出方は大きくなります。同時にカラツンも解消してくれるようになります。
 だったら初めから柔軟度の高いハリスを使えば良いなんて話になるのですが、底釣りの場合はハリスはできるだけ張っている必要があります。その場合柔軟度の高いハリスがどの程度の張りを維持しているかが甚だ疑問で、当然太いハリスの方が余計な弛みが出なくて当たりがダイレクトに出てくれますので、やや太いハリスの方が良い当たりが樽と個人的には思っています。もし張りすぎるのであれば浮き下の調整でコントロールできてしまいます。


 また太さの変更が出来ない場合は、今のハリスより数㎝長くすることで柔軟度を変えることが出来ます。仮に長スが36㎝だとすると42㎝に伸ばすだけで随分と違ってきます。
 ハリス長の変更は単に柔軟度や吸い込みそして当たりの出方に影響を与えるだけでなく、ヘラブナに対するアピール度も違ってきますので、止まっていた当たりが再度で出すことに役に立つわけです。


 反対にあっという間にヘラブナが寄るような時期には、この反対でハリスを短くすることで、沈下速度を上げて集団を素早く通過させるようにします。そうすることで集まっている層を分散させることを防げるのではないでしょうか。それを長いハリスで沈下作土をお染めてしまうと、広い範囲に集めてしまってスレ当たりばかりで、綺麗な食い当たりが出ないなんて事にもなりかねません。


 その日のは状況によってハリスの変更に手を加えて、どのような当たり方の変化が起きるか、当たりまでの時間が長くなるのか短くなるのか、何もしないでいるよりは試してみる価値は高いと思うのですが如何でしょう。


 これからの時期は相対的に長いハリスが私は好きですが、反対に冬期こそ短くすべきだとの意見があります。どちらが自分に合っているかは、色々と試してみる以外はなさそうですね。