両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 仕掛の沈下速度

 単純に餌はどの程度の底度で沈下するかは言い表すことが出来ないのですが、ある一定条件においてのみ測定が可能となります。それは一定のハリスの長さと太さを使って針のサイズだけを変更したときにのみ可能となります。それは当然のごとくハリス長や太さが違うことで水の抵抗が極端な変わってしまうからです。また使っているえさの比重や体積によっても抵抗が変わりますので、測定することは事実上困難となります。


 では同ハリスを使って針サイズを変更するとどの程度違ってくるかですが、単純に針のサイズが倍違うとほぼ沈下速度も倍違ってきます。仮に関東スレ4号では1m沈むのに10秒掛かったとしますと8号では5秒で沈んでしまいます。この関係は針の形状の違いには影響されず、サイズが倍大きくなると沈下速度は倍になると理解してもそれ程大きな間違いにはなりません。


 但し初めに書きましたようにハリス長を変更したり太さを変更すると、このような正確な変化は起きませんので、そこは釣り人による想像力の世界を駆使していただきたいのです。


 つまりナイロンハリスの場合は、太さに関係なく沈下速度は一定です。それはナイロンの比重が水に近いからで、水の抵抗を考慮する必要がないのです。ただハリスに針が結ばれてしまうと、針がオモリとなって水中に引き込もうとする力が働きますので、水の抵抗を受けることとなります。その場合当然太くなればなるほど抵抗が増しますので、沈下速度は遅くなってしまいます。


 ここに餌の重さと抵抗を加味することで沈下速度はどうなるかですが、こればっかりは測定のしようがないのです。
 つまり団子餌の場合、毎回同じサイズと同じ圧力によって団子を作ることが出来ないことと、団子餌の種類によって比重の違いがありますので、測定毎に全て違っていることになりますので、科学的沈下速度を測ることは出来ません。


 但しここで釣り人ならではの想像力を働かせるわけですが、水面に浮くほど軽い団子餌を作った場合は、少々重い針を使ってもゆっくりと沈下させることが可能となるわけです。反対に重い餌を作ることで小針でも早く沈下させることが出来るわけです。


 沈下速度をどうして考慮する必要があるかはヘラブナ釣りをしている人にとっては当たり前のことで、アピール度を増したければゆっくりと沈下させる方が良いに決まっているわけで、反対に沈下途中に餌が揉まれて困る場合は、いち早く沈めるようにする必要があるはずです。


 単純に針の号数を倍にすることで沈下速度が倍になると書きましたが、まさかヘラブナ釣りでそこまでの極端な針サイズの変更はしないでしょうが、針の号数を変える意味は案外大きいことを知っていただきたいと思ってあえて書き出してみました。


 ここにハリスの特性を加味するともっと面白い演出が出来るようになります。仮にナイロンはリスからフロロカーボンに替えるだけで+5秒/1m早く沈下させることが可能となります。


 勿論オモリをしっかりと背負う浮きまたは軽い浮きに変更することで、沈下速度は一気に速くまたは遅くすることが可能ですから、浮き変更が実は一番簡単だったりします(笑)。