両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 静寂の釣り

 いろいろな釣りをしてきましたが、ヘラブナ釣りほど静の釣りはないと思っています。勿論野鯉釣りのように1日1枚も釣れない釣りもあるわけですが、そういう意味では釣り堀のヘラブナ釣りは数釣れますので、動かざる事山のごとしとはいえず静かな釣りとは言えないのですが、それでもルアー釣りのような動の釣りに対して、ヘラブナ釣りは静の釣りであるのは間違いないでしょう。


 正直言いまして他の釣りはスポーツ性が高いのですが、ヘラブナ釣りはどっしりと座り込んで、道具類は全て手の届く範囲に設置していますので、それこそトイレに立つ以外は1日座り続けているわけです。
 動かす部分も竿を持つ手だけで他は静止したままではないでしょうか。私的にはその昔の静寂の中での釣りの記憶がありましたので、合わせ動作で竿を合わせた水切り音ですら恥ずかしいと感じていました。勿論糸鳴りなんて恥ずかしくて仕方なかったのですが、慣れは恐ろしいもので、餌打ち音やシャッとした水切り音、キンキンと鳴る糸鳴りですら気にならなってしまいました。


 しかしやはり仙人よろしく静寂の中での釣りこそヘラブナ釣りと思っていますので、釣りクラブの人たちの大声での話し声や、下品な話題にはとしていけず閉口してしまいますが、それもまた慣れとは不思議なもので、いつしか気にならなくなってしまった自分がいます。


 それでも尚静かに釣りをすることを要求されている池があります。その昔は全釣り師が気をつけていた静寂を、いつしか破っても平気になってしまったのですから、静寂をこよなく愛する釣り師たちにとって、その静かな環境が保たれている池でありたいとの願望も理解できるというものです。


 郷に入れば郷に従いとのことわざがあります。やはり池主の考え方に沿った運営がされていてその考えに共感する釣り師が集う。そんな池にお邪魔する場合はそれに従うべきでしょう。


 大人して人として当たり前の行動ですが、一つ一つ反省を持って対応すべき事ではあるのです。


 ゴミは指定場所に分別で捨てる
 大声では話さない
 トイレはトイレで済ます
 釣り座の清掃を心がける


 当たり前のことですが当たり前でない釣り師がいるのも事実です。反論教師として自分を律した釣り姿を見せたいですね。


 先日のこといつもいつも大声で話している釣り師がお休みでした。なんと静かな池でしょう(笑)。釣り堀である程度の人が集まっていますので声が聞こえてくるのは当たり前だと思っていたのですが、そのグループがお休みされただけでとても静かな釣り環境ができあがっていたのです。
 人の慣れとは怖いものでいつしかある程度の話し声は当たり前になっていました。ところがやはり静かな環境の中での釣りは気持ちが落ち着きます。釣り上げるヘラブナも最後の最後に玉に収まる段階でバシャっと音がする。それが静かな環境の中で唯一聞こえてくる音でした。それ以外はそよぐ風の音でしょうか。


 やはりヘラブナ釣りは仙人の釣りのように静かな環境が似合っていると思うのです。