梅雨がやっと明けましたので猛暑の夏がやってきます。当然パラソルや日焼け止めクリーム、UVカットの冷感衣料などを用意しても尚さら熱中症対策を取る必要があります。
　第一に水分補給は必須事項ですが、案外間違った知識で体を壊しかねない事として塩分補給です。

　いつも書いていますようにヘラブナ釣りは高齢化が進んでいます。当然熱中症対策も万全にしなければ命に関わるのですが、高齢者ほど塩分の取り過ぎは危険がいっぱい潜んでいます。
　誰もが考えることとしては血圧上昇です。体温が上がると実は血圧は下がるのですが、これは血管の拡張作用が起きているからで、立ちくらみなどで転倒する危険がありますのでゆっくりと立ち上がるように注意しましょう。
　そして水分補給に伴って塩飴などを食べてしまうと、塩分過多となって血圧を上昇させてしまいます。循環器関係としては血圧上昇以外にも動脈硬化や心不全や心筋梗塞の原因を作ってしまいます。
　また他の臓器には腎臓病の原因を含んでいます。腎不全に代表される腎臓病にかかると塩分が取れなくなることはよく知られているのですが、タンパクなどが降りないためにも塩分調整が必要です。その他脳卒中や胃がんのリスクも高めてしまいます。

　実は塩分を意識して取る必要があるのは、運動選手や高温で従事しているような人たちであって、屋外でもパラソルを使って尚常時水分補給出来る人には、塩分を意識して取る必要はありません。とはいえミネラル分が不足するのも事実ですから、ミネラルウォーターやポカリスエットなどで水分補給するのが良いでしょう。または昔麦茶に塩をひとつまみ入れていた事があると思うのですが、2リットルの麦茶にひとつまみ程度であれば塩分の取り過ぎにはならないでしよう。
　ただし食事を通して6gが一般的な摂取制限ですから、気をつけるに超して事はありません。塩分補修よりもエアコンの効いた車内で休憩をするとか、他の方法も考慮する必要があるでしょう。

　そんな中で今流行の扇風機を持参するのはいかがでしょう。歳と共に気温の上昇も感じがたくなります。意識して冷却する必要があると思うのですが、もし未だにUVカットや冷感素材の衣料を使っていないのであれば、余計に体を積極的に冷やす必要が出てきます。
　扇風機だけでなくミストもとても有効ですから、最近はアルコールの噴霧器として持っておられる方が多いと思いますが、それに水を入れて顔に噴霧して扇風機の風を当てると一気に体表温度は下がります。

　そこまでしてヘラブナ釣りなんかしなくて良いって意見もありますが、やはり虫が騒ぎ出しますのでノコノコと出かけてしまいます。
　用心に越したことはありませんので、是非扇風機と水吹きを持参されることを強くお勧めします。
　最近の扇風機は充電式ですから手軽に釣り場まで持ち込めますからね。

　自分の命は自分でしか管理できません。重々ご注意頂きまして真夏のヘラ釣りを楽しむことといたしましょう。