両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り お勧めの竿はどれ

 一般的にヘラブナ釣り用の竿の特徴はどんなところにあるでしょうか。私のイメージでは魚体に比べて細仕掛けだと思っています。そのために細ハリスでも切れないような軟調子と思っていました。
 身近に比べる竿としましては川用の小継ぎハエ竿ですが、そちらの場合は釣魚そのものが大きくても15糎程度でしたから、そうそう簡単に仕掛けが着られる心配もなく、サイズに比例して軽いので竿が伸されるなんて事もなかったのですが、とんでもなく軟調子であるのは間違いありませんが、それに匹敵するほどの軟調子がヘラブナ用の竿だった記憶があります。
 しかし当然のごとく強い引きには耐えられず、いつまで経っても釣り上げられないのですから、徐々にヘラブナサイズが大きくなるにつれて役に立たなくなり、次第に硬調子の竿へと進化していきました。それこそ大型を狙いたい方には鯉竿を代用されていたはずです。


 完全な趣味といいますか旦那的静寂の釣りから、徐々に変貌していきいつしか競技会が開催されるに至ります。勿論それまでにもそれぞれの池では本釣りとして買い取り制が取られていました。1㎏につき幾らとか35㎝を超えると幾らとかの買い取り制です。順位が設けられるようになった記憶もあります。


 それぞれの池での買い取り制だけでなく、メーカー主催の競技会が開催されるようになり、数釣りの時代へと移っていきます。
 そんなヘラブナ釣りが競技会化されて随分立ちますが、既に40年は経つかも知れないのですが、当初は細ハリスでも合わせ切れが起きないとか、安全性に重点を置いていたような気がしますが、あるときからとても重いのですが胴の張りが強い先調子で早く浮かせられる竿が幅をきかせるようになりました。


 現代の競技会用の竿としては超軽量で張りがある竿が主流でしょう。その競技会用の竿と対極にあるのが、胴が良く曲がり竿全体でヘラブナの動きを捉えるような竿があります。
 メーカーからも釣り人の要望に合わせた竿作りがされているのは当然なのですが、単純な話としてヘラブナ釣り師としてお勧めの竿はどのタイプになりますでしょう。


 ヘラ竿には竿の性質だけでなく当然価格面もとても重要な部分だと思うのですが、その価格も無視してそれでも尚この竿こそ使うべき竿だと推薦できる、そんな竿はいったいどんな竿になるのでしょう。


 先ずは競技会用の竿ですが、当然手返しの良い竿作りがされているはずです。餌の打ち込みから取り込みまで、とてもスムーズなやりとりが出来てヘラブナに翻弄されない、釣り師の思い描いた通りの餌打ちと取り込みに重点が置かれています。つまり釣り味は二の次であって如何に効率よく釣り続けられるかに特化した竿作りです。
 この竿はお勧めの竿なのでしょうか。
                                  飛天弓 皆空

                                   ヘラ S 



 次に低価格に抑えられている竿です。釣り堀ではどうしても1尺単位で揃えたくなります。もう1尺長ければもう1尺短ければと思うことは多々あるのですが、実際1尺の変更でどの程度の差があるかははなはだ疑問ですが、どうしてもその1尺単位を重視してしまうがために多数の竿を揃えたくなります。そんな場合のネックがやはり価格面でしょう。
 そんな懐に優しい竿はお勧めの竿でしょうか。
                                    かすみ


                                     陽舟



 次に各メーカーのフラッグシップモデルとして提供されている竿があります。概ね釣り味に重点を置いた竿作りではないでしょうか。胴にしなりを設けてそれでいて主導権はあくまでも竿に持たせ、竿全体でヘラブナの引きを受け止めるような竿で、いってみれば竹竿の良いところをカーボンで再現している竿でしょう。竹竿の難点はある程度のところでしなりを止めるためには、肉厚の竹材を使うがためにとても重い竿となってしまいます。反対に軽い竹竿は胴に張りがなく取り込みに苦労してしまいます。
 カーボン竿では、良いカーボン素材を使えば使うほど軽量化が出来るのですが、反対に高弾性のために張りが強くなりすぎてとても固い竿に仕上がってしまいます。それを技術を駆使して胴の張りを押さえたしなやかさと寄せやすさが両立している竿に仕上がっています。
 当然結果としてとても高価な竿に仕上がっています。
                                 普天元 独歩

                              枯法師



 このように大きく分けると3種類の竿に分類することが出来ますが、乗っ込み期や大助に対応した豪竿も用意されています。また反対にとても軟調子の竿も用意されていますが、これは特殊な竿に分類されるでしょう。


 このように分類された竿の中からこれこそ選ぶべき竿というような、万人向きの竿は存在しないでしょう。やはり求めに応じた竿が良い竿となってしまうのですが、それでも尚良い竿はこれだといいたくなってしまうのです。
 つまり競技会用の竿を駆使して単に量を釣り上げることを良しとする場合は別ですが、ヘラブナ釣りは漁ではなくどこまで行っても釣り上げる楽しみでしかないと思うのです。それが量だとする場合は仕方ないのですが、良いヘラブナ釣りをしたいとするならば、やはり釣り味重視の竿が良い竿だと言えそうな気がします。


 そこであえてこの竿を選ぶべきだろうと思うのが、シマノでは朱紋峰 本式でダイワでは兆です。シマノでは普天元 独歩がフラッグシップですしダイワでは枯法師ですが、さすがに7尺で5万円前後も出せません。15尺では10万円前後もするのですから、尺数を違えて揃えるなんて事は全く出来ませんが、本式や兆では2割は安く手に入りますので、まだ揃えられそうな気がしてきます。
 いや実際気がするだけで揃えることなんて出来ないのですが、7尺から21尺までのラインナップですから必要な尺数またはメインロッドとして使いたい尺数が手に入れることが出来ますので、一番使う尺数を購入することでヘラブナ釣りの楽しみが増えると思うのです。
                                  朱紋峰 本式

                                    兆


 奇しくも両竿とも赤色をしているのはご愛敬ってところですが、昔の高級な竹竿や特別な竹竿は朱色の漆を使われていたことがあります。


 競技会主体の人は競技会用を用意されたら良いのですが、また多数尺数別に揃えるのは低価格でも十分だと思うのですが、良い竿を1本持っているだけで心が豊かになると思うのですがいかがでしょう。
 ただ歳とともに本式や兆ですら重く感じますので、閃光LやヘラFXを駆使して楽な釣りも捨てがたいのですよねぇ。
                                  飛天弓 閃光L
                              

                                    ヘラ FX


 さぁさぁまたまた欲しい竿が頭をもたげようとしていますが、給付金の再配布はないのですかねぇ。
 しかしまたまたコロナ患者が増えています。十分にお気をつけください!!