両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り スタートは餌準備から

 私が池について釣りの準備をする場合、団子系の餌とうどん系の餌では池に着いてからの準備に少し違いがあります。


 団子系の餌を使う場合ですが、私が池に到着するのはいつも遅いものですから、先客がいち早く釣り開始をしています。そこで釣れている様子を聞きながら道具類の準備ですが、釣り道具の用意をする前に先ずは餌作りをします。
 ご存じのように団子餌やグルテン餌は作ってから徐々に変化していきますから、出来るだけ初めからベストコンディションで釣り開始をしたいと思っています。
 通常団子やグルテンの場合は水を入れてから全体に吸水するまで5~6分間の時間を取るのですが、それからまだしっかりと吸水して変化が起きてしまいますので、私的にはもう少し放置時間が必要と思っています。先に餌を作らないで道具類を用意してしまうと、ついつい早く釣りたいとの焦りが生まれてしまって、十分な給水時間が取れず良い調子の餌になる前に釣り出し、結果として全体のバランスを崩すことになりますので、何よりも先に餌の準備をするようにしているのです。


 餌の準備が終わってから釣り座の用意、玉の用意に竿掛けをセットしてやおら竿を出して仕掛をセットします。浮きの調整を先ず済ませて丁寧に床取りをします。この床取りがいい加減だと1日の釣果に影響が出てしまいます。ここでは焦らずにしっかりと調整を済ませてやっと釣り開始です。


 これだけの時間を掛けて餌を馴染ませていると、その後の餌の変化が少なくて釣りやすくなります。勿論今は冬期ですから気候による変化は少なくて、時間経過による餌の変化だけになりますので楽ですが、夏期であれば乾燥し出しますので管理が大変ですよね。保冷剤を忍ばせておくのも方法ではありますが、その変化を無視していると調子よく釣れていたにもかかわらず、パタッと当たりが止まったりカラツンに泣くことになりますので注意が必要です。


 グルテン餌では、給水時間が十分でない場合にはまとまりが悪く、指にこびり付いたりして始末が悪いのですが、それを手水などで調整してしまうと寄り柔らかく変化したり、
柔らかくなりすぎたりしますので、放置時間を出来るだけ長く取る事で失敗のない餌作りが出来ると思っています。


 これがうどん餌の場合は、さっさと仕掛けの準備を済ませていいのです。というかいち早く全ての準備補を終わらせてからうどん餌の準備をします。
 団子餌と違ってうどんにまぶし粉を着けて放置してしまうと、まぶし粉が簡単に剥がれなくなってしまい、なかなか当たりが出ないか寄りがとても悪くなってしまいます。
 うどん餌はまぶし粉を着けてから極力短い時間で使い切るようにするのが、数を上げるための1番の対策だと思っています。


 さて団子餌の話に戻りますが、団子餌は多種多様な餌が売られています。それこそ餌メーカーとしては多様なものを提供することで、釣り人に選択の広さを提供していることになるのですが、同時に多種類の混合を促して餌の販売量を増やす狙いがあります。
 そんなメーカーの思惑に踊らされることなく、自分の考えと信念で餌作りをされると良いと思うのですが、どんな配分であろうとも最後は水分量と丸める圧力そして針付けの仕方でその後の釣果にも違いが出てしまいます。


 スランプで釣れない時期があったとしても色々な情報を惑わされるのではなくて、出来れば1つの配合を決めて、その出来上がり方をしかりと覚えてしまい、水分量による違い、硬さの違い、サイズの違い、バラケ方の違い、浮きの戻り方の違い、当たりの出方の違い、寄りの早さの違いなど、他の餌を混ぜて変化させる以前に、今の餌の対処する方法を色々と試すことで、その餌を使いこなすことが出来ると思うのです。


 この餌は釣れるとかこの配合はダメだとか、釣り師それぞれによって違いがあるでしょうし釣り方による違いもあるはずです。ある釣り師がこの配合が良いと言ったところで、同じ配合にして釣れるとは限らないのは、その餌の作り方の違いや針付けの違いなど、釣り師の癖のようなものがありますので結果が違ってくるはずです。


 仮にメーカー推奨の配合だとしても、水分量も袋に書かれている通りが良いかどうかは、自分の描いている浮きの戻り方が出なければ使い難いはずです。そこは手水を加えるのか餌を増やすのか、バラケ性を増やすのか減らすのか、まとまりを良くするのかどうかも釣り人次第でもあるはずです。
 そういう意味でも出来れば1つの配合を突き詰める事が出来れば、その結果として釣果に結びつくと思っています。


 ある日の話です。午前中当たりも無く1枚で撃沈していました。今日の池の調子が悪いと思っていたのですが、その同じ餌を使いながら団子の固め方、針付けの仕方を少し工夫するだけでコンスタントに釣れ出したことがありました。ヘラブナの調子や餌が悪いのではなくて、私の餌の作り方や針付けの仕方が悪かっただけだとわかります。それをこの餌は駄目だとすると、その日のヘラブナのコンディションを見誤っていたことでしょう。


 どんな餌の配合でも良いですから、今日の餌はこんな感じに仕上げたいと仕上がりを想定して作ることがとても重要な事で、その思い通りの餌が出来たとしても釣れなかったら、少し手を加えて変化をさせてみると良いかも知れません。


 出来れば良い釣りの日としたいですから、漫然とした釣行ではなくて、アレコレと考えるのもまた楽しいヘラブナライフだと思うのですが如何でしょう。