両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 1年中の対象魚

 今年もあと1日を残すのみとなってしまいました。今年を振り返って見てヘラブナ釣りは満足のいく結果が残せましたでしょうか。
 次年度は寄り一層楽しみ溢れるヘラブナライフを楽しみたいものですね。


 ヘラブナ釣りは年中楽しめる対象魚ですから、他の釣りのように時期に合わせて釣行することはなくなりました。ヘラブナを対象魚とする前は、早春の2月3月はアマゴやイワナを対象にして山深い渓流に分け入っていました。残雪のある沢を上流に向かうのですが、ユキヤナギの上に雪が被さっていたりしますので、川に近づきすぎるとドボンと冷たい川に落ちてしまう危険がありましたが、朱点の散らばったアマゴの美しい姿を見ると春を感じていたものです。


 4月に入りますと渓流から海へと興味が移りました。海水温も徐々に上がり出しますので、産卵準備いわゆる乗っ込みが始まります。黒鯛の磯釣りに出かけては40㎝以上のサイズを1枚か2枚釣り上げるだけて満足していたものです。
 5月のGWには、筏でも黒鯛が上がり出しますので、磯の傍ら筏も忙しくなる時期ですが、秘密の団子を作っては腹パンの黒鯛を狙っていました。
 そうこうする内にスズキが対象魚となりますので、60㎝70㎝のスズキを狙っての釣行です。途中船で大鯛を狙うことも忘れていません(笑)。電動リールを駆使して70㎝台の大鯛を釣り上げて高揚していましたが、流石にそこまでデカイ鯛は美味しくなく、釣り師としての満足とは裏腹に美味しくないなぁって嘆いていたものです。
 6月になるとそろそろ鮎の解禁です。実はその頃が一番スズキが良く釣れるのですが、もう鮎にシフトしてしまっていますので見向きもしなくなります。ただスズキの数釣りの出来る絶好の機会でもありましたので、川が増水すると行きたくなっていたものですが流石に大雨の中での釣りは閉口します。
 7月~9月も鮎ですが、子供達を釣れて海へ泳ぎに行くついでにキス釣りをしていました。暑い真夏には夜釣りに防波堤で太刀魚を追っかけてみたりしていましたので、なかなか忙しい時期でもありました。
 10月に入ると磯と筏の黒鯛釣りが本格化します。型は30㎝程度と小型化するのですが数釣れる時期でした。
 12月に入るとホームグラウンドの日本海は大荒れですから、渓流の解禁まで釣行先は瀬戸内海へと変わりカレイやメバルを対象魚にしていました。
 このように1年を通して色々と対象魚が変わり、それに見合った道具立てと釣具店を営むかのように、徐々に道具類は増えていったものです。


 それがヘラブナ釣りを始めてからは、年中釣れますので他に浮気がなかなか出来ません。真夏には少しばかり鮎に浮気心が出てくるのですが、今年は身体の調子も良くなかったためにお休みとして、ヘラブナを追いかけるだけとなっていたのですが、真夏の酷暑を嘆きスランプに陥っては嘆きを繰り返しているばかりでしたが、そろそろ1年が終わろうとしています。
 月日の流れる速度はホントに早くなってしました。歳と共に駆け足で過ぎていくようですが、それだけ多くの釣行を重ねたことにもなりますので、掌の竿タコと肘や肩の疲労に伴う痛みなど、全てがヘラブナ釣りの結果として身に起きているわけですから、そのタコや疲労の痛みはヘラブナ釣りの勲章の1つでもあるはずです。
 釣れない日々を過ごしていると掌のタコも柔らかくなり、肩や肘の疲労も溜まりませんから、湿布の世話になる必要もないわけですが、使い痛みのような故障が起きるのも釣れてくれたお陰として、ヘラブナに対する感謝も必要なことでしょう。


 そういえば最近になって何故か手のタコが余り硬くならなくなりました。これはいったいどうしたことなんでしょう。一時期テニス肘のようにヘラブナ肘を患って、マグカップすら持ち上げることが出来なくなる程でしたが、余計なチカラが上手く抜けて釣り上げられるようになった証拠でしょうか。主に長竿を使いたい私ですから竿の持ち重りモーメントは高いはずで、最終的に掌に当たる部分は強く当たり結果としてタコが出来ていたのです。
 私は基本手袋を使っているのですがそれでもタコは出来ていました。最近になって上手く力が抜けて負担が減ったのでしょうか。それとも釣果が落ちてしまったのでしょうか。
 その昔ギターに凝っていた時期には、弦を押さえる指先にタコが出来て硬くなっていましたが、バイオリニストの指先を触らせて頂くとまったく硬くないので驚きましたが、素人程弦を押さえる指に余計なチカラが入っている証拠でしょう。
 だとするとやっと私も力が抜けて、ヘラ釣り師らしくなってきたのかと思ったりします。


 今年1年は命がけで遊んでくれたヘラブナに対して、感謝と謝罪そして供養をすべきだと思います。池によっては供養塔を設けておられるところもある程ですから、catch and release(キャッチアンドリリース)を紳士のスポーツなんて表現も、食べもしない魚を釣るのは人間の持っている残忍性を表しているのかも知れません。


 とはいえ、今日もまたヘラブナを追いかけて、1枚でも多く釣り上げたいと思っているのですから、私なんかいくら懺悔をしても地獄が待っているのかも知れません。
 だからいつも1枚1枚を釣り上げながらも、心の中でそーっと手を合わせているのです。ホンとかなぁ・・・・(笑)。


 神社への初詣の折には家族と自身の健康そして爆釣を祈願をして頂きまして、お寺に初詣に行かれた折には爆釣の誓いに合わせてヘラブナの供養もして頂くのはどうでしょう。う。
 そういえば初詣は社寺のどちらに行くものなんですかねぇ。お寺の場合は本堂でお参り出来ますが、神社では本殿は聖域ですから宮司しか入れないので、基本拝殿でのお参りってことになりますよね。そういう意味ではお寺の方が身近な存在なんでしょうか。いやいや住んでいる地域には氏神様が祭られていて、子供が生まれると腹帯に七五三と繋がりがありますし、子供の頃は夏祭りや秋祭りの祭礼に際して夜店に繰り出すのが楽しかったですから、神社の方がやはり身近な存在なんでしょうか。


 初詣とヘラブナ釣りに行ける程度の健康さは、いつまでも維持したいものですね。