両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り ヘラ竿 軽量竿と保険

 ヘラ竿に限らずカーボンロッドには、スパイラクXやX45、PCS(パワークロスシステム)、4軸カーボンとロッドの強度と復元力などを持たせるための技術があるのはご存じの通りです。


 今では至極当たり前になっている工法ですが、その昔のロッドはカーボン繊維が良く見える状態で、縦方向に並んでいる繊維を補強するためにカーボンテープが巻かれていたのを覚えています。軽く仕上げるためにも塗装が薄くそのカーボンの形状がとても綺麗に見えていたのを思い出します。
 いつ頃だったのか覚えてないのですが、カーボンテープは単純にカーボンシートの補強として、つまりロッドとして成立するために巻かれていたのですが、積極的にロッドの強度を増すために、そのカーボンテープの上をもっと太いテープでらせん状に巻かれるようになりました。
 ただその工法は、どうしても片側に偏った補強になるため、それを補正する意味も含めてX状に極細いテープで巻かれるようになったようです。


 平面のカーボンシートは、網目状に組まれています。スポーツタイプの車のダッシュボードなどにも使われていましたが、網目状の方が強度があるはずですが、竿用のシートは縦方向に張られそれを乱さないため束ねるようにテープが巻かれています。それは弾力を利用するためのものであって、単に強度を求める編み目とは根本的に違っていますが、X状にテープで補強されるようになったのは、ロッドの軽量化からくる破損を防ぐためだったのでしょう。
 元々のロッド工法でも十分な強度があったのですが、軽量化を図るためにはより高弾性のカーボンシートを使う必要が出てきました。高弾性であればある程軽く仕上がるのですが、とても高価になりますし柔軟性が損なわれてしまいピンピンの竿に仕上がってしまいます。
 多分超高弾性シートはヘラ竿より鮎竿に使われているはずですが、合わせ作業を伴うヘラブナ竿には適していません。
 また粘りが必要ですからどうしてもシートに厚みを持たせる必要があり、結果として竿の重量は増えてしまいます。同時にカーボンシートも沢山使う必要がありますので、原価も高くなったことでしょう。それらの打開策としての産物がXテープだと思いますが、使ってみた感想では一昔前のロッドの方が少しばかり重くても信頼性が高かったように思います。


 昨今の軽量化は、ヘラブナ釣りのフィールドを広げてくれますので、長竿の面白さを味わえるのですが、最新ロッドでも破損が起きてしまいます。
 メーカーとしては十分な検証がされているのでしょうが、穂持ちが折れるのはまだ良い方で、手元や手元から2番目が折れてしまうのですから、軽量化も行き過ぎてしまっているのかも知れません。
 破損箇所も安く手に入れば良いのですが、部品としては定価のまま販売されますのでとても高価になってしまいます。場合によっては買い直した方が実質価格としては安いくらいになります。
 勿論保証書を使うことが出来れば良いのですが、保証書は1度切りで2回目からは実費となってしまいます。破損が1度しか起きないわけがないのですからもう少し考えてほしいものです。


 そのために保険に入ってお引くのも1つの方法ではあるのです。携行品保険というものが該当するはずです。ゴルフ保険と良く似たシステムですね。
 損害保険としては月額110円ととても低額な商品も出ていますので、色々と調べられると良いと思いいますが、釣竿が該当するかどうかは契約する保険会社に確認しておく必要があります。
 また個人賠償保険というものもあります。こちらは他人のものを破損させたり怪我を負わせた場合に適応されます。他人の釣竿を踏んで壊してしまったときなどにも出ますし、釣り針で目を引っ掛けて失明させたなんて時はとんでもなく高額な保障になりますので、個人賠償保険も年間1000円や2000円程度で加入出来ますので、とても安心出来ると思います。但しこちらも加入する保険会社に釣れ場での事故について確認をしてからの加入をお勧めします。


 随分と横道に逸れてしまいましたが、何も考えないで釣り針を振り回している現実は忘れてはなりません。釣り師側も帽子と保護眼鏡は必須条件です。
 メガネをしているとスコープが見えにくいとか、サングラスは嫌いだとかいってないで、自分の目を守るためにも防御はしておくべきではないでしょうか。
 以前の経験ですが、隣の釣り人が餌を振り込むときに、私の胸に当たった事があります。少しズレていたら私のアゴが釣れていたことでしょう。思わず横にズレましたが隣の釣り人は針の行方なんか見てないのですから困ったものです。


 過去に何度かでもヘラブナの目を釣った経験もあると思いますが、人の耳など釣るのはまだ可愛いもので目なんか引っ掛けてしまったらそれこそ目も当てられません。人から引っ掛けられないためにも眼鏡の着用は忘れないようにしましょう。


 Xカーボンシートの話から横へ横へと話がずれていきましたが(笑)、軽量竿を使っている限り破損の危険は付きまとっています。このまえもヘラ池のジャミ対策としてブラックバスが放流されている池がありました。それはそれは強烈な引きで竿は満月状態となってしまいます。それでも0.5号のハリスは切れないのですからハリスも丈夫になったものですが、切れないのですから竿の破損が起きてもおかしくないわけです。ヘラ池でも鯉が放流されている池は案外多くて、竿の破損は付きものかも知れないですね。
 少しでも破損防止のために竿を水中に突っ込んで突進に耐えるのですが、そんなときでも保険に加入していると安心ですよね。


 え?私が保険に入っているかですって?


 ここまで書いているのですがまだ携帯保険には入ってないんです。但し個人賠償保険には随分前から入っています。
 その昔は個別に個人賠償保険に入れたのですが、今は自動車保険や火災保険にオプションとして入るようになっています。1つ入るだけで家族全員が対象ですから、これもありがたいシステムですね。
 昨今の台風などでベランダや庭にある植木鉢などが飛んで、お隣に被害が出た場合などは火災保険で対応出来ますが、飼い犬が人を噛んでしまったり、自転車で事故を起こしたり、お店の商品を壊したりすると出る保険ですから、何となくの安心のために入っています。本来はスポーツ対応の損害保険がありますのでこちらに入るべきなんですけどね。