両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 薬が入った池対策

 10月に入り消費税も10%となってしまいましたが、ヘラ池も便乗値上げがされるのでしょうか。
 知ってましたか?消費税の受け取っているのに納税しない人がいるのです。1000万円の売り上げ以下であれば、消費税を預かる必要はないのですが、それを当たり前のように受け取っていたとしても、税金としては収めなくて良いのです。何となく詐欺のような気がしますが、消費税法の項目には載っていないそうです。


 スタート段階から話が横道に逸れましたが、消費税の値上がりによって釣り堀の値段も上がったしても、それを気にすることなく釣りが楽しめるためには、それなりの釣果を約束出来るように新ベラが放流されることでしょう。
 秋が深まるにつれて新ベラ放流のニュースが耳に届きます。あまりにも冬の寒い時期に新ベラが入っても、それを釣り上げるには難しい時期となってしまいますが、秋の早めに新ベラが入ると、それはそれは面白いように釣れてきます。
 ただ、年がら年中同じ仕掛けに同じ餌では、新ベラに対しては面白いように釣れるとはいいがたいと思うのですが、不思議なことに養殖場では食ったこともない餌でも釣れてしまうことです。あれはいったいどうしたことなんでしょうね。
 仮にマッシュだとして、養殖場ではペレットを食べ続けさせられていたはずです。マッシュや麩など見たこともないはずですが、狂ったように食ってくるのはどうしたことなんでしょうね。


 そんな新ベラ対策をアレコレ考えながらも、秋本番に備えての準備が必要と思うのですが、いったい何をすべきなのか悩ましい限りです。
 ベテラン釣り師に掛かると、年中同じ仕掛けと餌で大丈夫と豪語されますが、案外細心の注意をはらってハリスの太さや長さなどは細かい調整をされていたりしますので、その発言を鵜呑みには出来ないですよね。


 両うどんの底釣りでは、うどんそのものの作り方も秘技の1つで、何と何を混ぜるとか尿素うどんは尿素量や何分煮るとかによって、仕上がってくる餌は全く違っていたりします。
 まぶし粉にいたっては、いったい皆さん何をされているのでしょう。工夫の跡を見受けますが内容まではわかりません。まぶし粉入れになにやら怪しいものを一振り二振りと入れては、真剣に浮きを見つめておられますが、何を振りかけておられるのでしょうか。
 皆さん黙ってそれこそ何もしてないようにシラーっと釣りを開始されますが、工夫の跡は微塵も見せられません。
 同じうどんに同じまぶし粉だとしても、季節によってまぶし粉の付着量の調整や押しつけのチカラ加減、それによって拡散する量や剥がれる時間調整もされていることでしょう。まぶし粉のサイズも時期によってまたはその日によって変えた方が良い場合もあります。極端な場合は午前と午後でも変えた方が良い結果に繋がったりします。


 これから秋に向かって益々活発な動きを見せるようになるヘラブナですが、淀の釣り天狗池に限った話ですが、実は先日のヘラブナの動きは今にしては活発感が落ちていました。それは多分池主が薬の投入をしたからに違いありません。水面に浮く上ずり方も随分と大人しくて、水面直下に沈んだ状態で群れていました。
 皆さんは感じておられなかったようですが、先週ヘラブナの傷の多さなどについて池主と話していたのです。対策として薬を入れられた可能性が高いと思っています。その証拠に当たりの出方が遅かった事と大助の数も少なかったのです。


 実は、新ベラが投入される時期に合わせて新ベラの輸送傷を治すために薬が投入されます。入った直後のウブなヘラブナは簡単に釣れてくるのですが、数日経つと環境にも慣れるのもありますが、薬の影響で食いが悪くなってしまう事があります。
 新ベラが入ったのに釣れないのは薬の影響が高いと思いますので、また池の水がある程度入れ替わるのを待つしか方法はないですが、それも淀の釣り天狗池のように常時井戸水を入れている池は良いのですが、循環が遅いところは1度調子を落とすと回復が遅くなってしまいます。ただ薬が入ったとしても釣れることは釣れますので、少しでも釣り上げる数を伸ばすには何をすべきか、池に文句を言う前に色々と工夫を重ねて、人一倍釣果を伸ばすのも快感というものです(笑)。


 薬が入れられて食いが落ちているヘラブナには、なんといってもいつも以上の集魚効果の高い餌が第一にあげられます。秋本番に集魚効果の高い餌を使うと湧きに湧いて釣りにならないですが、薬の入った池は例外で如何に食い気のあるヘラブナを寄せてくるかが勝負の分かれ目になってきます。
 ある時のことですが、薬の影響で調子を落とした池でしたが、人一倍集魚効果の高いまぶし粉をブレンドをすることで、その日は私の前にヘラブナを独占したかのように入れ食いを演じることが出来ました。
 向かい側や隣の枡では当たらない浮きをジッと見つめられている中で、ポンポンと釣り上げるのですから心の中は穏やかではありませんね。余りの差に釣り座を変わられた方もいた程ですが、その状況に対して如何に合わせることが出来るかによって、明らかな釣果の差となって現れるかいい証拠だと思います。


 集魚効果の高いまぶし粉はなんだろうとなるわけですが、餌メーカーではペレットこそ集魚効果の高い餌として、団子餌にもブレンドすることを薦めていますが、ウドンのまぶし粉は基本ペレットですから、それだけでは役不足といえそうです。人によってはシナモンをブレンドしたり、ガーリックやバニラエッセンスもあるようです。
 海用の餌に魚粉が売られているのですが、あれも使いようで効果が出ますが、臭いが強すぎるので量の加減が難しいです。
 またビール酵母やアミノ酸、それにブドウ糖なども効果を発揮する場合がありますので、その日に何が合っているかを見つけるのも楽しい作業となります。


 釣具店に行くとそれこそコレは釣れそうだとのネーミングの餌が用意されています。うどんのまぶし粉用としても多数用意されていますので、その中から探し出すのも楽しい作業ですよね。数年前までは「生ペレット」という商品名のペレットが売られていたのですが、今では同じネーミングで別の餌に変わってしまってとても残念な思いをしています。あれは厳寒期の誰も釣れない日でも効果があった特効薬だったのです。通常のまぶし粉に少し入れるだけで、強烈な臭いを発揮していた代物ですが、再度売り出されることを切に望みたいと思います。ただ袋の外まで滲み出るような強烈さで、それこそ取扱注意の餌でした(笑)。


 秋本番の澄み渡る青空の下で清々しい1日を過ごすためにも、何をすべきかを考えるのもまた楽しいヘラブナ釣りとなる事でしょう。