両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 シマノよりヘラ竿 飛天弓 柳 新発売

 この度シマノより「飛天弓 柳」が発売されました。

緊急開催25日24時間限定ポイント5倍とクーポン シマノ SHIMANO 飛天弓 柳 10.5【新製品 予約 入荷次第ご連絡】【竿 ロッド ROD 並継ヘラ竿 箆鮒 湖 ダム 池 魚 釣り フィッシング】

価格:45,662円
(2019/8/26 15:31時点)
感想(0件)


 写真では分かり難いですが、現物は本当に柳色なんですよねぇ。釣具メーカーのデザイナーの趣味が理解出来ませんが(笑)。
 今のところ先行予約となっていますので、9月以降入荷次第手元に届くとのことですが、メーカーのコマーシャルメッセージには次のよう書かれています。



 シマノ最細で釣り味をも愉しめる軟式本調子。
 しなる名調子が、ここに誕生。


 この商品が発売される裏には、今までの竿開発に対する疑問があった様子で、メーカーの商品開発に向けた取組が書かれています。


 薄味でサクサク引けるだけのへら竿は、果たして面白いのか― もっと、大きく曲げて濃厚に味わえ、なおかつ素直に取り込める竿はないのか。


 これは面白いですねぇ。競技用として出されていた飛天弓 皆空では、


 取り込み時に沖で浮かせて横ブレすることなく釣り座の正面を魚がまっすぐ滑って玉網に収まるリフト性能を実現していることが挙げられます。


 一番最近発売されました朱紋峰 嵐月では次のように説明されています。


 高い総合性能を備えた「新時代の硬式先調子」。
 今回へら竿に初めて搭載された「スパイラルXコア」がネジレとつぶれ、そしてブレを抑え込むことで、振り込み、アワセ、やり取りの各動作においてより精度の高い、力強い釣りを可能にしています。へらぶなが沖目で浮いて、まっすぐ玉網に収まることでもそれは実感いただけるでしょう。


 つまり、余計な釣り味など必要なく、如何に素早く取り込めるかに力点が置かれて開発された飛天弓 皆空と朱紋峰 嵐月でしたが、全く正反対の竿作りを飛天弓 柳で求めたことになります。


 私は竹竿が好きですが、竹竿の良さは軟調子にあります。軟調し過ぎるヘナヘナの竿では取り込みに苦労しますが、本調子とか胴調子と称される竹竿は、全体的に綺麗な孔を描きその胴のしなりが限界点に達して、そこから徐々に竹の復元力によって元に戻ろうとする。その竹による仕事がヘラブナを水面にまで導くように浮かせるのですが、その時間は、先調子の竿で直ぐに取り込むような競技用にも似た釣り方をしている人にとっては、寄らないヘラブナに手こずり、寄せ時間が長くて負担に感じたに違いないと思います。
 反対にいえば、その釣り上げるまでの時間中は、ヘラブナの動きが手に伝わり、その動きをいなしながら静かに取り込む至極の時間を、カーボンの先調子の竿では勿体なくも捨ててしまっていたと言えるはずです。


 ヘラブナ釣りの思い白さは、数釣り上げる事ではなく、食ってくれたヘラブナの小当たりを的確に捉え、ヘラブナの動きに逆らわず静かに水面に浮かせ、水面を滑るように取り込むその技術と時間を楽しむ釣りだと思うのです。


 競技用の釣りは、全く真逆の釣り方になっていないでしょうか。落ち着きのない振り込み方で激しく水面を竿で叩き、合わせも水音が激しい横合わせをして見たり、いち早く水面に顔を出させて大急ぎで取り込み、直ぐに打ち直して早当たりを取ってまた釣ると、数こそ命の釣り方になっているのを見ると、ヘラブナ釣り人口を減らす方向にメーカー共々突き進んでいるのではないかと思ってしまいます。
 そうなると数釣れ無ければ面白くないと感じるようになり、餌メーカーも如何に寄せ集めるかに腐心する。このようにヘラブナ釣りの面白さは二の次三の次へと追いやる行為は、ヘラブナ釣りを始めようとする人達にも、アピール度は低いというかヘラ釣り師も面白さが説けないようにしてしまっていると思うのです。


 かの有名なシマノのインストラクターである小山圭造氏は、求めている竿の調子は竹竿である。つまり市場の人気に左右されない、伝統の竹調子。を求めていたとのことで、それに合わせて作られたのが朱紋峰 本式でしたが、今回はそれにも勝る竹調子が完成したのではないでしょうか。


 「飛天弓 柳」の説明の後半には、次のように書かれて締めくくられています。


 型を問わずに、しなやかに曲がって、大型でも手こずらず、小型は愉しんで取り込める― もっとも実用的で面白い竿、それが『飛天弓 柳』です。


 ここに来てやっとメーカーとしてヘラブナ釣りの面白さが追求出来る竿作りをしだしたといえるのではないでしょうか。


 柳には、8尺から18尺までのラインナップですが、面白い構成になっています。
8尺、9尺、10.5尺、12尺、13.5尺、15尺、16.5尺、18尺と8-9尺以上では1.5尺単位の竿構成となっています。
 金額的には朱紋峰 煉に近いと感じますが、竿の特性は真逆ではないでしょうか。


 そういえばシマノには、特作 伊吹がありました。しなり調子として竹竿の総高野竹を模した作りだったのですが、軟調子過ぎた感は否めません。
 すっかり忘れていましたが、特作 天道もありましたねぇ。重量的には竹竿に一番近いと感じますが、それだったら竹竿で良いのにとも思ってしまいますが(笑)、伊吹よりは釣りやすいように感じます。ここに来て柳が新発売となるのですが、竹シリーズの一翼を担う存在になるのかどうかが問われます。


 カーボン竿を使い慣れた釣り師にとっては、あくまでも私感ですが、伊吹<天童<柳の順になるような気がしますが、出来れば竹竿も実際使ってみて楽しんでみるのはどうでしょう。それぞれを状況に合わせて使い分けをすることで、大いにヘラブナ釣りの世界が広がると思いますが如何でしょうか。


 特作 天道

シマノ 特作 天道 (とくさく てんどう) 10 (3.0m) / ヘラ竿 (S01) (O01)

価格:65,649円
(2019/8/26 16:06時点)
感想(0件)


 特作 伊吹

【取り寄せ商品】シマノ 特作 伊吹 (品番:10)(全長:3.0m) /並継ぎへら竿/のべ竿/釣り竿/ロッド/ヘラブナ/鮒/尺/ヘラ竿

価格:62,098円
(2019/8/26 16:07時点)
感想(0件)

朱紋峰 本式

シマノ(SHIMANO) 朱紋峰 本式 10 SYUMONHO HNSK 10

価格:37,967円
(2019/8/26 16:09時点)
感想(0件)


 実際に柳の16.5尺を使ってみました!。細身で結構重量感があります。といって竿自体はそれ程重くないのですが、その持ち重り感は全体として細身に仕上げられている分、穂先に向けてのテーパーが緩いために、手元が軽く先が重く感じるいわゆる持ち重りモーメントが高いのではないかと感じました。その持ち重り感は軽量竿よりも信頼して引ける感じも受けました。
 全体の雰囲気としてまた本調子の釣り味に感じましたので、同じように細身に仕上げられている孤舟カーボンにとても似ているのではないかとも感じました。



 孤舟は次のように述べられています。

孤舟へら竿の基本

 へら竿の基本は調子。装飾は二義的なものである。基本の調子は弧舟竿の「純正鶺鴒」と刻の入ったもの。
 「抜け過ぎず、被らず、胴に乗る」。穂先きから元竿までがバランスよく十分に力を発揮することが重要である。
 基調は胴調子であるが、とかく誤解を招くので、全体調子とあえて言う。すなわち、多少の先調子、胴調子は個性の内であるが、先調子や胴調子ではなく全体調子である。
 柔らかい、硬いは竿の使用目的により使い分けるもの。善し悪しの基準ではない。
強い竹の素材の力を最大に発揮するように設計し、制作され、硬軟それなりに力強さを感じる事が大切である。