両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り うどん釣りとまぶし粉

 両うどんの底釣りをする場合には、何の疑問もなくまぶし粉を附着させています。それはうどんには集魚効果がないためですが、まぶし粉はつけるものだとの思い込みがありすぎるのでは無いかと思ったりします。


 この思い込みは案外足かせになっている場合があると思うのですが、それは昔からうどんにペレットを附着させて釣るのが常識とする思い込みが強いためではないかと思うのです。そのため何の疑問もなくペレットをまぶし粉にしているような気がします。


 全く別の話ですが、パスタを茹でるときに湯に塩を入れます。ゆで汁に塩を入れるのが常識的茹で方とするためで、どうして塩を入れるのか入れるとどうなるのかも考えず、何の疑問もなく塩を入れた湯で茹でています。


 一説にはパスタに腰を付けるためだとか、味を付けるためだとか理由付けされていますが、家庭料理程度であれば殆ど違いがわからない程度であり、それより高価なパスタを選分だけで麺単体の味が良くなるのです。
 これはうどんや蕎麦も同じ事で、スーパーで売られている茹でうどんが1玉35円程度のものと70円とでは全く美味しさの違いが出てきます。それはスープの差以上に美味しさに違いが出るのです。


 横道に逸れてしまいましたが、両うどんの底釣りをする場合にもまぶし粉も重要ですが、うどんそのものの美味しさが釣果を左右するのではないかと感じています。勿論まぶし粉の差によって集魚効果に違いが出るとは思いますが、最後の最後の段階で両うどんの底釣りはそのうどんを食ってくれることで釣り上げる事が出来るのですから、どんなに集めたとしてもそのうどんを食ってくれなければ釣果が伸びないと思うのです。


 そこで考えられるのはうどんの種類です。食用うどんの場合は実際に人間の味覚のように、このうどんは美味しいとか不味いとかを感じ取り、その結果食べるのか吐き出すのかまでの行動に及ぶかどうかは解りません。
 またワラビうどんの場合も元のデンプンの種類によって、美味しい不味いの判断をしているかというと、やはりこちらの場合もそんな判断はしてないだろうと思うのです。


 それよりはうどんの硬さの方が重要ではないかと考えます。食用うどんは粘りを出すために尿素で煮る場合が多いのですが、仮に味覚として感じ取っているとすると尿素の臭みは強烈ですから、極普通に考えると食べないはずです。実際は尿素の匂いなど気にせずに食ってきます。場合によっては尿素の匂いがするので釣果が少なく、単に茹でたうどんの方が食い当たりが増えて釣果が良くなるかも知れませんが、尿素うどんの食いが悪いとは今のところ感じていません。


 ワラビうどんについては尿素を使わない場合が多いので、尿素の匂いによる違いはniceのかも知れませんが、実は私の場合は尿素を利用しています。その効果はワラビうどんを傷めないためですが、特に食いが悪いとは感じていません。


 それよりももっと重要な要素として食用うどんやワラビうどんでもそうですが、硬さの違いが食いの違いとなって現れると感じています。硬いほどカラツンが多く柔らかいほど食い込みが良いのです。
 ヘラブナ釣りの場合は唇に掛かることが圧倒的に多いのですが、口の中深くに針掛かりする場合があります。それが柔らかいうどんほど食べやすいのでしょうか、口内深くに針掛かりする場合が多いと感じています。


 つまり両うどんの底釣りで釣果を伸ばす最後の最後は、まぶし粉の違いではなくてうどんの違いと思うのです。


 勿論仕掛けや浮きの種類、ハリス長に針サイズなど関係する要素は多岐にわたりますが、最後の最後は餌に依存しているのは間違いないと思っています。
 まぶし粉を使う場合も付着量が多いばかりが良いわけではなく、ほんの少量の方が釣果が伸びることも多々あり、ある程度最初に寄ってくれるとまぶし粉は少ない方が良い傾向にありますから、まぶし粉を重視するよりもうどんの見直しをしてみると、案外釣果が伸びるかも知れません。