両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 中国料理のマナー

 今回は雑談です。雑談とは必要とされていない内容の話題です。雑草という言葉がありますが、この場合も必要とされていない草が生えると雑草と言います。仮に道端にヨモギが生えていたとしても活用しない場合は雑草ですが、よもぎ餅を作るために栽培していたとすると、必要とされる草ですから雑草とは言わないのです。
 ということでヘラブナ釣りで必要とされていない話題を取り上げますので、雑談ってことになるわけです(笑)。


 ヘラブナ釣りと中国料理とは全く関係はないのですが、何となく面白いと思って取り上げてみました。


 まず中国料理と書きましたが日本での多くは中華料理です。現地中国の作り方をそのままとまでは言いませんが、四川料理・広東料理・北京料理と地方名が点いている料理は中国料理で、中国では中華料理との表現そのものがないのです。日本では日本料理という表現がありますが、厳密には日本で作られる全ての料理が日本か料理であって、イメージする日本料理は懐石料理や京料理そして鮨や天ぷらなどと少しばかり違ってきます。


 そうそう京料理とはそんなスタイルの料理は実はなく、京都で作られる料理が全て京料理となります。そういう意味では他の地方で京料理と表現している場合は、京風料理と表現するのが正解です。
 中華料理とは日本で作られた中国料理風の日本料理で、ラーメンや焼き餃子がその代表格で天津飯なんて料理は中国にはないのです。


 四川料理として思い浮かぶのは麻婆豆腐でしょうか。でも本場の麻婆豆腐と日本で作られている本格四川料理の店で出される麻婆豆腐も実は大きな違いがあり、根本的に使われている主材料の豆腐そのものに違いがあるのです。日本で作られる豆腐は誰でも知っているように大豆をすり潰して濾し豆乳を作り、その豆乳に苦汁(にがり)を入れて硬めるのですが、四川は中国でも相当内陸にありますので、簡単に海水を運んだりすることはできないのです。そのため四川で作られている豆腐は石灰で固めているので、日本の麻婆豆腐とは製法そのものが違っているのです。


 さて中国料理ではターンテーブルが使われていますが、実はあのターンテーブルは日本で開発されたものです。
 このターンテーブルを開発したのが高級ホテルである目黒雅叙園です。元々は和食と北京料理出す店でした。創業者の細川力蔵氏が料理の取りやすさよりも給仕を減らす手段として考えられたようで、合わせて大皿料理でも取り分けがしやすいことで取り入れられ現在に至っているのですが、日本で開発されたこのターンテーブル方式を本場中国が取り入れて現在に至っているのです。


 そこで中国では次のようなテーブルマナーが生まれます。大皿料理が運ばれてくると先ずは主賓から取り分けるのですが、時計回りに回転させ全員が取り分けた段階で初めて食事を始めることが出来るのです。先に取り分けたからといってサッサと食べるのはマナー違反です。


 そうそうレンゲの使い方も日本人と少し違っていて、日本人の多くは右手で持つ場合に親指で上から押さえるように持ちますが、本来はレンゲのへこんでいる溝に人差し指を乗せて持ちます。そのためレンゲで食べたりスープを飲む場合は、顔の前から口に含むようにするのです。親指で押さえて持つとどうしてもレンゲの横から食べてしまいますが、本来の中国料理ではレンゲは縦使いです。実は西洋料理のスープを飲む場合もスプーンを縦にして口に入れます。どうしても日本人は横から飲みたくなるようですが、そのためにスープを吸ってしまうので音が出るのですが、縦にして口の中にスプーンを全部入れてしまうのです。カレーを食べる食べ方と同じといえば解って戴けるでしょうか。


 ラーメンのような麺類を食べる場合は、左手にレンゲを持つのですがその場合は親指で上から押さえ、レンゲは横向きになると思いますが、そこに麺をいったんレンゲに乗せて箸で食べます。決してレンゲに乗せてそのまま口に入れないようにします。また日本人のように丼から直接食べないのです。


 担々麺も日本ではスープがありますが、本来は担々麺の担は担ぐ(かつぐ)ですから、スープなしで天秤棒で担いで売り歩いていたのでスープがないのが本来です。そういう意味では汁なし担々麺といういいかたはおかしい表現で、スープがある場合に汁あり担々麺という方が良いのです。


 全くヘラブナ釣りとは関係のない話になってしまいましたが、知らず知らずのうちにヘラブナ釣りでもマナー違反をしている場合があります。それこそ野池で一人釣っている場合は良いのでしょうが、釣り堀ではその池のルールが決められていますので、それに沿った釣り方をするべきではあります。


 ただこんなことを言っている私自身がいつもいつも尺数についてはマナー違反をしています。池で黙認されている部分がありそれに甘えてしまっているのですが、申し訳ない気持ちを持ちながら・・・。出来るだけルール内で釣りを楽しむように心がけてはいます。


 ヘラブナ釣りでは2本針がルールになっていると思いますが、池の子供池で貸し出す竿には1本針です。この違いはどうしてか。実は1本針の方が良く釣れるのです。イメージとしては2本針で上針を撒き餌効果を狙ったもので、下針が食わせ用と解釈がされているのですが、実際は1本針で通した方が確実に釣果が上がります。そういう意味では段差の釣りは良く釣れる釣り方ではあるのですが、1本針の考え方はルンペン釣りと同じような意味合いで釣れすぎるために禁止されています。


 使用する竿の本数も1本と決められています。何となく尺数の変更をする場合は元の竿を立てかけておき、何時でも元の竿が使えるようにされている場合がありますが、折ったりする事故を防ぐためと他の人に針が掛かかる事を防ぐ意味もあって、本来は今使っている竿は竿ケースに収納してから新しい竿を出すのがルールです。大会などでは確実に収納してからとしていますが、日々の釣行時の場合はついついそのままにされている方も多くいますが、道具を大事に使うことと他人を傷つけないためにも、確実に竿袋に収納してから竿の変更をすべきと思っています。


 オモリの位置も道糸とハリスの結び目付近と決められているのですが、同時に竿に対する仕掛けの長さも規定されている場合もあります。その中で一番多いのがハリス長の規定があります。どうしてハリス長を規定する必要があるのか私は知らないのですが、特に底釣り限定池に多いように感じています。


 マナーとはルールと言うよりは他人に迷惑を掛けないためのものです。ただ面白い事に料理のマナーは人種差別というか偏見というか対抗意識と言いますか、そういうものがあるのも確かなことだと感じています。


 西洋料理のテーブルマナーもフランス式とイギリス式があるのですが、それ以前にフランスのテーブルマナーは稚拙だったのです。1533年にイタリアのメディチ家からフランスの王に嫁ぐのですが、随行していったシェフがテーブルマナーの本を書いたくらいで、フォークの使い方などをその時に教えたのです。


 つまりフランス料理のテーブルマナーはイタリアが本家となりますね。ただイギリスはそのフランスに対する対抗意識のために、それはそれは変なテーブルマナーが出来上がっています。


 日本にも西洋料理が入りテーブルマナーが取り沙汰されるようになるのですが、それまでフォークナイフを使い慣れていない日本人は、イギリス式を取り入れてしまったのです。そのため昔ご飯をフォークの背中に乗せて食べいた記憶はないですか?。あれはイギリス式で、スープもスプーンを手前から奥にすくって飲んでいると思いますが、それもイギリス式です。
 テーブルマナー取り入れられたフランスでは、すくって食べるものは当然乗せやすいフォークの腹側に乗せて食べます。スープも奥から手前にすくいとります。それにフランスに対する対抗意識かイギリスが反対のことをしたのです。その反対の方式を日本人は取り入れてしまって、ご飯をフォクの背中に乗せるような食べにくいイギリス式をしている人が今でもいるのです。
 どうしてイギリス式が主流になったのかは、英国王室のマナーが日本の皇室に伝わったためです。現在はフランス式が主流ですが今でもスープは手前から奥にすくっている人が殆どです。


 実は日本での食事マナーも偏見から来るのか解りませんが、韓国式を否定しているのです。韓国では正式でも日本ではマナー違反とされているのが、立て膝で食べる事、食器置いて食べる事、汁物をスプーンで飲むことなどです。
 立て膝はオンドルで暖を取るためでしょうが、日本では行儀が悪いと叱られます。食器を持ち上げないのは中国や西洋式など多くの国で採用されていますが、日本では犬食いとして嫌われています。汁物にスプーンを使うのも世界的には多数派ですが、日本の場合は漆器でしたから傷を付けないためでしょうが行儀が悪いとされています。


 しかし人が生きていく上で色々と煩いことがありますが、基本は他人に不快感を与えないためのものですから、私的に感じる釣り堀でのマナー違反は、何時までも大声で話し続けることでしょうか。少しなら良いのですが長時間話し続けることは慎んで戴きたいですね。