両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 AT1債(Additional Tier 1)に注意

 今回はヘラブナ釣りとは全く関係のない話です。また私のような庶民にも全く関係がないのですが、ヘラブナ釣り師の中には見た目にはどこにでも居るオヤジですが、実は富裕層と称される人たちも混じっておられます。
 まぁ富裕層が少々財産をなくしたとしても私のように小市民的にはざまぁみろ!と思うだけですが(笑)。金融不安は経済の安定を損ないますし、年金生活者もうかうかしていられないので今回取り上げてみました。


 このAT1債とは金融機関の発行している社債です。クレディ・スイス銀行が買収されたのですが、クレディ・スイス銀行が発行していたAT1債がゼロに切り下げられてしまったのです。これによって2兆円モノ債権が無価値となってしまいました。


 このAT1債は銀行が発行する永久性の資本証券で銀行の資本の一部となっているのです。AT1債は日本語表現でいうところの永久劣後債です。劣後債とは通常の債権より弁済順位が低く償還の期間の定めのま基本ないのですが、反面利回りの良い利率が設定されているために、その資金そのものを動かす必要がなく長年寝かすことが出来る富裕層には最適な債権商品だったのです。


 その根本的にところの銀行は守られるとの神話がアメリカの銀行破綻が続いたことで、にわかに注目されるようになったのです。それこそリーマンショックのような事に陥る可能性も語られているのですが、実は今年の4月にも三井住友ファイナンシャルグループがこのAT1債を発行したのです。10年2ヶ月ものは表面利率は2.180%ですから今の時代では相当な利息と思うのですが、クレディ・スイス銀行の件以来新規発行する銀行はなく、発行そのものが止まっていたのですがまた動き出した格好になっています。


 実は諸外国に比べて日本の預金利息が低い関係もあって、日本人が諸外国の銀行の債権に手を出している傾向があるのですが、そのため海外からもターゲットとして狙われているのです。しかし場合によっては価値が0となる商品に対して、手を出してしまうのは博打に近いのですが、富裕層は塩漬けとなっている資金も多数ありますので色々な債権に分散して、資金運用をすることで、そのまま富裕層としての位置を保ち続けているのでしょうね。


 まっ億単位の遊休資産は大いに活用して戴きまして、経済を回していただけるのであれば良いのですが、債権などに塩漬けされてしますと経済効果としては全く関与しません。反対に無価値となった場合は多いなる打撃を受けてしまいます。


 う~ん・・・小市民の私としては全く関係のない話ですが、何時の時代も美味しい話に乗ってしまう高齢者の如何に多い事か。そなに美味しい話は絶対にないのですがどうして信用してしまうのでしょうね。


 まぁこのAT1債と他の怪しい債権とは全く別ですが、価値が0となる可能性も高くまさに高リスク高リターンの商品でもあるのです。今までは銀行の発行する債券ですから信用力の高かったのでしょうが、今となっては少しばかり怪しい商品とみることも出来そうです。ただ今のところ日本の銀行は安泰のような気もしますが、10年20年先のことは誰にも解りません。いつ何時コロナのようなウイルスによって経済活動が止まってしまう可能性を、私たちは知ってしまったのですからね。