釣れないのは何が原因か その5ー5
ここを覗かれているヘラブナ釣り師に対して、ハリス切れを防ぐ方法なんて話は釈迦に説法であるのは間違いないですよね。ですがベテランの域に入っている方ですらハリス切れや道糸を飛ばしてしまう人がいます。
その様子を見ていると決まってある症状が見て取れますので、そのお話を少ししておきましょう。
ベテランの方達は、目が見え難くなってしまっているのかも知れないのですが、道糸を水面に浮かせてしまっているのです。それで強い合わせをすれば切れるのは当たり前ですが、不思議と懲りずに繰り返されているのです。そっと指摘するとわかってる!と返事が返ってくるのですが、次もやはり浮いたままなんですよね。これはいったいどうしたことなんでしょうね。
但し竹竿は別です。竹の柔軟性のために簡単には切れないんです。といってでは合わせが効くかといえば別問題ですので、やはりしっかり沈めるに越したことはありませんよね。
運悪く道糸を飛ばしてしまい浮きを必死になって探したり追いかけたりしている図は滑稽でもあるのですが、多分高価な浮きを使われているのでしょうね。池を何周も回って探し続けている方がいます。私のような安物買いにとっては、必死の形相にはならないのですが(笑)。
私も波除けパイプに針が絡んでしまってハリスを飛ばすことはあります。また両針とも絡んでしまい、道糸を飛ばした経験はあるのですが、あまり道糸やハリスを飛ばすことは少ないと思っています。ただハッキリ言いまして安物の糸類を使っていますので、切れやすいのも事実で、多分均一な太さに仕上がってないのでしょうね。
実はそれ以上に重要なポイントがあります。
道糸やハリスは使っている間に伸びる!です。
伸びてしまったことにより、浮き下が狂ってしまっていることが第一に上げられます。こんなところも床取りをし直す必要性の大きなポイントになります。
また知らず知らずに伸びてしまっているために、道糸の強度が落ちてしまい、浮きの近くや何らかのテンションが掛かっている部分から切れてしまいます。
実は道糸よりハリスの方が伸び率が高くて、何枚か釣っている間に何割も伸びてしまっています。伸びるということは当然細くなっていることを意味し、また均一に伸びることはしませんので、ある部分だけ細くなってしまいます。その結果思いもよらない部分で切れることが起きます。
それも大助など寄り力強いヘラブナを掛けた時に飛んでしまいますので、大会などをしていると大きな打撃となってしまいますよね。
何枚かを釣り上げていたとします。その仕掛けはいつ交換しますか?その日中は交換しませんか?
道糸などは伸びたとしても極端な強度変化は少ないと思いますが、障害物に引っ掛けた場合や根掛かりをした場合、引っ張ってハリスを切ってしまうと思いますが、そのまま安心して使っても良いのでしょうか。
ハリスなどはチリチリになってしまいますので、即交換は必須ですよね。強度以上に光の乱反射でヘラブナは食ってきません。また浮きの出方も変わってしまいますのでそのまま使い続けるなんてことはないと思いますが、案外長く使い続けている人がいるので不思議です。
では、ハリスはいつ交換しますか?調子よく釣れているので交換する必要はないと考えるのが普通でしょう。ですが調子よく釣れているからこそ交換すべきだと思っています。
私は、同じ長さで何組も針を結んで持っていきますので、簡単に交換出来るのですが、釣り場で針を結ばれている方がいます。そうするとどうしても億劫になって針の交換が出来なくなってしまいます。
針結び器を持ち込んでその場で作られるのですが、宙釣りのようにハリスの長さを始終調整する場合は別として、床釣りのようにある程度決まった長さの場合は、事前に作っておいて簡単に交換出来る方が良いように思っています。
そうそう、私的には針結び器は使っていません。フィンガーノットという方法で針結びをするのですが、結び器にセットしている間より早く結べてしまいます。
このフィンガーノットは、結び方は違いますが出来上がりは内掛け結びと同じになります。
道糸は伸びるだけでなく縮む性質のあるものがあります。語弊がありますのでどこのメーカーと指摘しませんが、伸びる以上に縮めてしまうなんて不思議なことです。
当日の水位が変わったのだと思っていたのですが、糸そのものに原因がある場合がありますので、1度注意して確認してみて下さい。
こんな仕掛けの伸び縮みが起きていると、釣れなくて当たり前だと思うんです。
実験的に確認されると面白いのですが、ハリスで仕掛け全体を作ってみて下さい、ビックリするほど伸びてしまいます。
あるベテランさんは、針を結び終わると手で引っ張って伸ばしておくと言われていました。私的には、偏った伸び方をしてしまいそうであまり賛成出来ないのですが、事前に伸ばしておくことで浮き下の変化が起きにくい利点がありますので、試すのも価値があるかも知れませんね。
ただ伸びがあるお陰で合わせ切れが起きないのも間違いの無い事実です。
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