両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 釣れないのは何が原因か その5ー3

 釣れない最大の原因は、根本的に浮きに当たりが表せていないからと思っています。
 同じ釣り堀で1mも離れていないポイントに入り、片方はそれなりに釣れているのに隣の人には全く当たりが出ない事があります。それはいったいどうしてだろうと思うのです。
 うどんそのものの違いは案外大した問題ではなく、食用うどんでもわらびうどんだろうが、うどんの違いで食べる食べないの判断はしていないはずです。まぶし粉の付き方による寄りの差は別として、うどんの材料の差は特に気にする必要はないと思っています。
 ただサイズの差は案外重要とは思いますが、盛期であればそれも特段取り上げるほどのこともないと思います。(釣果の差は別です)


 この根本的に当たりが出ない場合の最大の原因が、浮きのバランスであるのは間違いないのですが、バランスが取れていたとしても上手く当たりが表現出来ない時があります。その原因は水中の流れまたは止水状態で浮きが風により流される場合です


 いったい何が起きているかですが、ざっと見えている限りなんら変化はないのですが、よくよく見ると浮きが少しずつ流されている場合があります。ただ両うどんの底釣りの場合は、両方の餌が床に届いていますので、それがアンカー状態となって案外流されにくいのですが、それでも水流には抵抗することが出来ませんので、水中のハリスと道糸の部分がくの字に曲がってしまうのです。
 また水面だけ風による流れが出ている場合も、間違いなく浮きだけが横に動いていますので、水底の餌と浮きとの中間がオモリを支点としてくの字に曲がっていることが起きてしまいます。


 今の状態がどんな状態なのかを知る方法としては、浮きを大きく動かしてみることです。といって床の餌まで動くとわかりませんので、そこまで大きく動かす必要はないのですが、簡単に浮きを沈める程度ではわかりにくいものです。
 イメージとしては、餌の付いている針は床に残して、浮きまでのハリスや道糸がを直線になるように引っ張るようにします


 もしズレが起きていた場合は、浮きのなじみと思っていた部分の何節かが浮き上がってきます。その分が流れ等によってくの字に曲がっていたと解釈出来ます。
 そのくの字の部分が大きければ大きいほど、餌を食った当たりが浮きまで届かないのです


 これはオモリの背負う浮きであろうが背負わない浮きであろうが同じように起きてしまいます。
 言ってみれば仕掛けの弛みをが当たりをスボインさせてしまっていますので、余程大きな当たりが出なければ、浮きに当たりとして送ってくれなくなってしまいます。今日はスレが多いと感じた時は、案外くの字になってしまっていることがあると思って、仕掛けを張ってみると良いと思います。
 事実なじみ巾は同じように出ていたとしても、少し張って様子を見るとなじみ巾が少なくなることがあります。この弛みを取ることで綺麗なツン当たりを貰うことも多々あります。


 基本両うどんの底釣りですから起きやすい現象なのですが、落とし込みをするとこの緩みは大きくなってしまいます。
 振り切りによって仕掛けを直線的に振り込んだ方が、両うどんがアンカーとなりやすくて緩みは出難いですし、浮きのなじみ巾の変化が見やすくて、その後の対処もわかりやすいと思っています。
 落とし込みで底釣りをすると、どうしても弛みが出やすいので、なじみ巾を大きく出るようなセッティングにするのも1つの方法です。


 水流を感じたり風が強ければ緩んでいると思うことと、当たりが出ないと思ったときは、先ず仕掛けを張ってやる。
 当たりが小さいと思ったときも同じように、張ってみることをお薦めします。
 当たりが貰えない日でも、誘いを掛けるとツンと入ることがありますが、そんな時も緩んでいる場合があることを疑ってみることです。
 これだけで出なかった当たりが出る事もありますので、是非試してみて下さい。