両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 当たりの出方とハリスの関係

 両うどんの底釣りで使われるハリスのサイズは短ス30㎝長ス36㎝が平均的でしょうか。1年を通してこのサイズの人もいますが私的には変えるようにしています。
 あくまでも個人的感覚でしかないのですが、ハリスが短いほど当たりが多く出るように感じています。特に盛期になればなるほどその差は歴然とした差になると感じています。
但しこれはあくまでも底釣りに限定した話であり、宙釣りでは全く当てはまりません。


 時期によってハリス長を変えると当たり方は如実に違いを感じる事があります。特に真夏のヘラブナがはしゃぎ過ぎるので、短ス20㎝長ス26㎝にすると余計な動きが制限されて、綺麗な当たりとなって現れます。
 反対に真冬だと余りにも短いハリスでは当たりを返してこなくなりますので一気に伸ばしてやります。そうすることでヘラブナに対するアピール度が増して、結果的に当たりに繋がります。つまり夏場に長いハリスを使うと、アピール度がありすぎて釣りにならないのです。
 ということは、盛期といわれる時期だとしても、当たりが遠いと感じたときはハリスを伸ばすことが解決手段の1つとなるはずです。


 ハリスが長いことは良いことばかりではありません。厳寒期だとしてもハリスを伸ばすことでアピール度は増しますが、当たりが判別し難いことです。
 ただでさえ当たりが小さくなっている時期に、ハリスが長ければ長いほどその当たりは消されてしまい、浮きに出る当たりは極端に小さくなってしまいます。その当たりは当たりというほどの変化も出ないことがあります。波に揺れていた浮きがアレ?今浮きが止まった?もしっかりとした食い当たりの場合があるほどで、黒線当たり程度はまだ大きい方ですから、1フシの当たりなどは1日に数回程度しか出ないこともあります。
 当然スコープ必須です。その必要性は13尺以上は全て必要なほどの小当たりになってしまうことです。
 この当たりを上手く取る自信が無い場合は、決してむやみにハリスを伸ばすことは厳禁で、余程長くしたとしても長スで40㎝程度でしょうか。
 試しに50㎝以上に伸ばしてみるとわかるのですが、余程浮力のある浮きを使うか止水の池でなければ、ハリスがピンと張る事が少なくて長ハリスによって当たりがスポイルされ、浮きに当たりとして返してきません。


 以前このブログでも書いたことがあるのですが、針に現れた動きが浮きに伝わる原理、また浮きに現れた当たりを見定めて竿をあおった場合に、ヘラブナに針掛かりする原理は同じ事で、水による圧力が糸に加わり力の分散を押さえる働きが必要です。
 当然その糸は、出来るだけ直線状態であればあるほど力の分散はなくなります。もしハリスが水中で弛んでいた場合は、浮きに当たりを送る前にオモリによる抵抗を通過する必要があります。
 つまり力の伝達として針-ハリス-オモリ-道糸-浮きの順序で当たりが現れます。その続きとして浮き-道糸-竿-腕と繋がりますので、浮きに出た当たりによっての合わせは、腕の運動を道糸-浮き-道糸-オモリ-ハリス-針そしてヘラブナに届くことになります。
 この途中の糸が弛んでいると力の伝達が上手く伝わりませんので、簡単な話として浮きから竿先までの道糸が浮いていると合わせても針掛かりしません。同じ事がハリスから浮きの間にもあることになります。そういう意味で底釣りの場合は、長すぎるハリスは当たりが出難いのです。それが宙釣りだとハリスは長さに関係なくピンと張りますので当たりの分散は起きにくいと言えるでしょう。但しこの場合は原理の話であって、ピンと張ったハリスでは当たりが遠いですよね。
 ハリスが短いとこの反対のことが起きていると考えられます。力の分散が少ないのではっきりとした当たりとして浮きに現れます。といって当たりがはっきり出るから良く釣れるとまではいいません。カラツン率も上がるに違いないと思っていますが、両うどんの底釣りですら、ハリスを短くしていると盛期には60枚以上は釣れて来るのです。


 このようにハリスは、その時期と状況によって変えることも1つの方法として持っていると、次の一手の1つとなるように思いますので、その時々にハリス長を変えてみて試してみると、違った答えが見つかるかも知れません。
 ただ今までの経験でしかないのですが、短くしていると大助率が落ちてしまいます。これはいったいどうしたことなんでしょうね。またゆっくりと考えて見ましょうかねぇ。。