両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 巣離れも近いか

 ヘラブナは外的要因がどの程度受けているのでしょう。その要因は何が一番影響しているのでしょう。


 今の時期ですから、当然気温が一番影響を与えているのは間違いなく、その気温が水温へと移り水温を下げていると思われます。つまり冷気に晒された水面が顕熱交換されることで水温は低下します。同時に太陽光によって水面は暖められるのですが、その影響は数㎝程度で夜になると放射冷却と水の蒸発によって水温は下げられます。
 このメカニズムが繰り返されることによって水温変化が起きるのですが、釣り堀のような閉鎖空間では、人為的に水が攪拌されていますので、通常水面で起きている温度変化が水底にまで影響を与えてしまい、結果としてある一定の水温を保つことになります。この一定に保つ意味は、温度変化が無いのではなくて上層下層の温度差が解消されてしまうのです。
 通常は釣りに影響のある攪拌装置が朝に止められますので、1日中一定に保つ働きは無いのですが、どんなに日差しが強い日だったとしてもその影響は殆ど無いということもできます。


 水温と同じかそれ以上にヘラブナに影響を与えているものとしては、それは太陽光そのものです。水温の上昇とは直接関係なく、朝日が昇る時間と沈む時間が大きく影響を与えます。
 はたきといわれるヘラブナの産卵行動は、主に日照時間に影響されています。産卵時期は早くて3月末頃からでしょうか、それが通常は6月くらいまで続きますが、日照時間が延びることで水温の変化より多くの影響を受けて産卵行動へ繋がります。
 その結果として好餌行為も誘発されて、口の使う機会が減っていたヘラブナ達が徐々に口を使い出して、産卵に備えた栄養補給をすることとなります。


 結果として水温がまだまだ低いにもかかわらず、突如釣れ出すのはこのような変化が起きたからだと想像出来ます。


 ある一定のポイントを過ぎると、厳寒期の静まりかえった池からヘラブナの精気が感じられる。その日はもうすぐそこに来ているように感じています。
 それが2月10日の釣果に現れたのではないかと感じています。その証拠でもないのですが、数多く釣れてきたヘラブナのサイズが小型なことです。この時期、小型のヘラブナは余り動かず、低水温に強い大型サイズが釣れてきます。それが小型が主に釣れ出したのですから、いわゆる巣離れが始まったのではないでしょうか。
 となると、ある程度活発な動きを示す事を前提とした釣り方を組み立てる必要があるのではないか。


 厳寒期の釣り方を残しつつ次の手をそろそろ考えたいと思います。今回試した取組は良かったのですが、他の人達と比べて特別良かったわけでもありません。隣の釣り人と尺数も違う竿でありながら、同じように釣れてきたのですから、違いは特にない事になります。余計にヘラブナ側から選ばれることもなかったともいえるわけで、さて他の人達し頭1つ飛び出すには何が必要なんてしょうね。


 ない頭を絞りながらもう少し考えて見ましょうか


 あっ、1つの答えは出ていました。いつもよりほんの少し小さめの餌が良かったです。