両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 空調服の注意点

 このところの猛暑で熱中症予防に心がけなければなりませんが、最近は釣り場でも少しずつ空調服を着られている方が増えてきました。そこで空調服をこれから購入しようとする方に少し参考になればと思うことを書き出してみたいと思います。


 先ず初めに空調服には大きく分けて3種類あります。長袖・半袖・袖なしです。ここのサイトでの紹介ですから当然ヘラブナ釣りの時に使う場合を想定していますので、現場仕事や庭仕事などの屋外作業の場合を想定していないことを先ずはお断りしておきます。


 このところ猛暑酷暑が続く日本の夏ですが、本来であればエアコンの効いた部屋で大人しくしている方が健康上いいに決まっていますが、それでもノコノコとヘラブナの顔を拝みに出かけてしまうのがヘラ釣り師としての性なのでしょう。そんな性に翻弄されながらも猛暑の中で釣れない暑いと文句を言い続けては、スゴスゴと納竿作業に入るのがいつものことなっています。


 実はいつもの釣天狗池では年中井戸水が注水され続けていますので、水温上昇もある程度コントロールされていて、ヘラブナの動きは他の池よりは活発に動いている印象を受けますが、井戸水のお陰で冬期でも極端な水温低下が見られずにそれなりの釣果を得ることが出来ます。


 釣天狗の井戸水は年中15度を示していますので、その水の冷たさを利用することを思いつき、というかどうして今までそうしなかったのだろうと思うのですが、バケツに井戸水を汲んで手を浸けて体温を下げるのです。コレがなかなか快適で1度使ったら辞められないのですが、釣天狗に来られた場合は池の最奥に井戸水が出ていますので、それをバケツに汲んで手を浸けながら涼を取り、この夏のシーズンを少しでも快適に過ごしていただければと思います。


 そんな冷たい井戸水が手に入らない池であったり井戸水で手を冷やすだけでは暑さに耐えられない場合は、やはり今流行の空調服が必要になると思います。実は私自信もこの空調服を着用するまでは扇風機を持参していました。この扇風機もないよりはマシ程度で快適とは言い難かったのです。そこでスプレーを持ち込んでそこに井戸水を入れて、扇風機に吹きかけることで霧状になった水か風が飛びますのでこれは快適と1人で悦に入っていたのです。ところがヘラブナ釣りをしていますのでいつもいつもスプレーを吹きかけているわけにはいきません。やはり時間と共に暑い!と次第に使わなくなっていました。


 そして今は離すことが出来なくなった空調服ですが、価格的にはピンからキリまでありその価格差は随分と開きがあります。色々なお店やネットを探し回って格安を手に入れるのも方法ではあるのですが、単に価格だけを比べるのではなくてやはり風量がとても重要になります。
 但し元々空調服を着用していなかった方にとっては、弱い風量でも間違いなく快適には違いないのですから使った方が良いに決まっています。


 空調服には服・ファン・ファンーコード・バッテリー・充電器のアイテムが揃って初めて利用できるのですが、まず最初の服はヘラブナ釣りに於いてはノースリーブがお薦めです。長袖は袖も風で膨らみますので多分竿の上げ下ろしには使い難いと思います。また半袖は袖口から風が抜けますのであまり快適とは感じないでしょう。そこで袖なしとなるのですがその袖口は脇にピッタリとはまるタイプが最適です。その脇からは風が抜けない方が全て首元から風が抜けますので快適と感じます。私の場合は脇が少し甘かったのでゴムを通して脇を締めるように加工しました。


 そして次に服の素材を選ぶ必要があります。大きく分けて綿素材とポリエステル素材です。私的には風が首元からだけ抜けて欲しいのでポリエステル素材を使っていますが、全体から少しは抜けて欲しい場合は綿素材が適しています。つまり通気性を求めるかどうかですが基本空調服を着ているときはファンが回っていますので、通気性はあまり必要ないと感じています。勿論綿素材だからといって空調服に使用されているのですから、風が抜けて困るということはないはずです。


 次にその服がUVカット素材であるかどうかですが、高級品は全てが兼ね備えてありますが、使用時はファンが回っているのが前提ですから私的には気にしないようにしています。
 そしてヘラブナ釣りの場合はパラソルを出していますが、この暑さの中でもパラソルを使用されない方を希に見受けます。そんな方にこそ長袖でUVカット素材で尚且つフード付きを選ばれることをお薦めします。


 そしてファンですが羽根の枚数が多いタイプと少ないタイプがありますが、多いタイプは薄型で少ないタイプは厚みがありますので、服のサイズをぴったりなものを選ぶとファンが当たって違和感を感じます。私の場合は余裕のあるサイズを選びましたので厚いタイプのファンでも身体に触れることはありません。ただ枚数が多いほど風の音が静かだと感じますが、屋外のことですからそんなに気にしなくても良いのではとも思います。


 次に重要なのが実はこのファンコードです。それはバッテリーと連動して考える必要があるからです。つまりファンコードの差し込みジャックが3.8㎜・4.0㎜・USBタイプと3種類に分かれていることです。当然それに合ったバッテリーが必要ですから個別に揃える場合はその点を注意しなければ使えないことになります。
 スマホなどの充電器を使う場合はUSBタイプでなければ使えません。また冬期の暖房服の場合も3.8㎜ジャックは使えなかったと思います。
 勿論初めからセットで購入するとジャックのサイズは合っているはずですから、初めはセット購入する事をお薦めします。


 次に問題となるのがバッテリーの容量です。ヘラブナ釣りでは長い方は10時間以上釣りをされているはずです。しかし多くの空調服のバッテリーはそこまで保ちません。風量を抑えて使用すると10時間程度は簡単に保たすことが出来るのですが、真夏ですから少しでも強い風を使いたくなるはずです。容量が少ないタイプほど安価なことはいうまでもありませんが、高容量のバッテリーは大きくて重いのが難点です。そこで容量の少ないタイプを2台持ちにする方法もあります。


 この予備バッテリーを購入する段階で先のファンコードの互換性が問題になるのです。基本的にはファン側に差し込むジャックは3.8㎜タイプが圧倒的ですから互換性があると思いますが、バッテリー側が問題で同じメーカーであっても2021年製は3.8で2022年製は4.0と規格が違っていたりします。


 その為に購入段階からファンコードの形状をしっかりと確認しておく必要があるわけです。勿論別規格のバッテリーを購入したとしてもそれに合うファンコードも併せて購入することで解決できます。または変換コードを使うのも方法です。


 そして次は風量の問題です。先のバッテリー2台持ちをする場合にもう考える必要があるのですが、風量は実は1分間に何㎣のような表現がされている場合があるのですが、それではどの程度の風の強さかわかり難いですね。それ以外はバッテリーのボルト数での表現です。素人ではこのボルト数で風量を推し量ることも困難ですが、単純にバッテリー数が大きいほど強い風が出る事になります。
 ただそこで問題なのがその高出力のバッテリーを使用できるファンなのかどうかです。何時間も使い続けて焼き付いたなんてことになっては困ります。しかし何ボルトまで使用可能かなどその判断材料が表示されていないんです。
 仮に5vのバッテリーを使用していたとしてその予備バッテリーが12vだとすると、あまりにも強い負担をファンのモーターに掛けることになります。実際は使用できるかも知れませんが私にはその判断が付きませんので、高出力バッテリーを購入される場合はバッテリーとファンをセットで購入されることです。そして以前の低容量バッテリーを予備として使うことを考える方が良いと思います。勿論その場合差し込みジャックが合っているかどうかも問題になります。


 ただ高性能になればなるほど当然のように高価になります。それをどの程度経済的に許されるのかどうかで、どれを選ぶかを考えられると良いと思いますが、今まで空調服そのものを使っていないのですから低容量のバッテリーから始められて、何れにしても予備バッテリーは必要ですから、その段階で高出力を購入されるのも方法と思います。
 そうそう出力と同時に容量も把握しておく必要があります。容量が多いほど長い時間使用可能となりますが当然重くなっていきます。


 そして最後に実は案外重要なのですがそのバッテリーへの充電時間です。低容量のバッテリーでも4時間は掛かるはずです。それが高容量になると果たしてどの程度の時間が掛かるのかわからないほど長時間必要になると思いますが、低価格の中国製の場合は過充電事故が起きる可能性がありますので、寝ている間に充電をする事は控えるべきです。寝ている間に火事になったでは取り返しが付きませんからね。
 この場合も高価なバッテリーほど充電時間も早く済みますが、過充電になるかどうかは充電完了機能が付いているかどうかで判断出来ます。仮に充電中は赤ランプが付いて充電完了後は緑ランプとか。まぁそれもどこまで信用できるか解りませんから、目の届く範囲で充電を済ませることに心がけて下さい。


 空調服のセット価格としては5,000円程度から20,000円程度まであります。実は安い空調服は中国製が多く高価な空調服は国内メーカーです。
 その中で職人達のいわゆるプロが選び一番売れているのがバートルの製品です。当然税込み20,000円以上になってしまいます。
 ただ釣りに使うにはやはり高価ですから私は迷いに迷って買ってないんです(笑)。

 バートルのファンとバッテリーは京セラの製品です。


 
 次に人気なのが村上被服でこのメーカーの空調服はチタンコーティングがされていますので、他の空調服より2度涼しいと評価されています。
 こちらのタイプも高価な部類になりますがバートル同様買っても失敗はないでしょう。但しこちらもバートルと変わらず高価ですから私は(T-T)。


 実際私が購入したのは勿論中国製の安いタイプです。正直言いまして10,000円しません。ん?いえいえ見栄を張りました10,000円どころかもっともっと安いです(笑)。それでも7時間程度であれば最大風量で使用可能でした。勿論先に紹介した国内メーカーの風量より断然落ちてしまうのですがそれでも快適に過ごせています。
 反対に先に紹介しました国内メーカーの製品は風量も強いのですが、最大では4時間程度しか保ちませんので風量を落としてしまうする事になります。風量を落として使うのであれば中国製の低容量低電圧でも良いわけです。


 ただ空調服を使っていく内に風量を上げたい衝動に駆られています(笑)。問題は風量が上がることでどの程度快適に感じるのかどうかです。扇風機の風を弱から強にすることで涼しく感じるでしょうか。空調服もクーラーのような涼しい風でなく温かい風ですから、風が強くなると涼しいと感じることが出来るのかどうかですが、その涼しさは汗の量に関係しているのです。
 空調服によって送り込まれた風で汗が乾くこと、つまり体温が気化熱として奪われることで快適になるのですから、空調服を着て快適に過ごすには汗が必須でもあるわけです。ただ汗を飛ばしていますので案外汗をかいていないような錯覚になりますので、水分補給は忘れないように喉の渇きを待つ前に飲み続けることをお薦めします。


 いまこそ決断の時です。空調服を着て快適なヘラブナ釣りをしましょう。殺人的な暑さは本当に人を殺してしまいますからね。
 最近徐々にですから空調服を着られているかたが増えてきました。なかなか良いことだと思いますが、まだまだ暑さは続きますので自分の命は自分で守るようにしましょう。