両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り そんな当たりを?

 ヘラブナ釣りに於いて当たりが出ない時はいかに当たりを出すかを腐心しますが、その場合の多くは集まりが悪くて食い当たりが出ないのですが、その対処方法は単純に寄せるべし!となるはずで、寄りが悪いのですから当たりが出ないなんてことは至極当たり前のことですが、最近の悩みはヘラブナの寄りすぎによる当たりの出難さです。しっかりと集まっているにも拘わらず食い当たりが出ないのですから余計にフラストレーションが溜まってしまいます。
 単純にヘラブナが寄っているということは食い気があると解釈できるはずですが、何で集まっているのにも拘わらず食い当たりが出ないのかです。


 ある日のことです。釣り場に到着した段階でヘラブナが水面近くに多数集まっている事がありました。朝ですから釣り人がまだ少なくてヘラブナの警戒心が薄くて、水面近くに集まっていると考える事は可能ですが、餌も撒かれていない状態で水面に集まるのが理解できません。
 もし酸素濃度が低いために鼻上げ現象が起きているのならまだ理解できるのですが、釣り堀ですから酸欠防止のためにエアレーションがされていたり、井戸水を使う場合でも高い位置から落下させて酸素が補充できる工夫がされています。
 前回そんな上ずり現象が現れた日は前日か前々日に雨が降った後でした。その他に水が悪くなっていたともいい難く酸欠になる要素も少ないはずです。それにも関わらず水面近くに多数のヘラブナが浮いていたのです。
 ということは何らかの理由によって水面近くに集まる必要があったことを意味しますが想像も付きません。


 当日のポイントはそんな上ずっている場所から10m程離れて、上ずっているヘラブナがいないポイントに釣り座を構えました。やはり上ずっているとなんとなく釣れそうには思えないですからね。
 暫く餌打ちを続けますと浮きに触りが出ます。それで寄りだしたことが解るのですが一向に食い当たりが出ません。寄っているのですから食い気があるはずですが何故か食い当たりを返してこないのです。
 これはいったいどうしたことなんでしょう。朝に上ずっていた事と関係があったのでしょうか。それでもなんとか工夫して最終的には30枚近くの釣果は得られているのですが、この時の工夫の仕方を少し書き出してみます。


 そこで次の事を念頭に置いての対処方法です。
 集まるということは食い気がある=食い気があるのだから食い当たりは出るはず


 ただこの一点を頼りにもう一段階攻めることと致しました。
 工夫その1としてまぶし粉を多くして刺し餌に興味を持たせる。
 工夫その2として反対にまぶし粉を極端に減らして余計な餌を漂わせないようにする。
 工夫その3としてうどんのサイズを変える。
 工夫その4としてまぶし粉を別のものにして目先を変える。
 工夫その5としてハリス長を変える。
 工夫その6として竿の尺数の変更をする。
 実はそれぞれの工夫をする事でその段階では少しの釣果を得ることが出来るのですが後が続きません。


 そこでもう一つの工夫をしてみました。それは一般的に食い当たりだとする浮きの動きであるツン当たりを見逃すようにしたのです。うどん餌では綺麗なツン当たりやチッとした当たりが出るのが普通なのですが、団子餌で出るようなもたれ当たりや刻み当たりを合わせてみることにしました。するとアラ不思議でそんな当たりで釣れて来るではないですか。


 当日はヘラブナの動きそのものがいつもと違っていたのですから、食い当たりの出方も違っていたのかも知れませんが、釣り人の思い込みというか教科書通りの当たりはことごとくカラツンが続きましたので、これが食い当たりと決め付ける事は間違いだった事を意味する事になって仕舞いました。
 ただいつもの癖というかこれこそ食い当たりと認識できる節のある当たりを取るのが極当たり前のことです。しかしその節当たりで釣れないのですからその当たりは食い当たりではないとすべきなのでしょうか。ただどうしても反射的に合わせてしまうんですがそれをグッと我慢するのは至難の業でした。


 反対に節当たりで釣れてくるときはとても楽で、その当たりさえ待っていればカラツンも少なく良い感じに連釣出来るのですから、それはそれは気持ちいい釣りが展開できるのですが、カラツンの嵐に見舞われたときほど疲れる釣りはありません。そんな時は常識を打ち破る当たりを合わせるのも1つの方法だと感じています。


 但し!!!そんな変な当たりを合わせるよりも、綺麗な節当たりが食い当たりになるような、そんな釣り方をした方が良いに決まっています。その為にその1その2を繰り返していくのですが、それでも駄目なときは・・・浮きが少しでも変化したら合わせてみましょう・・ってのはダメですかねぇ。


 う~ん・・・いいのかなぁ・・・やっぱり釣り方が荒れそうな気もしますのであまりお薦めは出来ませんね。


 やはり綺麗な節当たりで釣れてくるようにしなければなりません。ということは当日の仕掛けバランスが根本的なところでどこかでバランスを崩す事になっていたのかも知れませんね。