両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 釣りマナー そこのあなた煩い!!

 釣り堀に行きますと仲のいい人達と来ているのでしょう。お喋りに夢中になっている方がいます。別にいいんですけど思いが高鳴るのでしょうか徐々に声が大きくなって、それこそ池中に届くような大声となり近くにいるとそれが煩くて仕方がありません。


 女性達はお喋りだというと女性差別になるのでしょうが、お喋りは女性の得意技でアリそれが許されていると思うのです。別にジェンダー問題を取り上げるつもりもありませんしフェミニズムにどうこう言うものではありませんが、男達は無口というか寡黙というかそんなに話題が続かないのが世間的常識だったのではないでしょうか。


 それが不思議と釣り堀では寡黙なはずの男達がお喋りに夢中になっているんです。良くアレで釣りが出来ると感心するのですが、ある日の事です。遅れて到着したそのグループは4名ほどでしょうか、その中心的人物が話し出すと止まらないんです。
 他のグループでも話をされている方を見かけます。そんな場合でもある程度話しをされると止まるのですが、そのグループは到着されて私が先に納竿したのですが、その段階でもまだ話を続けられているのです。
 同行された他の釣り人はどのように感じているのでしょう。いい加減黙って欲しいと思っているのか、それとも互いに和気藹々とした雰囲気を楽しんでおられるのか。もし不快だと感じながらも話に同調されているのだとすると、苦痛なヘラブナ釣りだったのではないかと思えてきます。私なら間違いなく少し釣りに集中したらどうと指摘していたでしょう。


 どんな話題を話されているかは全く知りません。聞き耳を立てるつもりも全くありませんが、中には下品な猥談的な話題の話をされているグループもありました。品のないグループはとても恥ずかしいと感じるのですが、特に釣りクラブの人達にそんな傾向を感じてしまいます。
 不思議なことに下品な話題をされるグループは、他の方も同じように下品な話題を振られるのですから、まさに同じ穴の狢が上手く集まってしまったのでしょう。そんな下品な話題をするグループは他の池でも嫌われているのではと思うのですが、本人達は全く意に介さないでまた下品な猥談で盛り上がっているのでしょうね。


 釣りクラブではないグループで来られている場合には、あまりお喋りに夢中になっている方は少ないのではと感じていますが、中には釣り場で会ったので話し始めている方もいます。つまり日頃は話されていない方が釣り場で偶然に出会ったことで話が弾むのでしょう。
 そんな場合についつい声が高まってしまうのかも知れませんが、近くには他の釣り人達がいることを忘れてはなりません。特に釣りクラブの人達ならは、少なくとも一般の釣り人のお手本になるべきでしょう。


 釣りクラブの皆さんはどのような関係を築いているグループなのでしょう。同好の士が集まっているのは間違いのないことですが、釣技を高め合うのが目的だとするならばマナーも教えるのが本来ではないでしょうか。
 別に日本的お作法なんて事を言うつもりはありません。運動クラブではグランドに一礼させるような精神論まで持ち込んでいますが、私的にはそんなことまでする必要はないと思っていますので、ヘラブナ釣りでヘラブナに感謝なんて偽善的なことも言うつもりはありません。


 しかし最低限他人に迷惑の掛けるようなことは慎むべきではないでしょうか。ついつい多人数での釣行になると他の釣り客など目に留まらず、自分たちだけの貸し切りの釣り池のような錯覚に陥っているのかも知れませんが、大人のグループなのですからもう少し行儀良くすべきでしょう。
 未だにあおり運転がなくならないですが、あおり運転をする人は他人の迷惑なんて考えていないのでしょう。釣り堀で下品な話題で騒いでいるグループや大声で話しているグループの人達は、迷惑なあおり運転をする人と何ら変わらないことを自覚すべきではないでしょうか。


 残念ながらここでぼやいていたとしてもお喋りに夢中になっている人達に対して注意することも出来ていませんが、あるときそんな煩く話をされているグループの近くの釣り座から逃げ出した事がありました。ところが逃げ出した先でも同じようにお喋りに夢中なグループがいて、またまた逃げ出した先は池にエアーを送るポンプが煩く回っている近くだったのですからお笑いです。でも人の話し声よりはポンプの音の方が煩く感じなかったのです。


 迷惑を掛ける行為というともう一つあります。それは合わせるときに竿を横に振り上げる人です。
 堺市の西池では障害に繋がるとの理由で禁止となっています。別に西池に限らずどこの池でもマナー違反として禁止でしょう。ところがメーカーのインストラクターや大会に参加されているトーナメンターの中にも横合わせをされている方がいます。
 もう癖になっているのかもしれませんが、大会の開催ルールに合わせ方についても記述すべきではないでしょうか。


 横に合わせる理由はいったいなんだろうと色々と調べるとハリスの合わせ切れを起こさないためというものが出てきました。その方は元々強く合わせる癖があるのかも知れません。でも少し考えてみて下さい。横に合わせるという事は竿に強い抵抗を与えていることになります。水を横に切る事にもなりますのでとても下品に見えませんか?
 とらえ方の違いかも知れませんが私には到底上品な竿さばきとは見えないんですが、ある竿メーカーのインストラクターが横合わせをされていて、その合わせ方に憧れるとの記述も見つけることが出来ましたが、まさか竿メーカーは横合わせを推奨されているのでしょうか。


 私的にはカーボン竿が全盛となったかための弊害ではないかと思ったりします。横合わせだけでなくヘラブナを掛けてからの竿の保持の仕方も、肘を曲げて竿の弾力だけで取り込まれている方を見受けます。特にトーナメンターの方達に多く見受けるのですが、どうしてあんな取り込み方をされるようになったのか解りません。


 竹竿がヘラ竿の原型でアリ未だにヘラ竿メーカーのお手本は竹竿のはずです。竹竿を使う釣り師の中に穂先や穂持ちを傷める横合わせをされる方はいないでしょう。また肘を曲げての取り込みなんてする事はありません。腕も竿の延長として手首も曲げず肘も伸ばして、肩から竿先に向けて真っ直ぐに保持します。最後の玉入れの段階では腕を肩より後ろに引いて竿先を極端に曲げないようにして取り込みます。そうすることで竿受けより前でヘラブナを浮かせることが出来て穂持ちも極端な曲がりにならず竿を傷めることがないんです。
 ところがカーボンロッドの場合は18尺や21尺でも玉の柄は1本物を使って、竿受けより随分手前でヘラブナを取り込む姿を見かけます。穂持ちはU字に曲がっていますが竹竿ではとっくに折れているか、変な癖が付いて使い物にならなくなってしまいます。
 竹竿の場合は尺数にも寄りますが玉の柄は1本ものより1本半か2本を使って竿を痛めないようにするのですが、1本ものが格好いいと思われているのか1本ものの玉の柄が多く使われています。見ていると玉を玉置に入れるまで竿を高々と掲げて、玉置に置いてハリスを掴んでから竿掛けに竿を置くような動作を知れています。その時の竿はとんでもなく極端な曲がり方をしているのですが、竹竿ではあり得ない行為ですから竹竿使いのベテランさんに叱られてしまいます。


 煩いお喋りから随分と話が飛躍していますが竿メーカーだけでなく餌メーカーのインストラクターの中にも横合わせをしている方がいます。当然のように肘を曲げて取り込まれているのですが、どうしてあんな不細工な釣り姿になってしまったのでしょう。
 まぁ肘を曲げての取り込みは他人に迷惑を掛けることはありませんので、竿を傷めようが穂持ちを折ってしまっても自分だけのことですから好きにされたら良いのですが、お喋りと横合わせだけは謹んで貰いたいと思うのですが、こんな指摘は無い物ねだりになってしまっているのでしょうか。


 しかし一日中いったいどんな話をされているのでしょうね。


 山村総氏のように静かにヘラブナ釣りを楽しみたいものです。

 山村総 奈良家な天理市出身、東京大学文学部 研究劇団「太陽座」に入団
 東京に住まれていましたから冬期のタナゴ釣りもされていましたが、ヘラブナ釣りが好きで特に竹竿を愛されていてヘラブナ釣り専門店を銀座で開業されます。
 京都の太秦にある東映などで映画を撮られていた関係で、琵琶湖などでの釣りもされていた様子で、京都では超有名な釣具店キタガワにもその当時から寄られていた様子です。
 明治43年生まれですから1910年で90歳でお亡くなりになっています。ということは2000年にお亡くなりになっていますので、ひょっとするとキタガワ釣具には同時期に訪問していたかも知れないと思ったりしますが、その当時のキタガワは雑多な店でいまでいうところのドンキホーテをもっと雑にした店作りですから足の踏み場もなく、お店でゆっくりと話などをする雰囲気ではなかったんですよねぇ。
 1度でも良いのでご一緒したかったと今更ながら思ってしまいます。