両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 餌の重さは何で決まるのか

 ヘラブナ釣り餌の重さは何によって決まるのでしょう。
 何となくの素人感覚では水分が多いほど重いと思いがちですが、使用するところが空気中ではなくて水中である前提に置くと、餌に使う水と池の水との比重は同じであるので、水の分量は重量に全く影響を与えないことがわかります。その為逆に水分量が少ない方が重くなるとの表現が成り立つのです。


 両うどんの場合もうどんの素材と加水率によって決まります。小麦うどんの場合もコシの強いグルテンの量が多い小麦粉いわゆる強力粉と、極普通のうどんは中力粉が使われるのですが、強力粉で出来たうどんと中力粉で出来たうどんでは、単純に中力粉の方が軽く仕上がっています。まぁそれは強力粉で作った腰の強いうどんは、加水率も低いために余計に重くなっています。


 団子餌ではどうでしょうか。単純に餌に水を加えて団子餌を作るのですが、うどんの場合も同じで水分量が多くても重さには影響を与えません。水よりも他の不純物が重いか軽いかで餌の重さは決まってしまいます。
 先のうどんのように加水率が少ない場合は、小麦粉やグルテンの量が増えますので重く仕上がる理屈です。
 団子餌の場合も水の量ではなく団子餌の成分の量が多いほど重くなるのですが、その構成物が水より重いか軽いかで決まる事になります。


 但し忘れてはいけないのが体積率です。同じ比重であったとしても体積が多くなれば軽くなります。沈むはずのうどんを茹でると浮いてくるはずですが、茹でることによってうどんに含まれている水分が水蒸気に変わります。またうどんの中には空気も含まれていますので、水蒸気と空気の膨張が始まります。結果として体積が増えるために浮いてくることになります。つまり加水率が同じ餌が出来上がったとしても、最終的に団子餌として丸める大きさと餌の締め具合で決まることになります。
 全く同じ団子餌でも軽く丸めた餌は浮くが強く締めて丸めると沈んでしまいます。その力加減によって決まるのですが、前提であった加水率は餌の重さに影響を与えないが、加水率を増やすことで餌を締めやすくするため、結果的に重い餌が出来上がってしまうのです。


 水の量そのものでは重く仕上がらない餌であっても、水の量が多いほど小さくまとめやすい餌に仕上がりますので、結果として重い餌が作れるのです。
 あれ?ってことになるのですが(笑)。水分量が少ない餌は不純物が多いために重い餌になりますが、まとめにくい餌になりますので小さく締めて丸めないので軽くなるのです。
 あれあれ?(笑)。なんのこっちゃ!ですが、実は最終的に手の中でまとめるダンゴの作り方で、重さが変わってしまう事を意味します。


 また成分の違いで餌の重さは変わります。
 軽い団子の主成分は麩が使われていていますが、得てしてバラケ易い餌ですから空気を多く含むように作られます。その結果水面に浮くほどの軽い団子餌が作れてしまいます。ただ不思議なことにこの軽い麩でも、タテバラケするような重さのある麩があるのです。これはいったいどういった成分によって重さを出しているのでしょうね。
 まぁ重さを出すために麩とグルテンが混ざっているものもあるのですが、メーカーはあまりその点は公表してないですよね。


 反対に重い団子餌の場合は、ペレット系が多く含まれている餌といえるのですが、成分というよりは粒子か小さいほど重い餌が作れるのです。結果的に体積が小さくなるかどうかのような気もしてきますがそれだけではなそさうです。
 餌袋を開けときに広がる粉を見ただけでも軽い餌か重い餌かある程度は解ると思うのです。ファーと広がる餌は軽く仕上がるようですからね。


 実はペレットも水に沈むタイプと浮くタイプがあります。金魚や鯉の飼育用の餌は基本的に浮くペレットですが、釣り堀など養殖で撒かれる餌は沈むタイプが使われています。
 この沈むタイプのペレットが多いほど重い餌となるのですが、マッシュポテトの含有量にも左右されます。
 マッシュポテトも思った以上に軽いと感じるはずです。同時にグルテン餌も思った以上に軽いと感じないでしょうか。浮きのなじみ巾が団子餌とグルテン餌では違っていると思うのですが、その差はまさに餌の重さに起因していると思っています。


 結果的に重い餌が良いのか軽い餌が良いのかですが、単純にヘラブナを多く集めたければ軽い餌に軍配が上がります。サナギなどの集魚材を入れるより、軽くて広く拡散する餌の方が遙かに集めやすいのは間近いないと思います。但しそれ程バラケ易くて分散する餌は、棚が一定しないために集まっている割に釣りになりません。増して底釣りであれば水面が真っ黒になるほど集まったとしても、底には何もいないなんてことが起こってしまいます。反対にいえばカッツケなら最適な餌となるように思いますが、カッツケ釣りはしたことがありませんので知りません。


 対象とする棚によって餌の重さと分散割合がとても重要になると思います。底釣りだからと締めて硬くなった餌では、集魚効果は全くないといえるでしょうし、カラツンの嵐となってしまいかねません。
 何でも程々との言葉があります。寄せたら良いなんて事もありませんし、年中同じ餌で成立するほどヘラブナは優しくありません。時期と水温と陽の照り方と総合的に判断して、その場その場に対応出来るだけの経験を付く以外はなさそうですね。
 そういう意味からも私のような素人釣り師には、やはりベテラン釣り師から大きく水をあけられていそうです。


 精進精進(笑)


 仕事にもこれだけの熱意があれば良いのですが・・・・