両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 釣具業界とインフルエンサー

 別に誰彼と攻撃的挑戦的な話ではなくて、ネット社会を象徴するようにあらゆるジャンルに於いて、有名なインフルエンサーが存在しています。InstagramやSNSを利用して使い心地などを発表している人たちです。それこそラーメンを年間300店訪問とか、カレーを年間500回とか1日に1杯以上を食べる事で、他の店との違いやどこが美味しいとか美味しくないとか、それこそある商品に対する見識は誰よりも高いのだとして、世間の意見を誘導するような内容を発表されています。


 それを見た人たちは一度食べてみたい行ってみたいとか、世間に対する影響力を持つ人たちをインフルエンサーといいますが、なんとそんなインフルエンサーの女性達9人が年間3億円もの申告盛りをしたとして摘発されたのです。


 この人達は純粋に個人的感想を述べているのではなくて、企業による台本を使ったCM活動をすることで、企業より広告料を受け取っていたのです。つまり正直な使い心地ではなくて単にこれは良いと紹介しているだけで、実体が全く伴ってない事を何故か多くの人たちが理解していないようです。


 単にあの人か良いといっていたからと購入動機となっているのですが、企業側からは当然より多く売れるためにはどうすれば良いかを考え続けていて、最低限売れるためには世間に広く周知したいわけです。その1つがテレビCMでありラジオのスポットCMです。
 あの有名なジャパネットたかたも、元々はラジオのスポットCMの通販から売上を伸ばし、テレビでもおなじみの高田社長が登場することで、年間2,500億円もの売上高となるほどの大企業に成長しています。
 それが今やテレビやラジオでのCMよりネットに流す方が有効で、公式アプリを利用したCMと購買アイテムとなっています。


 CMに有名タレントを利用するのもその知名度のあるタレントが薦めるのだからと、購買に繋がるためにCMタレントには5,000万や外タレには数億円の出演料が支払われます。有名スポーツ選手の収入が数百億円になるのも、その選手が使っている用具類のCM効果をねらったものですが、スポーツ選手が使っている用具類は見た目は同じだとしても、内容は全く別物で到底市販できるような価格では作られていないのです。それでもあの選手が使っているから自分も使いたいと思うのもまた人間心理なんでしょう。


 ではヘラブナ業界はどうなんだろうと思うのですが、他のスポーツ用品と違って基本的には同じ竿や仕掛け糸が使われています。選手が使うスパイクシューズのような特別なものではなさそうですが、メーカー主催の大会で上位入賞する事で知名度が上がり、その知名度を利用して自社製品を使って貰って、それがそのままCM効果を狙っているのだと思いますが、他のインフルエンサーのような影響力はどこまで発揮出来ているのでしょう。


 反対にいうとヘラブナ業界の市場規模は大したことがなく、一般社団法人日本釣り用品工業会の発表によりますと、釣具業界全体の年間の市場規模は1,800億円程度ですからジャパネットたかたの1社にも及ばない規模だとわかります。

 釣竿だけで見ると400億円程度ですから、野菜のミックスジュースの市場規模と同じなんです。釣り糸釣り針共に90億円程度ですから結婚のマッチングサービスと同程度の市場規模となります。そんな中でリールを含まないルアー単体の市場規模が270億円程度ありますので、釣具の中では規模の大きな市場だとわかります。そのため大手釣具店に行きますと圧倒的にルアー関係の用具が売り場面積を圧巻しているのは頷けるところです。


 ヘラブナ業界を単体で取り上げている市場規模調査は発表されていませんので解らないのですが、釣具店で隅に追いやられている現状を見ますと、縮小の一途を辿っていると解釈できます。
 そうなるとインフルエンサーを利用して釣具の売上を伸ばそうとする事もなく、ヘラブナ業界の高齢化もあってCM効果はとても難しいと思いますので、それほど有効な手段ではないのでしょうね。


 ただ企業お抱えのインフルエンサーであるかどうかは、特定のメーカーの用具を取り上げて如何に優秀であるかを説いているかどうかです。批判的な文言は決してなされてないはずですから、辛口批評をしているところはある程度信用できるのではと思うのですが、何故か褒めたメッセージに飛びつく傾向にあるようですから、私も気をつけなければと思ってしまいます。


 ん?私は決してどこかに属していたりはしていません。勿論インフルエンサー的に影響力も持ち合わせていませんので、全く企業からもお声は掛からないですけど、過去に批判的なことも書いていますから余計に無理ですね(笑)。