両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 高級浮きは・・・貧乏性なもので

 ヘラブナ釣りで最終的に当たりを読むのは浮きに出る信号でしょう。その信号の出方には様々ありますが、その中から食い当たりなのかスレ当たりなのかは経験を通して判断するしかないのですが、その経験の中からでも判断を迷わせるというか、同じような当たり方をしているにも拘わらず綺麗に合う場合とカラツンや場合によってはスレだったりします。


 正確に同じ当たりとは言い切れないのですが、同じように出る当たりでもカラツンやスレだったりします。
 ヘラブナが素早く吐き出している場合も多々あるのですが、実際の当たりの出ている時間は一体どの程度あるのかですが、イメージとしては瞬きの速度よりは遅いと感じます。


 瞬きの速度は100~150msecといわれていますが、日常的に繰り返している自然瞬きは300msec程度あります。msecとはmillisecondでミリ秒ですが1,000ミリ秒が1秒となりますので、どんなにゆっくりとした動きだとしても0.5秒よりは早く瞬きをしています。


 では浮きに出るツン当たりはどの程度のスピードでしょう。


 ゆっくりと瞬きをして目を開くと浮きが戻ってくる途中だったなんてことはないでしょうか。そこから漠然と感じるツン当たりの速度は遅くとも0.5秒以下ではないかと思うわけです。多分その時の瞬きは通常の瞬き速度でしょうから0.3秒程度でしょう。


 そんな速い吸い込み速度だとしてもヘラブナの口内に留まっている時間は様々で、即吐き出しをした場合は吸い込み速度と同じように0.3秒程の早業ですが、通常は口内に一瞬留まるほど吸い込む時があります。そんな時の当たりから口内に留まっている時間は0.5秒以上あると考えます。そんな場合には合わせのタイミングが少々ズレたとしても釣れてくれるのですが、もしコレが浮きの性能だとしたらどうでしょう。


 目が当たりとして捉えてる速度つまり脳へ伝わる速度は0.1秒程度でしょうか。その後合わせろという指令が出て手に伝わって竿を上げるまでの伝達速度はもう少し長く掛かりますので、どんなに早くても0.2秒以上は掛かっていることになります。


 陸上でのピストル音から走り出すまでのアスリートであったとしても、0.1秒より早くスタートは切れない事が証明させているために、仮に0.1秒以下でスタートが切れたとするとその選手はフライングを取られてしまいます。
 アスリートですら訓練に訓練を重ねても音を聞きいて0.1秒以下には反応できないのですから、浮きに出た当たりは全て食い当たりだとすると、実際には0.3秒程度で反応していますので合わせが効く事になります。


 但し釣り人は浮きに出た反応を見ず視認し、次はその浮きの動きは食い当たりなのかスレ当たりなのかを見定めます。その上で食い当たりと判断した当たりだけに反応して、やっと竿を上げる動作に移るのですから、自分では素早い反応が出来ていたたとしても、実際は結構な時間が掛かっているのではないかと思うのです。
 そうだとしても1.0秒も掛かっていないはずですから、脳の判断力はとても素早いことが解ります。


 さてそこで浮きの問題です。ホンの少しの食い当たりも表現出来るのが高性能な浮きだとして、少々の食い当たりは消してしまって少し長めに食っている当たりでやっと浮きに反応が出る鈍感な浮きだとすると、どちらがタイミング良く合わせる事が出来るでしょう。


 いやいやそうではなくて高性能な浮きほど食っている時間を長くすることが出来るのだとすると、高性能の浮きを使っている方はカラツンが少なく爆釣が出来ることになります。果たしてそうなんでしょうか。


 そこで次の問題です。1本1万円の浮きと1千円の浮きではどちらが高性能なんでしょう。仮に1万円の浮きは研ぎ澄まされた繊細さを表現出来ていたとすると、色々な当たりの信号を表現してくれますのでとても感度の良い浮きかも知れません。
 1千円の浮きは工業製品的に作られていますので鈍感に仕上がっていて、情報の伝達が少ない浮きかも知れません。


 では釣り人にとってはどちらが良い浮きなんでしょう。私は小市民ですから高額な浮きは全く使えないし購入意欲も湧かないのですが、とても高性能な浮きのために水中の情報を多く表現出来たとしても、それを読み取るチカラもありませんし小当たりに素早く反応できる能力もありません。つまり宝の持ち腐れとなるわけです。
 反対に鈍感な安い浮きほど確実な当たりしか表現出来ないのだとすると、私にとっては鈍感な浮きの方が高性能な良い浮きだとなるのですが、こんな考え方は間違っているのでしょうか。


 でもね実際使ったこともないのでなんとも言えないのですが、1万円の浮き5千円の浮き1千円の浮きがありますがどの程度の違いがあるのでしょう。もし高額な浮きほど食い当たりとスレ当たりの違いが表現出来て、カラツンが一気に減らすことが出るのだとすると釣果として、1千円の浮きでは10枚しか釣れないけれど5千円の浮きなら倍の20枚釣れて、1万円の浮きならその倍の40枚釣り上げられることが出来るはずです。そうなると無理してでも高額な浮きを使ってみたいと思うのですが、高価な浮きを使っている方のご意見をお聞かせいただけませんでしょうか。


 1本9,600円

 1本6,930円


 1本3,696円

 1本1,100円

 見た目では違いがわからないのですが・・・使うと違うんでしょうか。素材の違いで価格の違いがあるとするならそれも1つでしょうが、装飾性の違いは趣味の世界ですから質実剛健を求める必要はないのです。
 あくまでも小市民的貧乏性の私の感覚であるのは間違いなく、5,000万円のロールスロイスも4人乗りですし200万円の軽自動車も4人乗りです。途中の快適さは違ったとしても1時間かかる距離はどちらに乗っても1時間です。浮きだって同じ事で1000円の浮きで満足するのか1万円の浮きで満足を得るのかは、釣果の差で選ぶのではなくて所有する満足度によるものでしょうから、人それぞれであって結果を求めるものではないのは当然のことと思うのです。


 ただお茶の世界でも茶道具はとても美術的価値も高く高価に作られていますが、最後の最後に他には置き換える事が出来ない絶対に必要な茶道具ががあります。それが茶筅ですがこれに代用できる物がありませんが、茶筅はあくまでも使って交換していく道具ですから美術品にはならないんです。


 そういう意味では浮きも同じではないかと思ったりします。竿は竹竿に代表されるように美術工芸品にまで高められていますし竿受けや玉も美術工芸品も多数あります。消耗品としては針や道糸などの仕掛け類ですが、果たして浮きはどちらに分類すべきものなんでしょう。私的解釈ではあくまでも消耗品の1つと思っていますのでこんな解釈になってしまいます。