両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り グルテン餌 底釣り編

 グルテン餌は冬期に使われることが多いとは思うのですが、私的には年中使う餌の1つです。いつものように底釣りですからグルテンを使って底釣りをする場合の事を少し触れておきます。


 グルテン餌はそれぞれ各メーカーで色々と出されているのですが、基本マッシュポテトにグルテンを添加した餌であることには変わりなく、グルテンの添加量の違いやマッシュフレークの粗さの違いで、グルテン餌の性質の違いを演出されています。


 その違いをどれだけ理解して使用しているのかが問題で、底釣りにはこのグルテン餌と決め付ける必要はなく、状況によって色々とブレンドしたり水加減を変更してみたりと、自分の思う理想的な餌に仕上げなければ全く釣れない餌が出来上がってしまいます。


 餌袋に性質なども書かれているのですが、マッシュポテトのフレークが大きいほど早くバラケます。反対にフレークが粉末タイプは開きが遅いと単純に理解していても間違いではないと思います。
 そのようにマッシュフレークの大きさでグルテン量が決まっていると思うのですが、他に単品でグルテン単品でも売られていますので、自分でブレンドしてグルテン量を増やすことも出来ます。


 また団子餌にグルテンを入れて自分なりに加工することも可能ですから、盛期の湧いて仕方のないような時期には、団子餌にグルテンを添加して調整すると持ちの良い餌が出来上がります。


 グルテン餌を使う場合に注意が何点かあります。そのひとつが1度に大量に作らないことでしょうか。時間の経過と共に開きが悪くなる傾向がありますので、いってみれば餌が刻々と変化し行きますので、時間経過した餌を手水や添加する餌によって変化させるより、新しく作った方が理想的な餌が維持できます。その為に多くても100ccで理想的には50ccでも良いと思っています。ただいくつかをブレンドした場合はどうしても多くなってしまいますので注意が必要です。


 初めに好みのグルテン餌を計量カップに取り出すのですが、出来れば袋のまま1度攪拌した方が良いように思います。どうしても袋の中でグルテンが偏ってしまう場合がありますので、全体を攪拌してある程度均一に戻すところから始めます。


 水の量も好みで良いのですが餌の作り直しは出来るだけしたくありませんので、水の量は一発で決めるようにして1度に入れて直ぐにかき混ぜます。かき混ぜる場合も二本指だけで混ぜます。もしあれば塗りの箸を使って混ぜるのも方法です。
 二本指や箸二本で混ぜるのはマッシュの形状を出来るだけ保つためです。粉末状のグルテン餌では無視して良いのですが、フレーク状のマッシュが使われている場合は、出来るだけ素早くそしてソフトに混ぜて水分を均一にして放置します。そして完全に水が浸透する前にもう一度混ぜて起きます。


 かき混ぜるのも他の団子餌のように何度も混ぜるのではなくて、全体に水分が行き渡る程度にして後はそのまま放置します。
 そのまま使う方法もあるのですが私は1度だけ天地返しをします。作った直ぐはどうしても水分量が下の方が多く仕上がっていますので、天地を返すことで少しでも均一になるように(実際水分が移動しているかどうかは疑問ですが)するためでかすから、出来るだけ早い時期に天地返しをします。
 これでとっても軽いグルテン餌が出来ているはずですから、正に冬期には最適な餌に仕上がっていると思いますので1度試してみて下さい。


 そのまま丸めて針につけるのですが、初期はまだヘラブナが寄っていませんので何度か打ち返す必要があります。バラケる速度は作ったグルテン餌の性質に依存しますが、先ず集魚効果を狙うために速いテンポで餌の打ち返しをします。
 この場合いつものように団子餌を貼り付けするように団子の下から針を入れるのではなくて、単純に丸めたグルテン餌の上から針を埋め込みます。その場合針のチモトは軽く押さえる程度に留めておきます。


 私の釣り方が底釣りですから針の指し方には注意が必要で、下から針を入れて底で餌を切った場合には、どうしてもマッシュ部分が舞い上がってしまい上ずる原因を作ってしまいますので、ヘラブナが集まるまでは特に上から刺しスッと抜けやすくして少しでも上ずらないようにしています。
 集まり出すと餌のサイズも小さくして下から針を刺して、針にグルテン繊維が残るようにして当たりを待つようにします。


 間違ったグルテン餌の作り方はグルテン餌に水を加えてから何度も何度も混ぜてしまうことです。混ぜすぎるとグルテンセインが絡まりすぎて、簡単には開かない餌が出来上がってしまいます。そんな固い餌を作ってしまうと全く当たりが出なくなってしまいますので、余程食い気のある時期以外は混ぜすぎないことです。
 またしっかりとチカラを入れて団子に丸めマッシュフレークを潰して均一に仕上げてしまうことです。そうすると余計に当たりが出なくなってしまいますので、もしそんな状態になってしまったらもう一度作り直すか、水の量を増やして振り込める限界の柔らかさにしてしまうことです。短竿なら使えますが中長竿では簡単に飛んでいくほど柔らかさです。
 ただでさえ集魚効果が少ないグルテン餌ですから、全く当たらない餌に仕上げないためにも水分量と混ぜ方には注意が必要です。


 もう一つの間違い方は開いて欲しいが為にグルテンの量が少ないグルテン餌を使うことです。その結果冬期といえども簡単に上ずってしまいます。これでは底釣りは全く成立しませんので使い方には注意が必要です。


 マルキューのHPにはグルテン餌がどの程度開くのかどの程度バラケて漂うのかを動画で紹介されています。それを見て色々と研究されるのが良いのではと思うのですが、水加減は思った以上に重要ですから、袋に書かれていることだけを鵜呑みにしないで、自分の思う理想的な餌に仕上げるにはどの程度の水加減が良いのかも研究すると面白い結果が得られると思います。
 商品説明より早くバラケたり反対にしっかり針保ちしたりと、想像と違っている場合も多々ありますのでそれも確認する必要があるように思います。


 例えばマルキューのグルテン1です。グルテン量も多くバラケ難い餌と説明されているのですが、実際は思った以上に短い時間で開いてしまうことが解ります。



「グルテン1」


 反対にいもグルはグルテン1より開きが早いはずですが、見ている限りこちらの方が遅く感じます。



「いもグルテン」


 グルテン四季は軽くてバラケ易いグルテン餌ですから、底釣りに使う場合は注意が必要だとわかります。



「グルテン四季」


 私は決して使わないグルテン餌がグルテンLLです。こちらは軽く仕上がっているのに開きが極端に悪いんです。この餌で待っているといつまで経っても当たりがないと感じてしまいます。勿論反対に活性の高い時期には最適かも知れませんが、冬期の待ちの釣りの時に使われる傾向が強いと感じています。



「へらグルテンLL」


 もっと極端に上ずってしまうグルテン餌が新ベラグルテンです。これは殆どグルテンが含まれていないのではないかと思うほどで、水を加えてかき混ぜていても手にまとわりつく量は極端に少ないです。



「新べらグルテン」


 他に1度使って2度と使わない餌がありますが、それはここでは書かないことと致しましょう。何れにしてもアレコレと試してみてどのような性質の餌が出来上がるのかを確かめて、この時期にはこれが良いと解るまで繰り返すことで、納得出来る餌作りが出来るのではないかと思うのですが、私なんか未だに納得出来る餌が作れないんですから困った事です。まっ下手くそって事なんでしょうけどね。。。(T-T)