両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り シマノ朱紋峰 本式から見る竿のお話

 シマノでは人気がないヘラ竿は早めのモデルチェンジが行われる傾向にありますが、ある程度人気を保っている竿はおおよそ10年周期でモデルチェンジが繰り返されています。朱紋峰 本式は2014年発売されていますので、そろそろモデルチェンジが近いような気がしています。


 普天元 大我が発売されたのが2000年で、普天元 独歩が出されたのがその10年後の2010年です。次に出たのが普天元 獅子吼で2020年でした。
 朱紋峰 煉が発売されたのが2002年で二代目が2012年で今年2022年に朱紋峰 鉾が発売されました。
 朱紋峰 凌が発売されたのは2004年で2014年に朱紋峰 本式が発売されましたので、このままで行くと2024年にモデルチェンジされた朱門峰OOが発売されることでしょう。


 そういう意味では今更本式を語ったとしても意味がないような気がするのですが、反対に2024年まで待って新しい竿を手に入れたとしても、それこそあと何年使えるのかを計算するような、私に残された時間を考える必要がある歳に既に達していますので、新しい竿が発売されるのを待っていても意味がないと思うのです。


 過去に本式は16尺と17尺を持っていますが、竿先の軽いとても扱いやすい竿で柔軟度もそこそこありますので、本調子のしなり方をしますので釣り味もとても良く、完成度の高い竿だと感じていました。
 今回は縁があって9尺と13尺を手に入れることが出来たのですが、本式の柔軟度は短竿になればなるほど胴調子に近づく設計になっていました。19:21尺が一番胴が固めの本調子で17:18尺がややそれよりやや本調子により、続けて15:16尺がもう少し本調子に寄るという2尺単位で性格が少し変えてある調子となっています。8~10尺が一番胴が柔らかくてほぼ胴調子に仕上げてある竿です。


 実は柔らかい竿として有名な飛天弓 柳ですが、柳と変わらないほどの柔軟度を備えているのです。ただ柳はあくまでも軟調子との味付けですから、本式ではもう少し腰にチカラがあり大助を釣り上げても決して竿が負ける印象は受けないんです。


 今私が竿を使い分ける場合には尺数の制約やヘラブナのサイズを基準としています。大型主体の池では以前にも書きましたようにHERA Xです。但しXは決して腰が硬いというのではなくてしっかりと胴から曲がってブレーキを掛けてくれる竿で、ヘラブナに主導権を取られないための竿との印象です。
 兆はもっと柔軟度が高くて少し大きめのサイズになると竿が満月のようにしなります。そのように胴の柔軟度が高いために取り込みがとても楽しいのです。冬期に活躍してくれる竿の筆頭となっています。
 HERA Fはとても軽くて使い安い竿でどちらかというと疲れたときに使う竿ですが、手に伝わるヘラブナの動きが好きになれずに、日常的には余り使わない竿になってしまいましたが、とても楽に扱える竿ですから手放せないでいます。
 HERA Sはサッサと取り込みたい池専用となっています。回転も速くとても使い安いのですが、Fと同じように手に伝わるヘラブナの動きが好きになれません。
 そして嵐月ですが腰がとても硬い竿ですからヘラブナの動きがダイレクトに伝わってしまいます。そういう意味では釣り上げる楽しみ方としては面白くもないのですが、パラソルを使う場合には取り込みが楽でとても重宝しています。
 そして本式ですが日常使いとしては最適で私的にはオールマイティーに使えています。但し柔軟度が思った以上に高いためにサッサと取り込む必要のある池では使いにくい竿かも知れません。


 多分私の少ない経験値の中で人に勧めて喜ばれるのは間違いなく本式ではないかと思っています。残り任期が短くなってはいるのですが、今から手に入れても失敗したとは感じないのではないでしょうか。
 今回9尺と13尺を手に入れて改めて感じましたのでまたまた取り上げてみました。



 最後に良さをもう一度本式の良さを書き上げて終わることと致しましょう。
 合わせが楽:合わせ時の水切りがとても良い。。
 柔軟度が高い:6:4の調子でソフトに取り込みが出来ます。
 竿先が軽い:持ち重りが少なく長尺でも疲れない。
 主導権が取れる:大助が掛かっても主導権が取られる事なく取り込みが出来る。
 全体のバランスが取れている:振り込みが的確で無駄な動きがない。