ダンゴやグルテン餌をどのように仕上げかで、どんな結果の違いが出てくるのでしょう。私自身ダンゴ系の餌を使うことが少ないので、いつまでも解決できる答えが見つからずにずっと疑問に思い続けているのです。

　餌袋に書かれている水加減は1つの目安としてその通り作ってみたものの仕上がりが違っていると感じたことはないでしょうか。思った以上にまとまりが悪い場合が多いような気がするのです。
　単なる想像でしかないのですが、水を入れすぎることを防ぐための方便ではないかと思ったりします。つまり水を入れすぎることで餌作りを失敗させるより、水を足して調整できる範囲を残しているのではと思うのですが考えすぎでしょうか。

　私同様にダンゴ餌を作り慣れていないうどん釣り師の餌を見ますと、往々にして硬い餌に仕上がっているように見えます。釣っている様子を見ていても一向に竿が立たないのです。底釣り用のダンゴ餌だとしても時間の経過でバラケて落ちてしまうはずです。それがうどん餌のようにいつまでも待ち続けることが出来るのですから、餌造りを失敗されていると想像できます。実際に触らせていただくと金輪際開くことを拒否したようなダンゴ餌になっていたりします。これはグルテン餌でもよく見かける光景です。

　うどん釣り師としてはダンゴ餌の作り方を工夫するというよりも、袋に書いてある通りに作ろうとするはずです。その結果として硬くて開かない餌を作ってしまっていないだろうかと思うわけです。

　根本的にダンゴ餌やグルテン餌がどうして開いて針から落ちるのかです。それは仮に麩だとすると水を含んで押しつけられた麩が元に戻ろうとする事で、固まっている餌が開きだして針から落ちる事になります。

　水分量が少ない餌を作ってしまうとこの元に戻ろうとする状態に持ち込めないと考えるべきでしょう。そのためにいつまで経っても針から外れない餌となって浮きが戻らないので、餌打ち回数も極端に減ってしまうと考えられます。

　では簡単な話として針からいち早く落ちれば餌打ち回数は増えることになるのですが、そんなことをしてしまうと水面に上ずらせるばかりで、底釣りとしては全く成立しない事になって終います。つまり釣りが壊れた状態を作ってしまうでしょう。1度壊してしまうと修正は至難の業ですから、初めから如何に壊さないようにするかを考えて餌造りをする必要があるわけです。

　ということは水面では解れずに水底近くで開きだして、底ではいち早くバラケてくれるようなバランスの取れた餌を作ることになるのですが、そんな上手い語間に作るのはそれこそ至難の業でどうすればそんな餌になるのかなんて私には全くわからないのです。

　そこで適度な粘りとバラケのバランスを取ることとなるのですが、それこそバラケ性能の強い餌と粘りの強い餌を混ぜるとどうなるかの実験をするのですが、当然その性質の強い方向に振れた餌に仕上がります。
　またひこには初めに書きましたように水加減がとても重要で、袋に書かれている水加減より少し多めにするのが1つのコツではないかと感じたりしていますが、その追加の水加減はどの程度なのかは、昔からいわれている手水による調整しかないように感じています。
　但しこの手水による調整こそダンゴ餌を作り慣れている釣り師と初心者のうどん釣り師とでは、大きな違いがありどのように調整して良いかすらうどん釣り師にはわかっていないのですから、ダンゴ餌は難しいとの結論になってしまいます。

　最後に底釣り限定の話ですが柔ネバとボソタッチとではどちらが底釣りに適しているのでしょう。
　私的には簡単な方法としては柔ネバだろうと思っています。当たりの出るのは遅いのですが上ずらせることなく食い当たりを出すことが出来ます。但し釣れる数は少なくなる傾向があると感じています。
　ボソタッチの場合に注意すべきは団子状に丸める場合の圧がとても重要で、力任せに丸めると平賀気とても遅くて当たりの出ない餌に仕上がりますので、水面近くで開かないが底では開くような適度な圧力で丸めることが出来れば、当たりも活発に出ますし結果として数もよく上がる餌だと感じています。
　但しボソタッチはとても失敗しやすい餌の仕上がりだと感じていますので、慣れるまでは柔ネバにすべきではないかと考えるのですが如何でしょうか。

　しかし餌の仕上げ方1つで当たり方から釣果まで左右されてしまうのですからダンゴ餌は大変です。その点うどん餌はとっても楽で良い当たりが出るので楽しいのですが、そのうどん餌が上手く成立しない池もあるのは間違いありません。
　やはり郷には入れば郷に従えとなるのでしょうが、頑固にうどんを使い続ける釣り師もいるのは間違いありません。私なんかホントに優柔不断でいつもアレコレばかりして失敗を繰り返しています。全く懲りないんですよねぇ。