両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 玉のサイズと玉の柄

 ヘラブナ釣りの道具は色々とありますがその中でも玉は必須でしょう。玉枠も色々な素材で作られていますが、枝を曲げて固定したタイプと竹を曲げてあるものが一般的でしょう。中に自然の枝を上手く利用したとても高価な玉もありますが、実際は金属製の安物だってヘラブナを取り込んて針を外すという意味では十分に事足りしているのですが、ヘラブナの世界は趣味性も高いので個性的な玉を持ちたいとの衝動に駆られます。


 ただ高価な玉はそれこそ玉を置くだけでも気を遣います。玉置を使われている方は多数見受けますが、あの道具はどちらかというと玉を保護するというよりは針が外しやすいためでしょう。しかし高価な玉や玉の柄を使っているものは傷が付きやすいのもあってそうは簡単に床に置くことは出来ません。
 そこで使われるのが玉の柄を守る道具です。 
*写真は大阪にある松岡釣り具ヘラ専門店よりお借りしました。

 このような玉の柄スタンドを使っている方は希ですが、とても高価な玉を使われていることがわかります。


 高価な玉枠として一目で自然木を利用していることがわかるのが段違いになっているものです。このように段違いになっているものは要の部分に繋ぎがない事を意味しますが、多くの玉はこの要の部分に輪を作ったものが刺さる用に接着されています。
 写真のような段違いになっている玉枠は安くても35,000円以上してしまいます。

 また玉受けも玉枠と同じように段違いになっている自然木が利用されているものがあります。こちらも要の部分に継ぎが無いので壊れにくいのですが、やはりこちらもとても高価で30,000円は簡単に超えてしまいます。勿論その他漆などで装飾されているものになると10万円も簡単に超えてしまいます。


 勿論玉の柄も有名な竿師の作となると50,000円は超えてしまうでしょう。となるとやはり玉の柄スタンドを使ってそっと置くような扱い方になるでしょう。カーボンの玉の柄もとても高価で枯法師の玉の柄は56,000円もします。私の好きな兆の玉の柄でも40,000円もするのですから簡単には買えないですよね。


 と、ここまではプロローグです(笑)。いつものように前置きが長すぎるのですが、今回のテーマは玉枠のサイズと玉の柄の長さについてです。


 玉枠はその昔は9寸程度だったのではないでしょうか。それがヘラブナの平均サイズが大きくなるにつれて尺サイズがアベレージでしょう。その後40㎝を超える大助が多数放流されるようになって、尺でも受けることは出来ますが心許ないサイズですから、自ずと尺1や尺2サイズに移っているように感じます。
 確かに野池などで乗っ込みシーズンには尺1程度では役に立たず、それこそ小さくても尺2出来れば尺3のサイズが欲しいところでしょう。


 私はいつもいつも釣り堀にしか行かないのですがそれでも尺1を使うようにしています。中には尺2以上のサイズを使っている強者も見受けますが、釣り堀では流石に大きく感じてしまいます。
 私の場合はこの尺1で木製も持ってはいますがメインは樹脂製とカーボンを使っています。樹脂はもう手に入りませんが余分に持っていますのでこれからも困ることは無いと思いますが、樹脂は少々手荒な扱いをしても気になりません。というのも塗装されているのでは無くて樹脂そのものの色ですから傷が付いても下地が見える事は無いんです。
 その点カーボンはとても軽くて良いのですが、枠に塗装がされているために手荒な扱いをしますと簡単に塗装が剥がれてしまいます。


 このように木製や竹製に比べて樹脂やカーボン製の玉枠を使うと安心なのですが、やはり網だけは経年劣化してしまいます。そこで替網を手に入れる必要が出てくるのですが、この替網がまたなかなか高価なしろもので、機械編みが安くて良いのですがそこはやはり手編みを使いたいと思ってしまいます。
 手編みもサイズが大きくなる程に高価になってしまうのですが、それでも少しは安く手に入れようと網の目が3mmと大きいもの選んでしまいます。本当は2mm程度のものが欲しいのですが、替網だけで1万円を簡単に超えてしまいますので、貧乏性の私としてはなかなか手が出ずに、やはり3mmかそれとも2.5mmに落ち着いてしまいます。


 次に玉の柄ですがこちらも元々は竿師の竹製を使っていました。しかし水に濡れと竹のすげ口が膨張して玉が抜けなくなります。雨の日も同じような現象が出たりします。また数を釣れば釣るほど池に玉を付ける回数が増えますのでこの現象が出てしまいます。そこで竹製はもう使わなくなりカーボンの2本継ぎを使うようにしています。


 玉の柄の長さも流行は1本ものですが、竹竿には鋭角に穂持ちを曲げてしまうのは禁物ですから、取り込みのしやすさもあって自動的に1本半か2本ものを使うようになります。
 しかし竹の玉の柄で2本ものは重くて仕方がありません。ただでさえ重い玉の柄に大助サイズを取り込んでしまうと、仮に竹竿で取り込んでいたとすると重くて片手では受け切れず、それはそれは大変な作業になってしまいます。
 そんなこともあってカーボン製の玉の柄2本ものを使うようになったのですが、竿受けの枕程度の位置でヘラブナを受けると楽に取り込むことが出来ます。
 長尺のカーボンだけで無く15尺程度の竹竿でも、2本物の玉の柄で受けるようにすると竿を傷めなくていいわけです。


 ということで結論です。今回は玉枠は尺1で玉の柄は2本ものをお薦めするって話でした。勿論短竿しか使われない方には全くの無用の長物ですが、2本物を1本にして利用出来ますので、2本物を用意して玉枠を尺1にしておくと大助も楽に取り込めるわけです。


 このように準備は万端なのですが肝心の大助が釣れないのですから困った話ですね。