両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 竿の固着と防止策

 いやぁ困ったのなんの!過去に竹竿で抜けなくなったことはよくあるのですが、今回はカーボンロッドで抜けなくなってしまったのです。


 竹竿の場合の多くは濡れることで固着してしまいます。それは竹そのものが膨張してしまうからですが、それを無理に抜こうとすると間違いなくすげ口を割ってしまいます。双方から竿を回さずに1度押しつけてその反動で引き合うように抜く方法があるのですが、そんなことをするよりも傷つけないように持ち帰り、そのまま放置しておくと竹が乾燥して力を入れなくても簡単に抜けてくれます。


 ところがカーボンロッドの場合は、余りにも精密に合うようにすげ口が作られているために、ちょっとやそっとでは抜けなくなってしまいます。そんな場合でも滑り止めを使うことで抜ける場合が多いのですが、同じように二人がかりで抜く方法もあります。ただこちらも軽くひねる程度は良いのですが、強くひねってしまうとすげ口が割れてしまいます。


 竹と違ってカーボンの場合は濡れることで膨張することはありません。そういう意味では放置していても竹のように乾燥して抜ける用にはなりません。


 実は今回私の竿がそうなってしまったのです。取り敢えずそーっと持ち帰り1日放置してから抜いてみました。やはりビクともしません。
 一番チカラの入る方法が滑り止め巻いてから、両膝の後ろ側に回して膝の力で抜く方法です。これは手で引くより何倍もの力が入るのですが今回はやはりビクともしません。
 最終手段として滑り止めを巻いてからその上にマジックテープを巻き付け、そこに幅広のテープ状のロープを付けて、そのテープの下は固定して両手に滑り止めをもって竿を上方に反動を付けて抜く作業をしてみました。やはり駄目でした。


 工業製品の場合は金属製の専用機があります。もっと強力なものはジャッキタイプの抜く道具ですが、両方ともカーボン竿には使えません。


 ホトホト困ったのですが、結局釣具店に持ち込んでメーカーに修理依頼をしました。まだ保証期間でもあるので、万一割れたとしても保証料金で新しい部品が手に入るはずですが、もし保証期間が過ぎていたら、それこそ運良く抜けてくれると良いのですが、抜けない場合はどうなるか心配です。


 実はメーカーには固着を抜く専用の装置が用意されています。それで抜けることを期待しているのですが、果たしてどうなることでしょう。抜けない場合はどうなるんでしょうね。ハァ・・・


 またカーボンロッドが固着する原因がわかってきました。その一つがすげ口の汚れです。いつも綺麗に拭き取ってから収納するようにしていると防げるのですが、竿袋に収納する段階で地面についてしまって、竿の底に少量の土埃が付いていたりすると、次に竿を繋いだときにその少量のそれも埃程度の量で固着させてしまいます。この場合は無理に抜くと必ずといって良いほどすげ口に傷を付けるか割ってしまいます。


 次は熱膨張です。しっかりと繋ぎすぎてしまった場合、真夏の炎天下で竿は触れないほど熱くなってしまいます。その場合膨張を起こしてしまい強烈な固着をします。但しこの場合は熱膨張とわかっていますので、冷やすことで簡単に抜けるようになります。この場合も決して無理に抜かないようにすることです。


 そしてもう一つが実は一番やっかいで、私の竿が抜けなくなった原因でもあるのですが、 雨によって竿が濡れた状態で竿を繋いでしまった事です。
 基本的に雨でも竿を濡らさないようにして繋ぐのですが、途中で1度竿を抜く必要があったのです。その時に面倒がらずに付いている水分をタオルで綺麗に拭き上げてから、そっと差し込めば良かったのですが、ついつい面倒だったがためにそのままスッと差してしまったのです。そうすると水が付いていますので必要以上に差し込んでしまいます。またその水分のために密着度が増してしまい簡単には抜けなくなってしまったのです。食器が重なって抜けなくなるのに似ていますね。


 素材がカーボンですから簡単に乾いてはくれません。また時間が経つと竿の塗装内部に水分が浸透してしまいます。そうすることで余計に抜けなくなってしまいますので注意が必要です。


 他にすげ口の固着防止と抜け防止用のものが売られていますが、個人的には余り信用しない方が良いと思っています。竹竿の場合はロウを塗られている方がいます。そのままでは抜けやすいだけですが、ロウの付いた竿を1度水に浸けてから繋ぐことで良い具合に抜けにくい状態が出来ます。ただ私はやはりこの方法も使わないようにしています。
 蝋を塗ったりオイルを使うと、竹竿に再度漆を塗れなくなってしまうんです。再度胴拭きをする場合には致命的ですから、蝋やオイルは使わないようにしましょう。


 乾いた状態で繋いでいますと緩んでくるのですが、定期的に確認して繋ぎ直すことで事故防止をしています。


 何れにしても抜けると釣り堀ではまだ回収出来ますが、野池などではコイに持って行かれたりしますので、差し込みは十分に注意する必要があります。まぁ野池では簡単には持って行かれても惜しくないような竿を使うことです。決して無理に回収を試みないようにしましょう。竿より命の方が大事ですからね。でも笑い事ではないんですよ。鮎釣りで川に流されて亡くなる方の多くは高価な竿を離さないからです。1本20万30万もしますからその心理はわかるのですが、命は20万30万では買えないですからね。


 ヘラ竿だって幾ら高価な代物でも命よりは安いのですから無理な回収は厳禁です。ついでに浮きを絡ませてしまってそれを回収しようとして、池に落ちてしまうことも考えられますが、冬期の池の水はまさに殺人的低水温ですから、増して服を着た状態ではどんなに泳ぎが得意であったとしても、決して泳ぐことは出来ませんので諦める方が良さそうです。
 ここだけの話ですが、底掛かりして浮きが回収出来なくなった方が、やおら裸になって池に潜って回収されたのには驚きです。


 ただ私は回収用にリール竿とリールは釣り場に持ち込んでいます。リールが届く範囲であればなんとか回収は出来ますからね。なんか随分と話がずれてしまいましたね。まっいつもの事と笑い飛ばしておいてくださいませ。