ヘラブナ釣り 最近思うヘラブナの価格
釣れる釣れないは時の運のようなところがあるのですが、釣り堀などでは多くのヘラブナが放流されているわけです。その魚を放流するに当たっては養殖業者からの買い入れがあります。今ではいったい幾らするのか知りませんが、1㎏幾らって事になっているはずで、100㎏200㎏、多いところでは1,000㎏を超えることにもなりますが、そのヘラブナの購入費用と池の整備費用、日々の管理費用や人件費とそれなりの費用が掛かっているはずです。
その費用を回収して尚且つ池主の利益を求めるわけですから、ある程度の釣り代を取らなければペイできないのはよくわかるのですが、それが余り釣れない日であった場合は費用対効果という意味でもこれでいいのかと思ってしまったのです。
1枚釣り上げるためにかかる費用はそれだけではありません。車代・交通費・餌代・竿などの道具類・仕掛け代・昼食代などなどを加味すると、1枚のヘラブナを釣り上げるために必要な費用は一体幾ら掛かっているのだろうと思ったんです。
道具一式そろえると一体幾らかかるのでしょう。竿も1本では対応し難いですから少なくとも尺数違いで5本程度は用意するとすると、入門用だとしてもそれだけで10万に届いてしまいます。
この竿を10年間使うとすると、毎週強うするとしても年50回×10年で500回です。つまり1日200円の費用が掛かっています。少し上級竿になると30万近くになりますが、1日600円程度になっています。
ダンゴ餌の場合はブレンドしたとすると、ざっとした使用料は1日400円程度となります。うどん餌だと伊勢うどんでは1玉150円程度、ワラビうどんでは100円程度でしょうか。まぶし粉もざっとした計算で100円程度です。
仕掛けが一番高いかも知れませんが、道糸が50m1,000円だとしてハリスは50m1,500円だとします。すると1仕掛けでざっと100円程度になります。
釣り代2,000円・道具類平均300円・餌代平均300円・仕掛け代100円となり合計2,700円になります。これに移動経費をプラスすると4,000円程度にはなるはずです。
これで仮に1日20枚釣り上げたとすると、1枚のヘラブナを釣り上げる費用が200円との計算が成り立ちます。
もし10枚しか釣れなかったら1枚400円です。
細かなそれこそセコい費用計算ですが、費用を掛けて釣りに来ているにもかかわらず、少数しか釣れなかった場合には、1枚の価値がとても高い事に気がつきます。
いやいや、別に何が言いたいという事はないんですが、お金を払って釣らしてもらっているにもかかわらず、少数しか釣れなかった場合の落胆さを言いたかっただけなんです。
仮に40枚釣り上げるとが出来たとしても、1枚釣り上げる度に100円かかっているのです。もし1枚釣り上げる度に現金100円を払っていたとすると、釣りなんて出来ないなぁって思ってしまいました(笑)。
まぁヘラブナ釣りはまだ安い方の釣りで、海釣りでは餌代だけで1回1万円は必要でしょう。その中で石鯛釣りが一番高価で船をチャーターしたりする釣り方もありますが、ヘラブナ釣りの10年分が1度の釣行代金だったりします。1度の釣行で30万を払う人たちがいるのですから、1枚の石鯛やクチジロは30万って事になるのですが、1回の釣行で全く釣れない場合もあるわけですから、ヘラブナ釣りなんて安いものだとも思えるのです。
寿司屋の大将が海で釣り上げた魚を提供している店があったりしますが、市場で仕入れるよりとんでもなく高価な魚でもある事になります。まぁ現実的には市場で仕入れた魚の方が余程美味しいんですから、釣り師の寿司屋には行かない方がいいと私的には思っています。
余談ついでにある寿司屋の話ですが、美味しい魚の基準は釣り上げた漁師の腕によって既に決まっているといいます。ストレスを掛けない釣り上げ方や締め方など、魚の扱い方で魚の味に影響を与えるそうです。
ヘラブナ釣りでもヘラブナに如何にストレスを与えないで釣り上げられるかも、遊ばせてもらっている釣り師側として考えなければならないでしょう。強引な取り込みはストレスをかけ過ぎてしまって、その後の餌食いに影響を与えてしまって死に追いやることもあるわけです。
昔ながらの職人芸とまでは言いませんが、数をつり上げるために強く掛け合わせて早く取り込み、仕掛けを打つときも水面を竿で叩く。競技会を見ていますと決してヘラブナに優しい釣り方とは思えません。まさに数釣りの負の部分を感じてしまいます。
たわいもない話ですが、静かに竿を出しているときにふと感じたことそのまま書いてみましたが、そんな費用対効果について考えたことがありますか?
そんなセコいことは考えたことはない!って怒られそうですね(笑)
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