両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 悩み多き冬期の釣り・・・4

 ヘラブナは基本的に年中対象魚となるのですが、当然水温の下がる冬期は一気に食いが落ちてしまいます。その第一原因はヘラブナそのものが変温動物であるがため、体温も奪われてしまい動きが鈍くなってしまうためです。そのためヘラブナは過ごしやすい場所に移動して、そのままじっとして春を待つようになります。
 人間的感覚でいえば何も食べないで過ごすことは出来ないと思うのですが、実は魚はエネルギー消費が少ないのでしょうか、全く餌を与えなくても一冬を過ごすことが出来ます。飼育しているランチュウなどでも何も与えなくするようですが、我が家の金魚たちは水面に氷が張っていない限り餌を与えると食ってくれますので、ヘラブナもノソノソと動きながら嫌々でも食ってくれるのではないかと思う訳です。


 根拠がどこにあるかはこの際横に置くとして、ヘラブナの限界水温は4度と言われています。それを下回ると全く口を使わなくなるようですが、それでも何日か晴天が続くとそれなりに釣れるようになるとのことです。
 とはいえそうは簡単に釣れるものではないはずで、野池などでは全くお手上げ状態になるのではないでしょうか。それこそ極端な深みで身を潜めている可能性も高いのですから、年中野池組だった人たちも釣り堀へ顔を出すなんてことにもなるのでしょう。


 ただでさえ釣れない冬期に人が多くなる事で、余計に分散してしまって釣れ難い状況を作ってしまうでしょう。それを如何に釣るかが苦心するわけですが、それほど水温が低い時期である場合、小型ほど動きを潜めてしまいますので大型主体に狙いを定める必要が出てくるわけです。とはいえそんな大型がどこにいるのかはわかるわけがなく、ひたすら待ちぼうけを食らうなんて事になりかねません。


 そんな状況が悪化している状態で如何に釣果を上げるかです。そこに答えが用意されているなら誰も苦労しないわけですが、無理矢理にでも探すことで1枚また1枚と数を稼ぐ以外ないわけです。


 では一体何をすべきなんでしょう。一つ一つ試すにしても何を試せば良いのでしょうか。そこで現在の状況を確認していくこととします。


 今釣っているポイントにヘラブナは根本的に寄っているのかどうかです。全く気配すらない場合もあるわけですから、取り敢えず生物反応が出るにはそのポイントにヘラブナが寄っている必要があります。そこで先ずは寄せる以外ないわけですがそうは簡単によってもくれません。その為にも適した餌を用意して寄せることをだけに腐心することとなります。


 当然その場に用意している餌しか使えないのですが、取り敢えずその餌を多数打ち込んでしまうようにします。ひたすら打ち込んで1時間後2時間後に釣果を得られるようにするのですが、その餌をひたすら打ち込んだとしても結果が伴わないとするなら、その餌はその時期のその池には適していなかったとの答えが出てしまいます。
 単に今日は釣れなかったではなくて、持ち込んだ餌が合っていなかったと考えるようにすべきではないでしょうか。それによって次の餌にも考えが及ぶことになるはずです。
 まさに薬剤師としての腕の見せ所でもあるのですが、素人考え休むに似たりですから、釣具店を何店も回って何かないかと探すことになるのですが、大手の釣具店にはそれなりに餌は用意されているのですが、やはり専門店には遠く及びませんので是非ヘラブナ釣り具専門店を覗かれることを強くお勧めします。


 といって色々な餌をただ打ち込みを続けたとしても釣果に結びつくことは少ないでしょう。寄ったとしてもそのまま釣果に繋がるなんて事もなく、ポイントに多数いるのに当たりとして表れないなんてことが起きるのが常です。そんな状況に陥った場合には何なをすべきなのかです。
 その前にヘラブナが寄ったことを確認できたとすると、その餌の組み合わせは正解だったとなるわけです。正解の餌にもかかわらず釣果に結びつかないのですから、次に何をすべきかと考えが及ぶようになるわけです。


 一つは餌の形状を変えてしまうことでしょう。形状とは単にサイズのことではなく形やバラケ具合、うどんであればまぶし粉の形状や付着の仕方などにも工夫をしてみます。それでも答えが出なかった場合は次に何をすべきかです。
 次はハリス長の変更と針サイズの変更です。それによって沈下速度や漂う時間が変わり、ヘラブナに対するアピール度を変えると同時に食いやすい状況を作ることになります。案外これだけでも状況がかわるのですが、それでも当たりに繋がらなかった場合には何をすべきか。


 それは極端に浮力が少ないタイプの浮きを試してみます。浮力が少ないということはオモリも軽いものになりますので沈下速度が極端に遅くなりますので、その分ヘラブナに対するアピール度が増えるはずです。また同時に餌へかかる抵抗が減りますので吸い込みやすい餌となるはずです。それによって弱い吸い込みでも当たりとなって現れるとの考え方です。
 この方法はハリスを細くした場合に似ていると思うのですが、以下に抵抗感なく餌を吸い込んで浮きに当たりとして表せるかとの手段です。弱い当たりのために消してしまっている場合が案外ある事に気がつくはずです。


 しかしそれでも当たりが出ないなんてことは良くある事ですから、次はな何をすべきだろうとなるわけですが、変に打ち込み回数ばかり増やしても食いもしない餌が底に溜まる事になるわけですから、その中の紛れている針の着いた餌を食ってくれるかどうかです。
 ごく当たり前の対応としては待ちの釣りをすることでしょう。待ちをすることで底に多数の餌を溜めてしまう事を防ぐわけです。ただいつまでも待ち続けるって意味ではありません。初めは打ち返し回数を増やしてヘラブナの気配を感じた段階で、待ちの釣りに切り替えてみます。


 さぁ困りました。私的には待つことが大の苦手です。当たらないからとそのまま待ち続けるのは苦行ではしかありません。如何に早く当たらせるかで釣果を伸ばしたいわけですが、当たらないから待っていると余計に寄らないのですから、釣果は伸びないと思っていますしただひたすら竿を持って動かない浮きを見続けるなんて芸当は金輪際出来ないのですから、ヘラブナ釣りは私には適していないのかも知れないと、なんとなく思うこともあるそんな冬期の釣りになっています。
 だからこそどこかに答えが隠れていないだろうかとアレコレと試してはまた撃沈する。いつものことですがヘラブナが勝利を収めるわけです。