両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 誕生日を迎えて うどんのお話

 この歳になりますと誕生日を迎えることには嬉しくもなんともないのですが、所詮誕生日なんてものは冥土の旅の一里塚。めでたくもありめだたくもなしってことでしかなく、あと何回迎えることが出来るのだろうなんて話題にしかなりかねません。そんな残り少なくなった人生で特に悔いがあるわけでもやり残したことがあるわけでもないのですが、増して残された寿命の長さも大したことがないとわかっていたとしても、新型コロナで命を失うような事になったとすると、死にたくはない!とあらがうこと間違いないと思っているのです。


 所詮コロナウイルスなんてものは風邪ウイルスの変異体でしかないのです。世界では新型コロナに対するワクチン開発が盛んに行われていますが、昔から風邪のワクチンが出来るとノーベル賞ものと言われ続けてきました。それほどワクチン開発は無理だとされてきたのがコロナウイルスです。賢人達の努力によって不可能の壁が本当に打ち破られるのかどうか、それとも単なる気休めで終わってしまうのかどうか、急ぎすぎた開発のためにワクチンによる副反応もとても怖いのも現実でしょう。それよりも治療薬を開発してくれた方が余程良いと思っているのですがいつになれば開発されるのでしょう。


 また北欧のように80歳を過ぎると治療をしないなんて決断も、日本人としてはとても受け入れがたいのです。もうあなたは十分生きたのですから若者達に病床を譲ってくださいと宣言されて、そのまま納得できる日本人は一体どれだけいるのでしょう。北欧の揺りかごから墓場までとの手厚い福祉政策は、老人切り捨てが前提である事を理解している人は少なく、理想論だけではその社会制度が維持できない現実をこのコロナ禍で如実に突きつけられてしまいました。


 ヘラブナ釣りと誕生日にはなんら相関関係はありませんが、いつもいつも愚痴っぽい内容しか書けない自分が情けなく、いつになったらこれが正解なんて事が書けるのかと思っているのですが、毎回手探りでの釣行を繰り返しているに過ぎません。


 そんな釣行を繰り返していていても、それなりに答えらしいものが徐々に見つけられるのですが、どんな仕掛けが良くてどんな釣り方が良いのかなど、単に個人的な趣向によるところが大きいのですが、今まで私自身の頭の整理もあって色々な情報を書いてきました。その疑問を参考としてそれぞれ考えていただきまして、なにがしかの答えを導き出していただければと思っていました。それなりに少しずつ答えらしき書いていたのですが、12月2日は私の誕生日でもありますので、誕生日の記念として具体的なうどんについて書いてみたいと思います。


 両うどんの底釣りについては何が何でもうどんを使うしかないのですが、尿素うどんが先ずありその次にワラビうどんがありました。G社の出されているGうどんもいわゆるワラビうどんに分類されるのですが、実際はわらび粉が使われているわけではないはずです。またマルキューの感嘆は水でうどんが作れるタイプで、実はこれは湯ではなく冷水でも粘度を増す加工デンプンが使われています。


 食用うどんをどうしても尿素で煮る必要はなく、その日に使い切るのであれば実は食用うどんを湯がいて柔らかくするだけでいいのです。但し慣れないと長竿では飛んでしまって釣りになりません。つまり尿素で煮る理由は保存効果を高めることと粘りを出して使いやすくするためのもので、よく釣れるようにするためではない事実です。
 食用うどんを使ってヘラブナを多く釣るためには尿素の匂いは弊害でしかないのです。短竿から中尺程度までであれば、軟らかく煮たうどんの方が断然ヘラブナの食いが良くなります。どうしても保存性を高めたければビタミンCを添加すれば良いだけです。市販されているお茶が腐りにくいのはビタミンCが添加されているに過ぎません。ペットボトルの裏に防腐剤としてビタミンCと書かれている事実があります。
 とはいえそんなに大量に作る必要もなく、食用うどんは1玉50円以下でも売られていますので、1日の使う量として1玉があれば十分ですからダンゴ餌より遙かに安価です。仮に残った餌も捨てしまって次の釣行にはまた湯がけば良いだけのことです。


 次にワラビうどんです。表現としてワラビうどんといいますが実際にわらび粉は使われていません。一般的に手に入るわらび粉はサツマイモのデンプンです。またサツマイモのデンプンも比較的高価ですから釣りには別のデンプンが使われるのですが、価格的に一番安価なのか通称片栗粉です。こちらも実際にカタクリのデンプンが使われているのではなくて、ジャガイモデンプン100%で作られています。次に安く手に入るのがコーンスターチです。つまりトウモロコシのデンプンです。そして一次ブームになったタピオカデンプンが安価に手に入ります。市販させている糊の成分はコーンスターチがタピオカデンプンで作られていますが、それらをブレンドして作ることで安価であり理想的なうどんを作ることが出来ます。


 比率はそれぞれ好きにされたら良いのですが間違いなくタピオカを混ぜることです。タピオカデンプンは固くなりにくくていつまでも粘度が高いので、何よりもまぶし粉が付着しやすいのです。但し指に着くと離れないほどの付着力を示しますので、指を濡らすかまぶし粉に付けてから手に取るようにする必要があります。といって水に浸したまま持ち込むと水を吸い込みすぎてしまって、バカみたいに太いうどんになってしまいますし、簡単に外れるほど柔らかくなりますのでお薦めできません。
 またタピオカデンプンを使うことで電子レンジが使えますので、鍋に入れて火に掛けるより失敗なく作れます。また後始末がとても楽になりますので電子レンジがお薦めです。その電子レンジで固める場合の容器も、マグカップがよく紹介されているのですが、丼のような大きな容器の方がかき混ぜやすく取り出しやすいのです。


 そして絞り出すうどん絞り器ですが、おかゆポンプが紹介されている場合が多いのですが、やはり専用のポンプを高価ですが使うことをお薦めします。
 その中でなんといってもお薦めなのがダイワのプロフェッショナルウドンメーカーです。

 これが優れている点はエアーが抜けることです。うどんを混ぜている段階でどうしてもエアーが含まれてしまうのですが、そのまま絞ると使えない部分が増えてしまいます。そこでいったん圧力を掛けてエアー抜きをしそこから絞り出すと均一で綺麗なうどんが作れます。
 そしてもう一つこの絞りが優れている点が絞り出す広口ノズルが別売されていて、理想の太さのうどんを作ることが出来るのです。


 実は太さを自在にするだけであれば比較的安価な絞り器も売られています。泡づけ本舗から売られている新わらびの達人です。

 こちらは付属されているノズルの種類がダイワより多くて融通範囲が広いのです。付属ノズル:2mm/2.5mm/3mm/3.5mm/4mm


 これらを駆使して安定的なうどんを作ることを目指すわけです。安定的なうどんを作る事がとても重要で、ベテランさんになればなるほどカット寸法を均一になるように慎重にカットされます。私なんかいい加減ですからもんじゃ焼きのヘラを使うのですが慎重にされる方は和ばさみでチョキンチョキンと切る音が聞こえてきます。
 太さが一定であり均一にカットすることで毎回のなじみ巾が安定することになります。


 そうそうワラビうどんのもう一つの利点は尿素うどんより軽いのです。そして粘りがあるお陰でまぶし粉の付着量が増えますので集魚効果も高いことになります。同時にその粘りによってとても使いやい餌となるのです。


 最終的にどうしてうどんでヘラブナが釣れるのかはわかりませんが、食い慣れない麩やマッシュでも釣れるのですからそこになにがしかの共通点があるのではないかと思います。何れにしても先人の知恵としてうどん餌が出来て、それなりに爆釣もすることが出来る餌です。ダンゴ餌ばかり使うのではなくてうどんを1度使われてみるのは如何でしょうか。
 底釣り特有の小さくカチッとした当たりをパシュッと合わせる妙味は、真剣の居合抜きに似ているように思うのですがただの思い込みでしょうか(笑)。


 あと何回誕生日が迎えられるかわかりませんが、次の誕生日にもまた無事に何か書けることが出来れば私自身の幸せとなりそうです。