両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 半ベラ間ベラはいるのか

 ヘラブナ釣りの世界でよく耳にする半ベラや間ベラなるヘラブナですが、それはヘラブナとマブナとの交雑種といわれています。結論を先に言うならば実はヘラブナとマブナとは交配できないのです。


 マブナと称されるギンブナは全て雌であって雄は存在しないのです。雌単体で産卵を繰り返しているので、同じ池にいるマブナは全て同じゲノムで構成されています。つまり全てがクローンだということになります。


 少し難しくいいますとマブナは染色体を3本持っているために減数分裂が出来ないのです。減数分裂とは細胞分裂の一つですが、卵子と精子から一組ずつ染色体があり倍の染色体数になってしまうので、簡単に言うと足して二で割る必要があるのです。
 つまり交配するためには染色体は2倍体でなければならないのです。ヘラブナは2倍体ですから交配が可能ではあるのですが、相手がマブナだと3倍体ですから交配のしようがないのが事実となります。つまりマブナは雄を必要としない生物ですから交雑のしようがないということになります。
 実際は他のフナ類の産卵行動に併せてマブナは産卵するのですが、他のフナの精子の刺激で産卵することがわかっています。その為初期には他のフナの精子で受精すると思われていたのです。


 ということでヘラブナとマブナの交配種がしないことになりますので、半ベラや間ベラは存在しない事になってしまいます。
 つまりマブナのように体高の低いヘラブナが存在するという事と、ヘラブナのように体高のあるマブナが存在するにすぎないのです。


 但しややこしい話ですが鯉との交雑種は存在しています。鯉のヒゲは2対あるのですが鯉とヘラブナとの交雑種は、そのヒゲか1対でしかないのも面白いところです。またヒゲのないタイプも存在しています。また見た目はヘラブナの特徴を備えていても、ヒゲがある個体がいますので、非常に大型化したヘラブナは案外鯉との交雑種である可能性があるのです。
 ダム湖などで50センチ級が釣れた場合など、口元をよくよく観察することで小さなヒゲを見つけられるかも知れません。そんなときの落胆はどれほどか(笑)。夢の50は幻の50と化してしまいますね。


 ただ生命の神秘といいますか進化論では説明が出来ない事がこの世には存在しています。大体がマブナの染色体が3倍体だとするとどこからマブナが出来たのかです。突然変異だとしても奇形なわけですから、突然変異体が生き続けるのは生物学的にとても希な現象なのです。まぁ単体で繁殖活動が出来ますので他の高等生物よりは存在できますが、多くの高等生物がどのようにして生まれたのかは謎のままです。


 猫が大型化してライオンになったとしてもどうして大型化してライオンとして固定されたのかはわかりません。象の鼻が長いのも全く説明は出来ません。恐竜は絶滅したと思われがちですが、現実には鳥となって生き続けているのですが、巨大な恐竜が鳩や雀になったのではなくて、小型の恐竜の生き残りでしかないはずです。牛とキリンは同じ偶蹄目ですが、どうしてキリンの首が長いのかは謎のままです。
 高い木の葉を食べるために首が伸びたなんてまことしやかに言いますが、首が伸びるための進化期間は一体どれくらいの時間が必要なのか。低木がなくなったとして高木しか存在しないのであれば、当然届かなくなりますので葉が食べられず、首が伸びるより先にその種は絶滅しているはずです。


 根本的に他の高等生物との交雑種はとても出来にくいのです。人間と似ている種として猿がいますが、猿と人間との交雑種は生まれません。また他の生物で病気を引き起こす病原体は他の生物では無害の場合が多いのですが、今流行している新型コロナは突然現れたものではなくて、他の生物に寄生していたウイルスが何らかの変異によって人間に感染するようになったのです。


 古くからあるインフルエンザも元は全て鳥インフルエンザとして鳥にだけ存在していたものですが、定説では鳥から人に近い豚に感染し豚から人に感染したと言われています。新型コロナもSARSやMARSも新型コロナですが、元はコウモリとかハクビシンとかいわれていますが、他の生物に感染していたウイルスが何らかの原因によって人に感染するようになったものです。根拠は全くないですが中国で生物兵器として研究されていたものが研究途中で漏れ出したのかも知れません。研究途中なために治療薬が間に合ってないなんてことがまことしやかにささやかれていますね。


 半ベラから随分と脱線してしまいましたが、この新型コロナの中国説は全く根拠のない単なる噂話ですから無視しておいていただくとして、ヘラブナ釣りをこよなく愛するものとしては、超大型のヘラブナを釣り上げたい願望に駆られます。
 しかしその昔から養殖が進み放流事業も盛んに行われていたにもかかわらず、30㎝が大助であった時代から40㎝が大助サイズとなったのはどうしてでしょう。尺半も既に珍しいサイズではなくなっています。ヘラブナが大型化していくには一体何が起きているのでしょう。


 ゲンゴロウブナからヘラブナが作られたとの説を聞きますが、仮にヘラブナが人為的に作られたとするならば、何か生物界を揺るがすような人為的進化が行われたのではないかとも勘ぐれるわけですが、実際は特徴のあるもの同士を掛け合わせて作り上げたものでしょう。
 このヘラブナの元は琵琶湖のゲンゴロウブナと言われていますが、実際は京都南部にあった巨椋池に生息していたフナが元になっています。


 しかしイノシシから豚を作ったとされているのですが、多分それが正解だとは思うのですが、豚は1万年前には既に中国で飼われていたそうで、中央アジアから中東に掛けて、紀元前4,000年に飼われていたそうですが、その頃に既に改良技術があったのか疑わしいと思うのです。どうしてあの茶褐色の色からピンク色の体表になったのか、どうして牙が退化したのか不思議ですね。


 な~んて話は釣り場での与太話程度に留めるのがよろしいですね(笑)。