両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 餌のブレンド

 ダンゴ餌やグルテン餌には色々な性質や性能を持たせたものが多数出回っています。その中には混ぜることが前提の餌だったりするのですが、またそのブレンド比率などによって性質の違いを作り出す事を薦められています。


 過去私のブレンドは全く一定せずに、その場その場で持ち合わせている餌をなんとなくブレンドして、思った状態に出来上がらない場合は手水や餌を追加して、手直しをして対応していました。
 そんな行き当たりばったりで作った餌が、そのままバッチリとその日に合う餌が出来上がることは希で、多くの場合は想定とは違う餌が出来上がっていました。


 一応それぞれの餌には与えられている役割がありますので、その性質をなんとなく理解しながらブレンド比率を決めていたのですが、どうも水の割合が上手く出来上がらないのです。


 餌の袋を見ていますと水と餌との比率が書かれています。仮にコウテンだとすると餌5に対して水1と書かれています。当然この割合で水を入れることでほぼ間違いのない餌が出来上がりますが、グルテンダンゴの場合は餌3:水1の割合です。
 コウテンとグルテンダンゴをブレンドすることはないと思いますが、仮のこの両者を混ぜてダンゴ餌を作るとすると、水は一体何割入れれば良いのでしょう。単純に計算しますと
コウテン200CCに対して水は40CCでグルテンダンゴは200CCに対して約65CCとなります。では両方同率で混ぜたとすると400CCに対して105CCと細かい数字になるはずです。
 2種類だとまだ良いのですが、ここにカルネバを入れたとするとカルネバの水ブレンド割合は4:1です。つまり200CCに対して水50CCです。もしこの3者を同率でブレンドしたとすると、600CCに対して165CCの水を入れることになります。


 実はこの計算で仕上がった餌はそのままでは使えないことがあるんです。単品なら5:1が成立していたとしても、ブレンドするとその比率がそのまま当てはまらない性質の餌になっていることがあるからです。その為に出来上がった餌にたいして手直しを加える必要が出てくるのですが、不思議とそれぞれの性質を上手く表現できなくなったりします。
 そういう意味では、5:1の餌には同じ5:1の水分比率どうしをブレンドすると良い具合に出来上がるようです。


 私のように細かい計算が必要な比率違いの餌を混ぜるような、釣り場で思いつきのブレンドをしている限り全く毎回理想の餌を作ることは至難の業でしょう。また当然全てが同率に混ぜることの方が少ないのですから、釣り場で水割合の計算をするなんて事はほぼ不可能です。結果として出来上がった餌を手直ししながら釣る以外ないわけで、いつまで経ってもこのパターンが正解なんて餌が作れなくなってしまいます。


 いい加減でズボラな性格を知っている我が身ですから、そんな自分にも的確な餌を作り上げるために何をすべきかとなるわけです。当然餌を前もって決め打ちをしていれば良いのですが、まだまだ決め打ちが出来るほど経験も乏しいですから無理な相談です。


 そこで解決方法の一つとして自分独自のブレンドした餌を前もって作り上げてしまうことです。


 どんな性質の餌を作りたいかを先ず考えます。仮にバラケ性をしっかり持たせたいとするのか、反対に重い餌を作りたいとするのか、はたまた待ち釣りが出来るような開きの遅い餌を作りたいのか、それらの性質を知った上でブレンド比を変えて性格付けすることで、釣り場で迷うことがなくなるわけです。


 事前にブレンドしていますので机上で計算が可能で、電卓を叩いて餌に対する水割合が決まります。先ずその通り作ってみて手直しが必要であればその割合も含めて、その比率を餌袋に書いておくことで思った餌が作り上げられる事になります。
 これで釣り場で迷いなくさっさと作れてしまうように準備が出来てしまいます。


 とはいえ想定した餌がうまく作り上げられたとしても、それがその日のヒットパターンとは限りません。そこでもう少し早く広げたいとか反対にもっと締めたいたいとか、餌の開き加減をコントロールすることで、食い当たりの出方や当たりが出るまでの速度、カラツン対策も含めた手直しをする必要が出てきます。その為には単品の特徴的な餌も持参することにしています。


 バラケ性を強く持たせたければスーパーDなんて餌があります。粘麩のように重くて開きを押さえた餌もあります。それらをチョコチョコと混ぜて手直ししてみたり、手水で軟度を変えてみたりとその場その場で対応することとなり、結果として多数の餌を釣り場に持ち込むことは解消できないでいます。


 しかし最低限水加減で失敗することはなくなりますので、事前ブレンドはお薦めの方法と思っています。ただ軽い餌など室内で取り出すと舞い上がってしまいます。家人にキツくお叱りを受けますので、庭かベランダに出て混ぜるようにしましょう。
 そうそう軽く飛んだ餌は服にも付着してしまいますので、十分払ってから室内に戻るようにしなければ、睨み付ける目が待ち構えていますのでご用心ご用心。


 でも手前味噌ならぬ手前餌が出来るのも楽しいと思うんですけどねぇ。あっ!事前ブレンドで爆釣ならぬ爆笑を得ても私は知りません!!


 *コウテン・グルテンダンゴ・カルネバを同率でブレンドするなんてパターンは知りません。単に水分違いの餌を例として選んだに過ぎませんのでこんな餌は作らないようにしましょうね。