両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 傾斜底での床測り

 うどん池の場合には底が概ね平坦なところが多いのですが、自然池や堰止め湖のような池の底はあれているのが当たり前であり、元々なにがしかの傾斜がついているものです。そんな傾斜底で床測りする場合はどのように決めればいいのでしょう。


 仮に15尺で2本の水深があったとします。地形は左が浅く右に行くにつれて深くなっていて、手前が浅く沖に向かっても深くなっている、つまり左手前から右奥に向かって傾斜が着いていると仮定します。


 その段差も30㎝も離れていなくても10㎝程度の深くなるような急斜面の場合、1つ床を測るだけでもとても面倒といいますかなかなか決まらないのです。15尺で水深2mだとすると浮きの立つ位置は竿先から約2.5m先になります。手元からは7m先が浮きの立つポイントですから、その位置で床測りをすることになるのですが、30㎝も違わない位置で10㎝の段差があるとすると、ほんの少し手前やほんの少し左右にぶれると明らかに水深が違ってきます。
 また餌の振り込み位置は決まって浮きより沖になりますので、間違いなく床を測った位置より沖に餌は着底しようとするはずです。


 このようなポイントでいったい床測りはどのように決定すべきなのでしょうか。実際床を測る場合はある程度ここだろうとポイントを決めて測るのですが、そんなピンポイントで上手く測ることは出来ませんヵら、何度も何度も測っても違う結果として表れてしまいますのです。こうなるといったい実際釣るポイントの水深は幾らなんだろうと思うわけです。


 当然少しでも平坦な場所を探すべきなのですが、どうしても平坦なところが見つからない場合はどうすべきかです。


 私のとった方法は多分ここがポイントだろうとの当たりを付けて先ずは決めます。トンボを付けて水深とするのですが、実際は前記したように沖に向かって傾斜していて、打ち込んだ餌は床を測った位置より沖にあるわけですから、間違いなく浮きは水没してしまいます。


 打ち込んだ餌が浮きの立つ位置まで戻るような浮きが勝ったバランスにしてしまうと、カラツンの嵐となってしまうこと請け合いで、場合によっては当たりは全く出ないなんて事になりかねませんので、反対にしっかり水没するような浮きが少し負けてしまう程度の、残存浮力を極力減らしてしまった浮きバランスを取って、打ち込んだ餌に引き込まれるようにセットしてしまいます。


 実際に餌を付けてどの程度水没するのかを見るのですが、水没している浮きが徐々に浮きの頭が出るように浮きの位置を上げていき、元々餌落ちメモリとして設定した位置より3メモリ少ない出方で止めてしまいます。つまりその位置こそ3メモリ分のなじみ巾であるようにセットします。


 これで傾斜底に合わせたセットが出来上がるはずです。多分です(笑)


 この方法は左右にぶれた餌打ちをしたとしても浮きが負け気味なのは違いないので、水没傾向にあるはずですからなんとかなじみ巾が出るようなセッティングになっているはずで、なじみ巾が出ないほどぶれた打ち込みをした場合は、さっさと打ち直した方がいいとは思います。


 ただこのようにセッティングをしていて気をつける必要があるのは、誘いには全く向いてないって事です。当然ズリズリと餌を引き戻すことになってしまいますので、なじみ巾を消してしまう事になり、餌落ちがわからなくなってしまうことです。
 なじみ巾の重要性は餌がいつ落ちたかを確認するのではなくて、ジョジョにバラケた餌によって浮きが戻り出すはずですが、その戻り途中に出る当たりこそ底釣りでのヒット率が高い当たりのはずです。それを見逃さないためにも何が何でもなじみ巾を出したいのですが、荘は上手く行かない場合も多々ありますので、突然出る当たりに身構えている必要もあるわけです。
 そうなるととても神経を使った釣りになってしまいますので、それこそヘトヘトになってしまうこと請け合いです(笑)。連釣は無理だって話もよく耳にするのですが、神経を使いすぎている証でしょう。


 しかし傾斜底ほど釣りにくいことはありません。苦労して苦労して当たりを出す工夫をするのですが、もっと楽に釣るためには底のなだらかなところを探した方がキット早道ですよね。でも大会などでは場所移動も出来ませんので苦労するしかないわけです。