両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り 天候と水温の関係

 先ず冬は水温が低くて夏は水温が高い。これは万人が否定することのない事実でしょう。ではどうして夏は水温が高くて冬は水温が低いのでしょう。
 その前に気温が上がる下がるは何によって決まっているかです。秋などは朝昼の気温差が激しいと思うのですが、安定した気温の場合は極端な気温変化は少ないはずです。


 例えば真夏35度を示した気温は夜になってもそれ程下がりませんがそれはどうしてでしょう。真冬の5度程度の日中気温だとしても夜にマイナス気温になることは雪国でない限り案外少ないのですが、そんな気温も何によって決まっているのかです。


 実は気温を決定する多くの場合は陸が暖められてから空気が暖められるシステムとなります。考え方としては太陽光から送られた熱エネルギーは、空気の層を通り越して陸に届きます。そして陸>空気>水(海水・湖面)の順に暖まることになるわけです。


 気温が上がるためには取り敢えず陸地が暖められる必要があります。陸が暖められてから空気が暖められますので、一度暖められた空気は簡単には下がりませんので、その暖められた空気によって夜でもそれ程気温が下がらないわけです。但しこれが乾燥地帯など湿度がとても低い砂漠などでは、簡単に放射冷却によって日中温度が40度あったとしても、夜には一桁台にまで落ちてしまうのですが、日本のように多湿地帯では簡単に下がることはありません。
 また雲に覆われていると放射冷却が起きませんので、いってみれば鍋に蓋をした状態ですから、簡単に気温変化は起きないことになります。


 陸が先に暖まることによって空気が暖まるのですから、イメージとしては山の方が太陽に近い分暑いはずですが、実際は山が高くなるほど気温は下がってしまいます。それは陸地と太陽の角度の問題もあって山そのものが暖まりにくいのですが、高い山に行けば行くほど空気が薄くなります。いわゆる気圧が低いために空気が膨張しているのですが、熱エネルギーがこの膨張によって奪われますので、エベレストなど8,000m級の山では当然空気が薄く、夏でも極寒の地域となってしまうわけです。


 横道に逸れてしまいましたが、では水温はどのようにして決まるのかです。当然水面は光の大部分を反射または透過してしまいますので、水そのものが簡単に暖まることはありません。海水浴などでも少し深くなるだけで急に水温が下がっていることを感じたことがあると思いますが、水面近くほど温度は高くなります。その多くは空気によって暖められているのですが、水に含まれる不純物が多いほど、その不純物が暖められますので結果都市て水温も上昇することになります。
 空気の層が暖められていますので結果として温かい雨が降ることになり、その影響で湖水などは簡単に水温上昇してしまいます。


 つまり春は一雨毎に水温が上がりますが、秋になると一雨毎に水温かは低下していきます。その為秋の釣行できをつけなければならないのは、雨によって酸素供給量が増えたことによる活性化よりも、水温低下の方がヘラブナに対しては悪影響を及ぼしてしまいます。反対に春の雨は恵みの雨として歓迎すべき恩恵を受けることになると思います。


 また空気によって暖められますので風の影響も考慮に入れる必要があります。海では東風は嫌われているのですが、池など淡水の場合は北西の季節風は水温を低下させますが、季節風以外は水温を上げますので、強風で無い限り良い釣りが出来る可能性が高いとなるはずです。


 そんな季節要因をどこが頭の隅に置くことが重要で、釣行日だけでなくそれまでの気象変化を知っておくことで、当日の状態をなんとなく想像できるのではないかと思います。
 事前に釣行日は渋いと判断出来た場合は集魚効果の高い餌を用意し、反対に活性が高いと想像した場合は、集魚効果を抑えた餌を用意するなどの対応が出来るのではないでしょうか。
 勿論それだけでなく仕掛けバランス全般についても、考慮することで現場で慌てなくて良いのではないかと思うわけです。