両うどんのヘラブナ釣り

ヘラブナ釣りで人生を楽しんでいる日曜釣り師です

常時50枚の釣果と大助を釣り上げるために

 ヘラブナ釣り グルテン餌のお話

 秋本番を迎えてヘラブナの動きも一筋縄ではいかないことも多々あると思うのですが、色々と悩む事の第一位に入るのがやはり餌のことと思うわけです。長年ヘラブナ釣りに親しまれているベテラン諸氏は、既に自分のものとして出来上がった餌の組み合わせや、水の量なども既に決まったものとして対応されていると思います。
 ところが私のような初心者にとっては甚だ難しく、市販されている餌も多すぎるのも一つの要因でしょうが、餌に特徴付けられている要因によって迷いの呪縛にとらわれてしまい、いつになったら解き放たれることでしょう。それこそ一生ないのかも知れないのですが、いつまでたっても迷宮の中を彷徨い続けているわけです。


 そんな中これから寒くなるにつれてグルテン餌の登場が増えると思うのですが、グルテン餌の基本構成はマッシュポテトとグルテンで、一部麩が配合されているものも存在します。その一般にいうところのグルテン餌はグルテンの比率の増減によってバラケ速度の違いや、針に残るグルテン繊維の量が決まってきます。


 これから特に新ベラに対応するためには、上手くグルテン繊維を針に残すことで食わせることが出来ますが、その様子はトロロ混じりの団子に似ていると思っています。


 さて大前提としてそのグルテン餌を使うことで何を狙っているかです。団子などの麩系の餌を多用すると旧ベラを寄せることが多く、基本的なスタンスとしてバラケ難くて待ちの釣りをする場合は、特に簡単にバラケないグルテン量の多い餌を使うことになると思うのですが、いつまでたっても変化の少ない待ちの釣りタイプのグルテン餌か、ある程度は膨らんで時間の経過と共にバラケ出す餌の形状か、それともマッシュポテト単体のようなバラケ速度の速いグルテン餌に仕上げるかで、振り込んでから当たりが出るまでの時間は、数分から10数分のような違いが出ると思っています。


 仮に針から抜ける時間が1分のグルテン餌と10分のグルテン餌である場合、1時間に食い当たりがどちらが多く出るかを考えますと、明らかに1分で抜ける餌の方に当たりが多いはずです。実際1分で抜けきってしまうと少し早いとは思いますが、いつまでたっても変化しない餌であれば、ヘラブナの関心も極端に減ってしまいますので、仮にバラケると同時に当たりが出ると仮定しますと、1分で抜ける餌の場合は1時間に最大60回当たりが出る可能性があり、10分待つ必要のある餌であれば6回しかないことになります。


 勿論毎回食い当たりが出るとは限りませんし、食い当たりが出たとしても釣れるとは限りませんので、60回食い当たりの出るチャンスがあっても6枚しか釣れないのだとすると、10分待って確実な食い当たりを的確に合わせて6枚釣り上げれば、釣果としては同じ事となってしまうわけです。


 まぁこんな極端なことはないとしても、グルテン繊維のお陰でバラケ難い餌に仕上がるわけですが、その餌の特徴のままに作り上げてしまうと、待ちすぎてしまう餌に仕上がる可能性があり、結果として釣果に結びつかないのではないかと思うわけです。


 そこでグルテン量の少ない餌を配合するわけですが、次の餌の特徴を見ることで色々と考えられると思うわけです。 
 これはマルキューのグルテン餌の特徴を図式化したものですので、一目瞭然でその餌の特徴がわかると思います。
https://www.marukyu.com/pop2/chinka/201501gluten.pdf


 この表で見ますと軽くてバラケ易いのが新べらグルテンであり、反対に重くてバラケ難いのがグルテン1(ワン)となっています。良く底釣りに使われるのがイモグルテンか野釣りグルテンてしょう。
 ただこの重くてバラケ難いグルテン餌では、余程活性の高い時期でなければ釣りにならないと思っているのですが、反対に新べらグルテンを使いますとバラケ過ぎてしまって底釣りではとても使い難い餌に仕上がります。


 勿論水加減や押し練りによってその性質は変化させることが出来ますが、針付けする段階でどの程度圧を掛けるのかによっても、随分とコントロールする巾は広がりますので、誰かがどの餌で爆釣を演じたからといって、その餌に飛びついても同じように釣れないのは、この水加減や押し練りに空気の含ませ方なと、最後の最後の針付けの段階で決まってしまいますから、ほんと一筋縄には行かないのがグルテン餌だと思うのですが如何でしょう。


 そうそう単体でグルテンが売られています。また旧来の混じりっけなしのマッシュポテトも売られていますので、それらを自分なりに配合して作ることも可能ですから、もう少し変化を持たせたい場合は、この単体の餌を配合することで自分なりの餌に仕上げることが出来ます。
 またグルテン単体は団子用の餌にも混ぜることが出来ますで、団子餌をグルテン餌のように使うことも可能です。仮にペレ底やペレ道の袋に事前にグルテンを混ぜておく方法もあります。
 色々と工夫して爆釣する必要はないですが、頭一つ釣果を伸ばす事が出来るとするならやらない手はないですよね。